TARO

夫が猟師になった妻の日々の徒然です youtubeでも猟の様子を配信中

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最近の記事

猟師が頂く山の恵み

出猟2週間目山へ猟に出始めて2週間が経った頃、少し飽きが生じてきた。 わな猟は、仕掛けた後は見回り以外、基本やることがない。見回りの時に、わながズレていたら直す程度で、銃猟のような獲物を待つ緊張感がない。 幸い熊すら出ない地域のため、見回りに慣れてくると、ハイキング気分すら抜けて只の散歩である。当初は、夫と二人で見回りをしていたが、次第に夫より帰りが早い私が、日が暮れる前の夕方に、一人山へ見回りに行くことが増えた。 決して猪の痕跡が無いわけではない。毎回、何かしらの新し

    • 出猟1週間目、山で人が死んでた

      藪から棒なタイトルにしてしまったのだが、事実そのまんまの出来事が起きた。狩猟を始めて一週間ほど経った頃の出来事だった。 山で絶つ命罠を仕掛けた猟場へ、我々は毎日獲物が掛かっていないか見回りをしていた。ある朝、いつものように山へ向かうと、猟師たちが使う道の入り口に、警察のパトカーが止まっていた。パトカーの横に我々は車を止め、近くにいた警察官に尋ねた。 「おはようございます、何かあったんですか?」 すると、警察官は目を泳がせながら、「お察しください」とだけ言った。 よく見る

      • 猪にバレた罠の取り扱い法

        いよいよ罠猟デビューした夫。さっそく山で、お手製のくくり罠を仕掛けることにしたのだが、師匠がいない我々は、勉強不足で罠を仕掛けてしまった事に翌日気づいた。 猪に嘲笑られる我々が罠を仕掛けた場所は、猪の足跡、泥のすり跡、獣道、寝床、ヌタ場。これでもかというほど、猪の痕跡が残っていた。だから、絶対にポイントとして間違ってはいなかった。 ところが、私たちは大きな過ちを犯していた事に気づいた。なぜ、ミスに気付いたかというと、ヌタ場で、前日は無かったはずの、とてもくつろいだ跡があっ

        • 現役猟師の仕事術

          夫は会社員をしながら狩猟を行っている。そんな夫の仕事に対する考えをまとめてみた。 対応力が自信に夫はいつも、対応力の無い人間になりたくないと言っている。対応力は、咄嗟の出来事に対して、どれくらい臨機応変に対応できるのか?という力な訳だが、狩猟を行っている人は、柔軟性を持った対応力が高い人間が多いと思う。 当たり前だが、狩猟は想定外のことが起きやすい。想像以上の獲物が掛かったり、狙った動物ですらなかったり。でも、どんな時も自分の安全を優先しながら、狩猟を遂行しなければいけな

        猟師が頂く山の恵み

          初めての狩猟デビュー戦

          目指すは報奨金 免許を取得し、めでたくバッチをもらった夫。 晴れて狩猟デビューとなるわけだが、狩猟は期間が決められており、我が地域のわな猟は、11月15日から3月31日までだった。バッチが届いたのは、1月下旬。年度内で狩猟ができる期間は、およそ2か月という短い間しか残っていなかった。 ちなみに、新人ハンター賞という県主催の報奨金がゲットできるのは、2月15日まで。できることならゲットしたい。夫は報奨金目的で狩猟をやるわけじゃないとカッコつけているが、道具を揃えるだけでも出

          初めての狩猟デビュー戦

          猟師に向いている人って?

          猟師になれるのか?という不安狩猟は未知の世界で不安に感じる。実際、危険な事もあるだろうし、予期せぬ事態も起きるだろう。でも、何かを始める時は、狩猟に限らず怖くなる。本当に自分にできるのだろうか?続けれらるだろうか?と自分を信じられなかったり、起きてもいない事を悪い方向へと想像を巡らせてみたり。でも、考えても仕方ないのである。やってみないと自分に適しているのか?なんて事はわからないから、とりあえずやってみたいのなら、始めてみれば良いのである。 そんな感じで、割とポジティブ

          猟師に向いている人って?

          スタイルは「夫婦忍び罠猟」

          単独忍び猟「単独忍び猟」それは、猟師にとって何だかカッコイイ言葉である。 その名の通り、ひとりで山に入って獲物を捕る猟のスタイルなのだ。 すべて自己責任になってくるので、知識や技術が必要なうえ、万が一のリスクも高いが、自由度がある点が魅力的だ。 銃猟の場合、この単独忍び猟の他、複数人のグループで行う「巻狩り」というスタイルが一般的で、初心者はベテランハンターと共に同行して、知識と技術を磨くことになる。役割があるので色々学べたり、心強い一方でグループならではのルールや責任が生

          スタイルは「夫婦忍び罠猟」

          平日サラリーマン休日猟師

          会社員が猟師になれるの?現在、狩猟で生計を立てられる人は、ほんのわずか。 ほとんどの人が本業を別に持っている。 私の夫も普段は会社員だ。 狩猟を始めたい人の中には、会社員として働きながら狩猟生活を送ることができるのか?と疑問を抱いている人も多いだろう。実際、参加した狩猟体験会でも、先輩ハンターへ質問で「両立することはできるのか?」という質問は多かった。結論から言うと、会社員でも狩猟を行うことはできる。両立は可能だ。 しかしながら、働きながら狩猟することは、本当に大変だ。

          平日サラリーマン休日猟師

          狩猟の準備したら犯罪者みたいになった

          わな猟の道具を揃える 狩猟免許の中には、かっこいい銃猟もあるが、我が家の財政事情において銃猟は難しい。銃は、とにかくお金が掛かる。銃代、弾代、登録料、ロッカー代など・・・・わな猟と比べるとだいぶ出費が多い。とはいえ、実際に始めようと思うと、わな猟においても、それなりに道具が必要になる。夫は、免許取得のための勉強と並行しながら、受かる気満々で、少しずつ通販で道具を揃えていた。 鉄バット わな猟では、罠に掛かった猪を仕留める時に、電気で気絶させるやり方もあるが、主人は最もコ

          狩猟の準備したら犯罪者みたいになった

          夫が猟師になりました

          茨城県で夫婦二人暮らしをしています。 夫がこの度、狩猟免許を取得し、猟師になったので、狩猟生活について書いていきたいと思います。 狩猟を目指すきっかけ夫はもともと狩猟に興味があった。 昔から山好きで、登山を趣味にしていたので、狩猟に興味を抱くのは、自然な流れだったように思う。しかし、忙しい日々を過ごしていると、心の隅で描いた小さな夢を実現するには、やや腰が重かった。 そんな折、アベマTVの「世界の果てに、ひろゆきを置いてきた」という番組を見た。そこには、2ちゃんねる創設者

          夫が猟師になりました