マガジンのカバー画像

日々一切過ぎゆく

42
希望を抱いたり、絶望したり、はたまた気づけば終わる日もあったりしますが、そんな日々で感じたことを書いています。
運営しているクリエイター

#私の仕事

普段着のスーツと真新しいスーツとこれからの僕と

小春日和と呼ぶにふさわしいある春の日。まだ真新しいスーツに身を包み、長い坂道を登る19歳の僕がいた。「やっと大人になれる」そう思っていた。これまで身に纏ったことのない少し光沢のある紺色の生地と細めのストライプが、浅はかな思いを後押ししていたのだろう。 今となっては「大人になる」なんて簡単なことではなく、もはやどこからがどう大人なのかなんてわからないものだと知っている。定義が非常に難しいので、「大人になる」を年齢で定義するのには納得がいく。それほど難しいこととはつゆも知らない

豊かに暮らしたい。だから普通や日常を愛でる。

ついこの前は朝晩の冷え込みを感じ、そろそろ毛布を出そうかと思っていた。それなのに今は曇り空が増え、じめじめとした日が続く。梅雨がもう目の前まで近づいて来ている。 「光陰矢の如し」とはまさにこのことだ。以前書いたnoteから気づけば7ヶ月もnoteを書いていなかった。「書きます」詐欺をこの期間で何度やっただろうか。「継続は力なり」というが昔から継続が苦手な性分なのでこういう状況は慣れっこである。反省するどころか開き直ってしまっているので救いようがないなと本人も思っている。頑張

成り行きでボールを拾い続けて、早9年

Twitterで最近フォローしてもらうことが増えた。ありがたいことだなと思う。 「大阪で学習支援事業「まなびば」をやってます。Crèche(クレイシュ)のチャーミングな代表。」 プロフィール欄にこう記載している。「勉強とか教えてるのかな?」と思ってもらえると思うけど、「NPO法人の代表」とは明記していない。 ありがちな「NPO法人の代表」とはまた少し違った角度から僕自身のことを書いてみようと思う。 半分正解だけど、もう半分はちがう 「法人を設立しようとした経緯はなんで

いつか子どもと関わるあなたへ

さまざまな子どもたちに行う学習支援に関わり始めて、気づけばもう9年目に入ろうとしている。 「ひとりひとりの子どもたちに僕は本当に向き合えたのだろうか。これからも向き合っていけるのだろうか。」 そんなことを考えながら、必死にその時の自分にできることはしてきたつもりだ。 そんな僕が子どもたちと関わって、話したり、一緒に勉強をしたりする中で大切にしていることがある。 子どもたちの「これまで」を知る 僕はいつも「子どもたち」という表記を使っている。仕事の上で、たくさんの子ども