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『ホームワーク』の子だけでなく、女の子の反応も知りたかった(環境研究)

 アッバス・キアロスタミ監督によるドキュメンタリー。イランでは小学校の宿題がたくさん出るので、自らがインタビューアーとなって、子供たちに質問をしていく映画。ストーリーはこれだけ。

 親へのアンケートによると、イランでは37%が文盲で親が子供宿題を分からない。ある子供は親が識字センターに通っているので、その宿題を教えているという。またある親は、自分が習ったころとまったく違う内容が教えられていて、自分が教えることができないんだと。また、悪いことをしたり、宿題をしないと、子供はベルトで叩く親もいる。褒められることはそれほどない。母親がパーティーに行くから早く宿題を終わらせろと怒る親もいた。

 1989年の映画で、イラン・イラク戦争後で、2003年のイラク戦争前の映画なので、学校で子供たちが全員、”フセインは地獄に堕ちろ”とか、リーア派の始祖は”アリ―だ”、勇敢な”アリ―”とムハンマドの娘婿を全員で褒め称える。

 脚本もなく、出演者は全員素人という映画だが、圧巻のシーンで終わる。友達がいないと泣いている気弱な子供が、別人のようになる。今回出演した子供は男の子ばかりだったが、女の子はどんな反応を示すかも知りたかった。なぜなら、イランは理系女子が非常に多いからだ。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。