こんにちは！RIng Artistのinsulaです。

たくさんのジュエリー作家さんの中からinsulaに目を留めていただきありがとうございます！

いろんな作家さんや業者さんが増えてきた中、insulaの指環の魅力ってなんだろうって考えた時に、石の持つ「生命力」みたいなものを大切にしていることがあるなと思いました。

insulaよりも高品質な石を使っているところもあるし、もっと安価に販売しているところもありますが、私が一つづつ選んだ石たちはどれも「生きている」ように感じることが大切です。もっと言えば「意思を持っている」ように感じることが大切。石だけに。

たくさんのブランドさんや作家さんの作品も見てきましたが、この「生命力」や「意思」を感じる石選びをしているところってあまり見当たらないなと思っています。これは私の主観なので、自分好みの石を使っているところがないということなのですが、「きれいな石」「高品質な石」を使っているところもたくさん見ましたが、なぜか心惹かれるものがなかった、ということも多いです。指環が欲しくてSNSで見たブランドに足を運ぶのですが、なかなか購入にまで至らないことも多いです。

一つづつの性格が見えるような石、とでも表現したらいいでしょうか。それは不思議と綺麗なだけでは見えてこない部分でもあります。すっごく綺麗なきらっきらカットの石よりも、少し曇った感じでも石の中に表情がある石が好きです。自分で石を選んでいる時も、ふたつを見比べて明らかに片方の方が内包物も傷もなく光の反射も綺麗なのに、もうひとつのなんとなく色がくすんだようなもやっとした内放物が入った方を選ぶことも度々あって、自分で笑ってしまいます。

石を見た時に「きれい！」と感じることも大切なのですが、私の中では「これは私の石だ！」と見にきた人に感じてもらうことが大切です。この傷が愛おしい、この内包物に光が当たった感じに安心感を覚える、均一でない光のゆらめきに想像力を掻き立てられる。そうした「その人にとって特別な石」になるための石選びをしています。

insulaの指環は、今まで石に興味がなかった方や、指輪を普段したことがない、という方にたくさんお迎えいただいています。それはファッションとしてのジュエリーではないからだと感じています。自分だけのお守り、自分だけのストーリーを持つ石。それがinsulaの指環です。

幼い頃連れて行ってもらったキラキラした潮だまり、不思議な青いクラゲに刺されてびっくりした記憶、文化祭の打ち上げで行った夜の海、初めて見た沖縄のエメラルドグリーンの海の色。

その時に感じた記憶というのは、あなたの中に残っているのですが、普段は思い出すこともないので奥深くしまわれています。「心を奪われた記憶」というのは、この世界が美しいということを思い出させてくれ、毎日の生活に力をもたらしてくれるものだと思っています。

指環というのはとてもいい装置で、写真や思い出話がなくてもふと手元を見るだけでその感動した気持ちを思い出させてくれます。それだけでリフレッシュできてまた頑張れるので、自然の作り出した石は本当にすごいなと思っています。

人間は自然から離れるほど病むと言われています。（古代ギリシャの医学の父ヒポクラテスが言ってます。笑）でも現代ではなかなか海や山の中でゆっくり時間を取ることは難しい。そんな中で石だけが自然のままで半永久的にいつも一緒にいてくれる存在だと感じています。あとは木や金属のアクセサリーくらいかなあ。自然物は変化が早いので意外と身につけられるものとなるとないものですね。そう考えると石の存在ってありがたいなといつも思います。

なるべく自然の色のもの、自然の中にある存在を感じさせるものを、それでいて意思や生命力を感じる個性的な石を、と思い選んだ石を指環にしています。

いつかそんな自分だけの石を見つけてみたいな！と思っている方は是非個展に足を運んでいただけたら嬉しいです。

insula