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平日サラリーマン休日猟師


会社員が猟師になれるの?

現在、狩猟で生計を立てられる人は、ほんのわずか。
ほとんどの人が本業を別に持っている。
私の夫も普段は会社員だ。

狩猟を始めたい人の中には、会社員として働きながら狩猟生活を送ることができるのか?と疑問を抱いている人も多いだろう。実際、参加した狩猟体験会でも、先輩ハンターへ質問で「両立することはできるのか?」という質問は多かった。結論から言うと、会社員でも狩猟を行うことはできる。両立は可能だ。

しかしながら、働きながら狩猟することは、本当に大変だ。ど根性と忍耐が必要なことは間違いない。そして、副業としてやってみたい!など、収入アップを期待するなら、単発バイトでもやった方が楽だし効率が良い。両立できるかどうかは、あくまで「狩猟」をどれくらいやりたいか?という本気度に掛かっていると思う。

兼業猟師になる条件

会社員として働きながら、猟師にやるためには、ある程度の条件は必要だと思う。例えば、本当に都市部で猪など無縁な場所に住んでいる人が、休日山に猟へ出るとなれば、その日に猟を完結できる「銃猟」が向いている。罠猟は、見回りが必要になるので、獣が出没するスポットとなる山が、できるだけ近い方が効率が良い。

それから、休日がしっかり固定されている職業の方が適している。夫は、今はホワイト企業にいるが、元々ブラック企業にいた。当時は、休日もあるようでないような状態のため、日々の計画が立てにくい生活をしていた。
生きている動物を相手にする以上、こちらの期待通りには物事は進んでいかないので、仕事をしながらでも、時間と心に余裕が持てている人の方が、当然ながら兼業には向いている。

猟師としてのルーティン

夫は、土日が基本的に休みなので、主な猟日は土日になる。土日は、他の猟師も山に入っていることが多いので、銃猟期間中は特に危険も隣り合わせになることもあるので、できるだけ目立つ格好をするようにしている。

土日に罠を仕掛け、平日は仕事が終わる18時を過ぎた頃から見回りをする。そして、土日は朝から見回るようにしている。獲物が掛かってしまった場合、できるだけ早く、怖い思いをせず楽にしてあげたいという気持ちがあるので、見回りは頻繁に行う。仕掛けた罠の周辺も確認し、痕跡の状態や変化を見る。そして、状況によっては1週間ほどで罠のポイントを変えたり、餌を巻いて反応を見る。こんな事を繰り返し行う。あとは、ひたすら獲物が掛かるのを待つだけ。魚釣りと同じで根競べになるのだ。

猟師は休日返上

罠猟は、いつ獲物が掛かるかわからない。もしも獲物が掛かったら、天に殺めて解体しなければいけない。そのため、平日に掛かってしまったら大変な事になる。仕事を終えてから解体は、体力的になかなかのハードモードである。今のところ、その状態に陥ったことはないのだが、いずれにせよ罠を設置したら休日は、もっぱら山へ見回りにいかねばいけないので、他のことができない。たまの休みくらいゆっくりしたいんだよ!というのが本音である。散々、同じ山ばかり歩いているので、もうすぐ猟期が終わると思うと、やっと解放される~♪好きなところに行ける~♪とワクワクしている。猟期があって良かった。



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