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#95 投資には修業が必要

「投資力」をつけるには修行期間が必要です。
投資初心者ほど、パッと答えの書いてある本を手にとろうとします。
投資には自分で実際にやってみて、経験を重ねて知識を身につける「修行期間」が必要です。
名医が書いた本を読んだからといって、すぐに手術ができるわけではないのと似ています。投資はそれだけ高度な世界です。

投資で長期的に勝つためには
「お金に対する考え方」マインド
「お金を増やす手法」メソッド
「お金の管理」マネジメント

『マ・メ・マ』の総合力が必要です。

この3つの力を自力で構築しなければなりません。
初心者は得てして
「どのようにしたら儲かるのか?」
「どのタイミングでどの銘柄を買えば儲かるか?」

と「方法(メソッド)」だけに走りがちです。

上手くいった人に教えてもらった手法をまねれば、自分も成功者になれると思っています。他人が苦労して得たスキルの上澄み液だけをすくおうとする卑しい行為です。

言い換えれば「答え」だけを求めているのです。

多くの人は何の根拠もなく、自分には特別才能があると思い込みます。
特に組織で出世して退職した人は思い込みがちです。

どの世界でも同じですが努力をしたら必ず結果が出るとは限らないですが、結果が出ている人は必ず努力をしています。

その上手くいくか、いかないか、フィフティフィフティのところに時間とエネルギー賭けるからこそ、努力した勝者への報酬は大きいです。

「自分には特別な才能がある」
「自分は仕事も勉強も人よりも優れているので、相場でも勝者になれる」
と考え、何も調べずに始める人は多いです。

それまで築き上げてきた学歴や役職がそうさせるのでしょうが、相場はそんなこととは無関係です。

昔、建設現場の過酷さを3Kとあらわしました。
汚い、キツい、危険の頭文字を取った皮肉です。

相場も『3K』です。

「怖い」「厳しい」「危険」 なのです。

相場には優しい時と難しい時があります。
コロナ明けの米国相場が優しい相場でした。

そのため、2020年〜2023年に投資をしていて投資歴が3〜4年くらいの人は利益がでているので「自分には投資の才能がある」と変な勘違いをしています。

ハッキリ言うと
「あなたの才能でも、何でもありません。」
単に相場が良かっただけです。

投資は継続した勉強という基礎の上に経験を載せていき、失敗を糧にしながら、長期的に自力で構築していくものです。

それは簡単に構築できるほど、生易しいものではありません。

また、投資の経験を重ねていくほどに重要になってくるのは、メソッドではなく、マインドです。

安い情報に飛びつき、相場が少し悪くなるだけで狼狽売りして撤退する人をみると、この重要なマインドのところまで辿り着かずにやめる人がたくさんいます。

また長期で資産を増やす人はたくさん調べて買う前に100のうちの90の力をかけて考えて買います。そのため一度買ってしまうと、動きません。調べた自信や自分のシナリオが確立されているからです。相場の気まぐれな変動には動じません。

しかし長期で資産を増やせない人は、買う前に何も考えずに「みんなが良いと言ってたから」「有名なインフルエンサーが言ってたから」というどこかで聞いたような話で何となく買います。
そして買ったあとで相場が変動すると、90の力でうろたえます。
大切なことは自分が決めたルールに従って淡々と投資行為を行うことです。

そのためには自分の投資ルールを作って、それを磨き続けなければいけません。

一度決めたルールは安易には変えませんが、自己研鑽の結果、他により良い方法があれば変えていく柔軟さも必要です。

色々辛辣に書きましたが、お金の大切さに気づいた人は、そんなことも何も考えずにひたすら企業の広告戦略にハマって浪費を繰り返し、老後も「何とかなるだろ」と呑気に考えている人たちよりは聡明です。

お金のことを継続的に学びながら、皆さまの人生が豊かで、自分らしく送れることをお祈りしています。

一緒に頑張りましょう。

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