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『移民侵略 死に急ぐ日本』同化かエスニックセグリゲーションか(日本の歴史)

 政府や自治体は一様に、多文化共生と言っているが、一部の地域を除けば、実態は中華文化との共生である。日本にいる在留外国人307万人のうち、約25%を占めるのが76万人が中国人だ。

 筆者のテーマは在留中国外国人を「中国による静かな侵略」としている。そして、それをドイツにおけるトルコ系移民、フランスにおけるアフリカ系移民と同じに位置づけ、日本人住民と軋轢を生むとしている。前提として、多様性の尊重とは、出身国や地域は多様でも、日本に住む以上は日本のルールと習慣を守る移民を日本人と同様に尊重することを、同一化としている。

 この考えを前提として、在留中国人に買われた離島、中国の闇警、知的財産、中国式農場などの切り口で取材した内容を連ねる。次に在留ムスリムの土葬問題、チャイナ団地化した芝園団地、芝園団地かけはしプロジェクトの事務局長が今はいないこと、蕨市のクルド組織のトルコ政府のテロ組織認定などが紹介されている。

 筆者は移民政策には基本的に慎重というスタンスだ。特に中国人は、自分たちが住んだところが中国であり、共同体をつくった土地が中国という発想で、日本に溶け込もうとしないことを問題視する。

 日本は八百万の神という古くは多民族国家だった。大和朝廷のころから異質の文化をもつ民族を排除、もしくは強制的に同化させ統一国家の単一民族となった。このやり方は最近まで遺伝的に残り、朝鮮や台湾などの文化を強制的に消しゴムで消すという植民地政策に使われた。これは現代も続いていて、日本にいる外国人の集まりに対しても同化を主張する人が多い。この考え方の習慣は過去と変わらない。欧米ではエスニックセグリゲーションとして、テロの温床だとかエスニックコンフリクトを問題するので、異質なものに対するアプローチの仕方が根本的に違う。あのイスラエルですらパレスチナ人にシャバット(金曜休み)などのユダヤ教の習慣を同化させようとはしないのである。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。