見出し画像

鼻詰まりに悩む方へ

注意:これはあくまでも個人の感想や経験であり治療を勧めるものではありません。最終的にはご自身の判断、責任にてお願いいたします。また、医師やご家族とよくご相談されることを推奨します。


こんな方に読んでほしい

・鼻詰まりに悩んでいる
・花粉症がつらい
・根本的に改善したいがまずは情報収集した
・これまでの投薬やレーザー、ラジオ波では改善しなかった
・鼻中隔湾曲症と診断されて手術を悩んでいる

これまでの症状

元々アレルギー体質ではあったのですが、年々鼻炎はひどくなるし、いびきも出てしまうし、睡眠の質が下がって疲れやすいことや登壇などでも迷惑をかけてしまうことが増えてきたので改善しようと思ったのが2015年(6年前?)くらいのときでした。

具体的には以下の症状です

・くしゃみが止まらなくなる
・鼻詰まり、鼻水がひどい
・鼻が詰まることでいびきがひどくなる
・口呼吸になることで鼻や喉が炎症を起こす、風邪っぽくなる
・上記から睡眠の質が低下し疲れやすくなる

まず選択肢になるのが「レーザー・ラジオ波治療」と「舌下免疫治療」と呼ばれるものです。レーザー・ラジオ波治療は鼻粘膜を固めることでアレルギー症状を抑える(短期間でできる)もの、舌下免疫治療はその名の通り免疫力を高めることで治療していく方法(数年かかる)とわかれており、せっかちな私はラジオ波治療を選択しました。

ラジオ波治療の中身と経過

まずは初診です。これまでの鼻炎の症状などを伝えて診療方針を決定していきます。私の場合はこれまでの経緯からラジオ波と決定したので、そこからスケジュール調整に入りました。流れは以下です。

・初診
・血液検査などの検査(初診とは別日)
・検査結果を見て手術の日程調整や注意事項の説明
・手術当日(日帰り)
・1週間程度経過したらカサブタの除去のため再診

このように決定したのですが、その際に医師から「茂野さんの場合は鼻の曲がりがきついので良くはなるけど、劇的に改善したいなら骨を削った方が良い。紹介状書くので大学病院に行ってみませんか?」と言われました。骨を削るという言葉のインパクトと、そのときには「1週間の入院を要する」という説明があり、仕事もあってそれは難しいこともあってラジオ波をやってみるという結論に至りました。

術後どうだったのか、というととても快適になりました。それよりも鼻炎の症状は収まった気がしますし、手放せなかったナザール(鼻炎の人なら一度は使ったことのある詰まった鼻をスーっとさせるアレ)の使用頻度がかなり下がったことを覚えています。

ラジオ波治療から2-3年が経過し、治療後は快適だったのですが、時間が立つに連れ少しずつ症状が元に戻り始めました(加齢で進行したのかもしれませんが)。ということで再度同じ病院に行ったところ、「数年に一度はやる人が多い。根治させるものではないので」ということでした。

そこで再度同じプロセスに則ってラジオ波治療を行いました。すると少し良くなったのですが、初回のような感動はありませんでした。そのころから「日帰りで例の手術ができる」という話を少しずつ聞くようになり、1週間入院しなくて済むならアリかな、と思うようになりました。

ラジオ波治療まとめ

・費用
 事前の診察から手術まで含めて2-3万円だった気がします。
・痛み
 麻酔をかけるのでほぼなし。少し術後に痛みがでる程度。
・期間
 病院によりますが手術は日帰りで数分。
・手軽さ
 とても手軽で簡単にできる。術前術後もほぼ制限なし。

鼻中隔湾曲症

ラジオ波で良くなってはいたものの、疲れや睡眠不足によって鼻炎がひどくなることが多くなってきました。これは加齢による体力の衰えが大きいと思います。そして、ダイエットしてから減っていたイビキもひどくなってきてしまったために色々と考えることが多くなりました。
注)元々102kgあったのですがダイエットで75kgくらいまで減量してます。

そこで「イビキ改善」や「鼻詰まり治療」などで調べていると「鼻中隔湾曲症」という病名に行き着きました。それを詳しく調べていく、数年前に耳鼻科の医師から言われた「茂野さんは鼻が曲がっているから、骨を削らないとたぶん楽にならないよ」のまさにそれだったのです。

鼻中隔湾曲症とは

鼻中隔とは、鼻の中を左右に分けている骨の壁です。鼻中隔の弯曲それ自体によって、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。ただし慢性鼻炎による粘膜の腫れが合併すると、鼻づまりなどの症状があらわれることがあります。

https://nose-clinic.jp/aboutus/surgery/
https://kurokojibika.com/nasal-septum-correction/

簡単にいうと、鼻の中が曲がっていることで空気の通り道が狭くなってしまうことです。アレルギーで鼻が膨張しやすい私にとってこれは最悪の組合合わせで、たしかにアレルギー症状が出ているとき、片方の鼻はほぼ空気が通らなくなっていました。※実際検査でも呼吸が検出できないレベルだった。

鼻中隔湾曲症の情報収集

こいつに勝たない限り平和な明日はやってこない、ということがわかり情報を集めることにしました。すると知人の複数人がすでに手術済みであることがわかり話を聞いてみました。

知人の感想
・やった方がいい
・術前後では天と地ほど違う
・日帰り手術にした
・術後1週間は地獄

ということですべての人が推奨するという結果でした。こうなってはもうやるしかないなと個人的には決断することができましたので、日帰りができそう、かつ評判の良い病院を探すことにしたのですが案外すぐ見つかりました。しかし、人気というかあまり詰め込まないスタンスなのか、初診が1ヶ月先という状態でした。(記事を書いているのが8/1、初診は5月で検索しているときは4月でした。なので探してからいままで4ヶ月経過しています。)

※病院名は伏せますがとても良い病院でした。しかし日帰り手術はいろいろ制限があるので自宅から近いところを選ぶことになると思います。

初診から手術までの詳細

初診で「現在の症状」と「これまでの治療歴」を医師に説明し、実際に鼻の状況を見てもらいました。そして「そこまでやってきているなら手術が良いですね。色々大変ですがやってみますか?」と言っていただけましたので快諾しました。しかし、私の場合曲がりがかなりひどく手術も簡単ではないので、術後にがんばらないといけないと言われました。それでも楽になるならと受けましたが、このあたりは個人差ありそうです。参考までに手術の内容とそこからの流れを以下に簡単にまとめます。

手術の内容(同時に3つの手術を実施)
・曲がっている部分の骨の切除
・アレルギーの原因となる神経の切断
・鼻の粘膜の切除

初診から手術までの流れ
・初診
・事前検査
・検査結果とオリエンテーション
・前日までの準備(コロナや風邪ひくと手術延期)
・日付変わってからは食事禁止
・手術日の朝6時までは300mlのお水が飲める
・手術当日を迎える

ざっとこんな感じでした。私は初診から約2.5ヶ月くらいで手術となりましたが、希望日などの関係でもっと長くなることも想定されます。また、手術自体は全身麻酔で行われるため、日帰り手術には条件が設定されていました。それは以下の通りです。

日帰り手術ができる条件
・重篤な持病がない
・誰かが迎えにこれる
・公共共通機関を使わずに30分?1時間?以内に帰宅できる
・翌朝まで誰かが付き添える
・その際、買い物などで家を空けないようにする

私の行った病院ではこのような条件でしたが、これは症状や手術内容、病院毎にかわることもあると思うので参考程度にご覧ください。

手術と術後の詳細

いよいよ手術日を迎え、病院へ向かいます。このときは一人で問題ないですし、電車やバスでも問題ありません。到着するとすぐに個室に通されて着替えをして準備します。この時点で喉がカラカラなので手術のタイミングを選べるなら真夏ではない方が良いのかもしれません。

待っていると麻酔の医師と執刀医が挨拶にきてくださっていよいよ感が出てきます。そして自分の番になって手術室まで歩いていくのですが、手術自体は全身麻酔なので準備ができて深呼吸すると終わっています。そしてここから辛い1週間が幕を開けます。

まず麻酔から目を覚ますと(私の場合は)強烈な頭痛と吐き気に襲われました。これは体質のようなのですが、そこそこしんどかったです。看護師さんにお水を少しずつ飲ませてもらい、痛み止めなどの薬も入れてもらって少し眠ることができました。しばらくして目が覚めても頭痛がひどく(私が元々偏頭痛持ちなのが影響して)再度違う痛み止めを飲ませてもらいました。少しまた眠ることができて、この時点で術後2時間ほど経過していました。

やっと起き上がれるようになり、歩行と排泄の確認のためにトイレにいきます。ここは難なくクリアできて、次に咀嚼確認ということで持参したパンとお茶を飲みます。食べることに苦労はしないのですが、あまり匂いがしません。それもそのはずで、術後の鼻を固定、止血するために大量のガーゼなどが鼻につまってパンパンになっているからです。くわえて、血と鼻水が垂れてこないように出口にはカーゼで蓋がしているので見た目は結構な感じです。※気になる方は検索してみてください。

しかし、その中にストローのような管が入っているので幸い鼻呼吸は可能です。なんだ、これから1週間くらいは我慢できそうだなと思っていたのですが、看護師さんから「この管は数日で詰まりますので完全に鼻呼吸できなくなります。少し辛いですががんばりましょうね!」と励ましと言う名の絶望を突きつけられることになります。

それからしばらくして家族が迎えにきてくれましたので、付き添いの元支払いをして退院となります。※費用などは最後にまとめて記載しておきますね!

自宅療養期間(約1週間)

手術当日、翌日は絶対安静で当日はシャワー浴も禁止です。食事などの制限はないのでしっかり食べて大丈夫です。私の場合はこの時点で頭痛以外の痛みはありませんでしたので、食事はしっかり取ることができました。薬を朝晩と飲まなくてはいけないので、むしろ普段より健康的な食生活になりました。

2日目は麻酔の影響や薬の影響もあってほぼフラフラで頭痛が続いていました。まだ鼻呼吸ができるので気管は元気です。口呼吸が多くなるので睡眠の質は良くありませんが、まだ眠れます。

3日目、4日目は簡単なデスクワークならできる感じです。なんならこの辺が一番元気だったかもしれません。麻酔の影響はなくなり、鼻もまだギリギリ呼吸可能なので基本的には元気です。鼻が詰まっているので会話は難しいですが、デスクワークなら問題なくできる感じでした。

5日目、6日目が土日だったのですがここが最難関でした。この辺になるともう完全に鼻の呼吸穴が塞がっていて口呼吸だけになります。それによって睡眠の質が極端に低下します。夏はエアコンの影響もあって口がカラカラになって起きてしまうこともありますし、私は喉を痛めました。鼻が詰まっているのとすすったりも禁止なので、喉への負担がとても大きいのです。加えて少ししていた匂いを感じることもなくなるので、食事も無味に近くなりますし、美味しいものが美味しく感じません。体調不良の重なり、イライラがピークに達します。

7日目は「あと1日!」と心で叫び続けて乗り切りました。このころには喉の腫れがひどく、食べるのも飲むのもつらくなります。また、鼻から空気が抜けないので耳も痛くなりますし、お腹も張ります。睡眠も1-2時間単位となってしまうのでただただ辛いです。このあたりから話す仕事を入れていたのですが、途中でドロップアウトしたくなるほど辛い時間でした。

そして迎えた8日目「鼻の詰め物が取れる日」

朝から体調がわるく、かなりしんどかったのですが、処置室で鼻の詰め物を取った開放感、そして「術後の経過も良いので追加の詰め物は不要ですね」という言葉を聞いて泣いてしまいました。開放感やばかった…

ここを正確に記載すると、まず病院へ。行きも帰りもひとりでOKです。そして処置室へ入り詰め物を取ってもらうのですが、想像している10-20倍はいろいろ詰まってます。取り除いていただいている最中に「え?嘘やん、そんなに!?え?!まだあんの!?」とたぶん経験者全員が感じる量が入ってます。そら鼻呼吸不可能やわ、と。

ここでやっと鼻が通るのですが、通り過ぎて痛いくらい鼻が通りました。それは自宅に帰ってきてからも同様で、12時くらいに詰め物を取った日にこれを書いているのですが、22時現在でもまったく詰まりません。確かにこれが継続されるならこれはすごいと思います。

という辛い1週間から開放されたのですが、そのあたりの学びを書いておきます。

術後1週間の過ごし方
・おすすめは火曜に施術で水曜日もお休み、動ける木曜金曜は作業系の仕事
・辛い時間を土日にあてて、寝たり起きたりして凌ぐ
・土日はのどの痛みがある場合があるので水分多く食べやすいものが良い
・うがいを定期的にして鼻水が垂れてきたものをうまく逃がす
・マスクをして喉を保湿する(保湿マスクしてました)
・冷えピタクールは初日、2日目に大活躍
・水分はガツっと飲めないのでこまめに飲み続ける
・夜中に起きたりするので水筒にお水を入れて枕元に
・夏は湿度高くて喉に良さそうだけどエアコンつけるので一番良いのは春か秋かなと思いますがやった人いたら教えてください

費用まとめ

手術費などはやはりかかってきますが、高額療養費や任意の保険、健康保険組合の支援などを組み合わせればかなり安価にできることもありますので、ぜひ検討される際は確認してみてください。

・初診から事前検査まで 約1万円
・手術費用 約30万円(高額療養費制度適用前)
※病院や手術内容によって異なります
※細かいの抜いてます
※私は関東IT健康保険組合なのでかなり戻ってくる予定です
※術後もいろいろありますがそこまでではないかと
※任意保険に入っていれば適用されるかもなのでご確認を

今後

これからは鼻うがいが始まり、点鼻と軟膏の日々です。そしてカサブタができてはがれると繰り返しながら治っていくとのこと。まだ鼻は腫れたまま痛みもあり絶賛鼻声ですが、普通の生活はできそうです。

初日の感想は最高ですが、1ヶ月後、3ヶ月後を目安にその後を追記していこうと思いますのでぜひnoteやTwitterをフォローしていただけると嬉しいです。最後までお読みいただきましてありがとうございました。鼻炎や鼻のトラブルに悩む人の参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?