常連客よりも優先して、お店に入れてくれた寿司屋の店主の心意気に後から気づく。
前に住んでいた千葉には最寄駅に
如何にも地元のお店!といった感じのお寿司屋さんがあった。
そこには会社の先輩とよく行っており、想い出のお店だった。そんな千葉を引っ越しで離れるときに最後に行っておこう!と考えた。
1人で行っても良かったのだが
想い出のお店を知らせたいという意味もあり
彼女と向かうことにした。
急遽、行く事が決まったこともあり
予約はしていなかった。
何回かお店に行ったこともあるので
僕からまず店内へ入り、店主へ予約してないけど今日は入れるか確認
このタイミングでは店主からは彼女は見えず
僕のみの来店と思われていた。
店主「ごめんね〜。今日は常連客でいっぱいなんだ」
ああ、残念…と思い
彼女に入れない事を告げる。
ちょうどこの時、店主が僕1人ではなく
彼女と来店していることに気づく。
店主「ああ!彼女と2人だったのね!常連客は奥の席にどけるから中入って!」
念のため、本当に大丈夫か聞くと
店主「彼女が美人だから、常連客なんていいの!いいの!」
とのこと。
その後、食事を楽しんでいると
常連客数人が入ってきて
店主「今日は美人さんが来たから、常連客のあんたらは奥の席に行ってくれ!」
と告げており
常連客のみなさんも
そうか〜。
みたいな
和む雰囲気に包まれていた。
その後、常連客と話しつつ、店主からサービスのお寿司をもらったりしながら、とても楽しい時間を過ごす事ができた。
こんな店主は
「常連客を奥に追いやってでも、女性はお店に入れてくれる女好き人間」
でよろしいでしょうか?
で締めたいところだが
その後、彼女からあの店主は僕ひとりに見えたから当初断ろうとしたが、彼女連れであることがわかり
僕に恥をかかせないよう
常連客を奥に追いやり、店内に入れてくれたのではないか?
と教えてくれた。
これには気づかなかったため
この店主の心意気に少し感動してしまった。
気づいてしまったからには、店主の評価を変えなければならない。
この店主は
「男に恥をかかせない、心意気ある人間」
という事でよろしいでしょうか?
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