見出し画像

【ウクライナ情勢】ロシアに制裁を加えることで、ウクライナ国民に暖房を届けることはできますか?

 2022年12月10日(土)。21時09分。
 
 朝に目覚ましをかけずに寝ていた。夢を見ていた。高校生だった。サッカー部の部活の最中で、友人のM君が「ワールドカップは過密日程過ぎるから負けた」と言っていた。グラウンドによくある、緑色のネットにねんかかりながら、そう言った。夢だと気が付かなかった。

 起きた。夢だと気が付いていなかったために、今、現実が未成年の高校生であると思っていたので、自分が今実はもう成人していて、パートタイマーで、実家暮らしで、統合失調症患者で、一生治らない病気にかかっているという現実に、頭が追いつかなくて軽く絶望した。なぜ統合失調症になったのだろう。もう何十、何百と問い続けた自分の運命に、もう一度問い直してみて、無駄だと分かっていたので、問い直すのをやめた。

 何もすることのない日だった。

 そういえば、職場の職員さんが「劇場版の SLAM DUNK を観に行った」と言っていたのを思い出し、「アバターってもう公開されているのだっけ」とか思い、スマホで調べると、アバターは来週から放映らしかった。そういうわけで、何もすることがない日常で、予定を埋めることもしなかったために、「ブログのネタにでもなるかな」という思いで「THE FIRST SLAM DUNK」を観に行くことに、急遽朝に決めた。

 朝から予定が立てられるくらいに、朝早く、リズムよく起きれたのは精神的にも健康な証拠だと思った。こんな何気ない幸せはいつまで続くのだろうかと思いながら、今日一日の行動を始めた。

 カタールワールドカップ。2022年12月10日。21時20分現在の速報値でもいつも通り出しましょうか。

☆☆☆
 カタールワールドカップ。準々決勝の組み合わせとその結果。

 オランダvs.アルゼンチン、2-2、PK(3)-(4)。

 イングランドvs.フランス

 クロアチアvs.ブラジル、1-1、PK(4)-(2)。
 
 モロッコvs.ポルトガル

 準決勝。

 アルゼンチンvs.クロアチア
☆☆☆

 はい。こんにちは。井上和音です。冒頭からなんか、暗い話っぽくなってすみません。統合失調症になる前の普通の日常の夢を見ると、統合失調症になった後の日常が、実家に住んでいることやパートタイマーで生きていることで「私は本当に成人したのだろうか。私は本当に大人になっているのだろうか。というか、障害者ってなに。なぜ。いつの間に障害者になったの。友達とかみんなどこへいったの。結婚とかしている年齢ではないの。なんで親と暮らしているの」みたいな気持ちが一気に湧いてくるのですね。

 多分、突然に統合失調症になってしまった人のあるあるだと思いますが。……ないですかね。統合失調症にも色々あって、徐々になる人と、突然突発的になる人。最初から引きこもりがちで、段々と統合失調症になる人、別に引きこもりがちでは無かったけれど突然統合失調症になる人。部活とか、サッカー部とか入っていて、体育会系の根性を持っていたはずなのに、無縁と思っていた精神障害、特に統合失調症になる人。色々いるのだと思います。

 統合失調症、因果関係ありません! 運命です! 残念でした! その時が来たら自動的に発症します! というのが、まあ、この病気のつらいところであります。なんでやねん、という突っ込みを何千回入れたか分かりません。

 書きたいことは特にないわけでもないのですが、これは書いていいのかという葛藤もありまして。

 「こんにちは。年賀らせです。毎度毎度、突然やって来る年賀らせです。はい。井上さんが考えていたことはウクライナ情勢そのものですよね! 言っていいですよ。言っていい。井上さんは弱小ですから。言っていい言っていい。

 というか、私が言いましょうか。ウクライナ情勢について整理しましょう。

 ロシア:ミサイル攻撃でウクライナのインフラを破壊し、冬における暖房設備への電力供給能力を徹底的に叩く→早く和平交渉に導いてくれないとウクライナ人の不満がどんどん高まっていき、ウクライナ国内から和平交渉派が出てくることを狙っている。

 ウクライナ:クリミア半島まで、2014年以前の状態まで土地を奪還するまで和平交渉には臨まない姿勢。

 日本:「力による現状変更」が成功した場合、東アジア、特に中国の台湾への軍事的圧力が高まることを恐れる。国際法が守られなくても状況が変わってしまうという歴史を創ってしまえば、やはり隣国中国や北朝鮮の軍事的暴動が起きた時に困るので、その歴史が造られてはならない。

 ヨーロッパ:和平派と強硬派に分かれつつある。

 私は特に、フランスのマクロン大統領が一番好きです。アメリカのバイデン大統領が行った年末のパーティーにも呼ばれたみたいで。フランスという国を超えて、地球全体の未来の道筋を創っていく人物がマクロン大統領だと思っています。ルペン氏に負けなくて良かったです。ロシア・ウクライナ和平交渉後のロシアの安全保障にも力を入れなければいけない、と発言した唯一の首脳なのではないのでしょうか」

 ロシア、ウクライナ、日本、だけのウクライナ情勢の姿勢を見ると、はっきり言って、ウクライナの《《人》》のことを本当に考えているのは、ある意味でロシアだけというか、ウクライナの人の感情を直接的に攻撃しているのはロシアだけという現状がある。

 ウクライナ政府も、特に日本政府も、寒さに凍える、《《今の、このときのウクライナ国民一人一人》》のことを考えているのだろうか。

 領土を奪還するとか。

 国際法を守るとか。

 制裁とか。

 なんか、概念上のことばかり主張し、今、現在、起きている問題に対して対応しようとしている感覚があまり感じられないような気がしてしまう。

 自分が法学部出身ではないからかもしれない。

 文学部哲学科で、実存哲学という人間そのものを学ぶことに注力しすぎた結果なのかもしれない。人間は計算で動くのではなく、大半は感情で動くという考えを持っているから、国際法とかの大きな概念よりも、ウクライナ国民一人一人のことを考えてしまうのかもしれない。

 国際法が守られたからと言って、ロシアへの制裁が効いたからと言って、ウクライナ国民が暖房の元で健康的な生活を送れるわけでもなんでもないと思ってしまうのは、多分、日本国民としては持ってはいけない考えなのだと思う。

 常識として。だから、普段の日常会話でウクライナ情勢とか話すことはほとんどない。自分が常識からずれていると分かっている。常識がずれている相手と話すときは、大抵の人は、その人に対して嫌悪感を抱くことも知っている。

 だから、書いている。

 「ロシアがミサイルを撃って、ウクライナのインフラを破壊し、ウクライナ国民の暖房能力を無くしたことは、ウクライナ国民のロシアへの憎しみを強くするだけだし、ロシアは馬鹿なんじゃないのか」と言う人もいた。

 しかし、考えてみれば、憎しみが強くなろうが、寒いものは寒いので、現地にいるウクライナ人は、さっさと和平交渉を結んでミサイルが飛んでこない保障を得た上で、さっさと電力供給施設の復興を進めていくのが、暖房を、普通の生活を取り戻すための一番早い解決策なのでは? と考えてしまうウクライナ国民も多くいるのだと思う。

 多分これが、ロシアの思う壺というか、策略なのだろうと思うけれど。

 早く戦争が終わってほしい。このフレーズも何回書いたかな。

 クリミア半島全土を奪還するまで戦争を続けるのならば、本当に十年くらい戦争状態が続いてしまいそうな、そんな気がする。

この記事が参加している募集

社会がすき

多様性を考える

よろしければサポートをお願いします。