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 4年前の2020年の7月7日に初めてこのnoteに投稿した。

「********」
 文にはなにか秘めごとのような楽しさがある。学生の頃、授業中友達と紙切れに書いた言葉で笑いをこらえあった。好きな子とした交換日記でいつまでもにやついた。曲も作れぬまま詞を書いた。紙の上では宇宙にだっていける。今は月の第3クレーター近くにあるカフェからこの文章を書いている。地球は青く、白く光っている。…

 4年前はコロナが本格的に始まった年であり、その2020年4月にバンドを解散した。それから数ヶ月経った時にこれを書いたようである。

 結構あとになってから気づいたが、私はなかなかに傷ついていた。或いは今もそうかもしれない。過去形にするのは前を向いて歩いていきたいからだ。

 私にとって書くことは救いである。このnoteもそうであるし、この先も人の目には触れることない無数のノートが自宅にはある。

 子供の頃からずっと人とのコミュニケーションにどこかもどかしさを感じていた私にとって自分自身と会話をすることが心の拠り所である。これは私だけの悩みなのだ、と思うということはきっと誰かにとっての悩みでもあるのじゃないかという希望を持って、言葉や音にしている。

 できる限り素直に、綺麗な言葉も汚い言葉も形にしたい。それはどちらも美しいはずだ。今日もどこかで頭の中の言葉が鳴り止まずにいる人たちに面白がってもらえたらと思っている。


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