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『8 1/2』「人生はお祭りだ」というセリフだけが印象に残る

 『8 1/2』とは、フェリーニ監督の単独8作目、共同での監督作品の1作を1/2として名付けられたものだ。名作と評価が高く、映画の最高傑作とも言われている。ハリウッド映画の構成とはまったく違う構成とストーリーのイタリア映画だ。

 フェリーニ監督が次回作の構想で苦悩していた自らの葛藤を、そのまま映画として表現した作品。摩訶不思議な悪夢のシーンの連続で、車に閉じ込められたり、空の上から落下したり、妄想のオンパレードである。どこまでが現実でどこまでが妄想なのか、断片的で捉え所のない夢や妄想を映像化した作品で、意味を考えながら観てはいけない作品だ。

 カトリック教会の話なども出てくるので、ヨーロッパ人がこの映画を観てどう感じるのかを知りたいところだ。われわれ日本人には理解し難いと表現したらいいのか、ユニークな映画と表現したらいいのか、「人生はお祭りだ」というセリフだけが印象に残る。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。