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『イーディ83歳、初めての山登り』人の覚悟は「出会い」を引き寄せる

 血栓症になり身体が不自由な夫の介護と掃除だけの日々を30年間続けてきたイーディーが、一念発起してスコットランド最高峰のスイルベーン山に登頂するまでの物語。スイルベーン山への登山は、父親が彼女に30年前に誘ったが、夫がそれを許すことがなく実現しなかったもの。そして、そのときの激しい口論が原因で夫は血栓症に…

 スイルベーン山は標高731mだが、スコットランドの北極側にあり、ふもとの街からは遠く、沼地を超え、2泊3日ほどないと登頂できない山だ。地図で確認するとスコットランドの北で海の向こうはアイスランド。
 この映画のキーワードは、「Never too late!」だが、83才で過去の後悔から登頂を決意することだけでなく、それが共感を読んで「出会い」につながるところが面白い。
 Never too late、後悔しないこと、と言うのは簡単だが、日常の惰性に生きてしまうと見えなくなることも多い。

 スコットランドの景色は美しく、しばらく行っていないトレッキングを無性にしたくなった。私の場合トレッキングは、森林限界を超えた山を登るのが好きなのだが、日本の山だと1600mを超えるような山でないと、その景色が楽しめない。氷山の痕跡が残る北の端のスコットランドや南の端のニュージーランドの山々も一度はトライしてみたいものだ。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。