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高速道路の渋滞はなぜ起こる?高速道路で事故を起してしまうのはなぜ?

今年は、異例の暖かさで秋を迎えていましたが、11月も中旬となり急に寒くなってきましたね。この季節、紅葉もまだまだ楽しめますし、これから各所でイルミネーションが輝く時期にもなってきます。車で遠方に出かける人も増えるのではないでしょうか。

遠方への外出でいつも心配になるのは高速道路の渋滞です。渋滞を予想して早めに出かけたりする人も多いはず。そもそも高速道路の渋滞はなぜ起こるのか..…
信号もない道路でまっすぐ走るだけなのに..…とか思ってしまいます・・・

筆者は首都圏在住なのですが自宅から遠方に出るとき下記ポイントの渋滞を懸念して、行きたくても躊躇することがしばしばあったりします。
長野方面は、「関越の高坂SA、花園IC」を通らなくてはいけず、静岡方面は「東名の大和トンネル」があり、山梨に行くなら「中央道の小仏トンネル」といった渋滞の難所ポイント。運が悪ければ何も目的を達成できないまま渋滞で一日が終わってしまうこともある有名な渋滞の名所達。長野も山梨も静岡も日帰りで遊びに行けますが、渋滞があると行くことを考えてしまいます。

そして、厄介な事故渋滞...…
事故渋滞の表示を見た時にはため息が出てしまいますね。
高速道路での事故はなぜ起こるのか?
そこで、自然渋滞の原因と高速道路ではどんな事故が多いのか調べてみました。


高速道路で自然渋滞が発生する原因

高速道路で自然渋滞が起こるメカニズムはドライバーの心理状況も影響しているみたいです。

自然渋滞が起こりやすい3大スポット

  • サグ部(下り坂から上り坂に変わる箇所)

  • トンネル入口

  • 合流地点

渋滞は車両密度が高く走行している車が多い状態で、車間距離が詰まっているときに起こりましし、合流地点が渋滞が発生しやすいポイントだということは想像がつきます。

では、サグ部とトンネル入口ではどうして渋滞が起きてしまうのか?

サグ部やトンネルの入口では、ドライバーは同じ速度で走行しているつもりでも自然に減速してしまうようなのです。前の車のスピードが遅くなれば後続車両もブレーキを踏みという連続で渋滞が発生していくという原理だそうです。

渋滞ポイントで自分が先頭を走っているという認識を持つて走行した時がないので自分自身はどうだったかなぁ・・・と。
機会があれば確認するとします。

サグ部では、下り坂から上り坂に切り替わるポイントが見えにくく、ドライバイーは上り坂になったことに気付かずに速度が落ちたままとなってしまうようです。

↑大和トンネルの画像です!

トンネル入口では、トンネルに入る時に暗がりや圧迫感によってドライバーは無意識に速度を落とし、ブレーキを踏んでしまったり、アクセルを離して走行してしまうため後続車もブレーキを踏んでいくという連鎖で渋滞となっていきます。また、トンネルは中央付近が最も高くなるように設計されているためトンネル内でのサグ部がさらに渋滞を引き起こす要素となっているのです。

サグ部やトンネルの入口部分では、「スピード低下に注意!!」や「スピードを落とさず走行」といったような渋滞予防のための看板が設置されています。渋滞を軽減するための看板だったんですね。

こういった自然渋滞の発生は車両密度が高くなる時間帯を避けて通行するように早起きしたりするしかないかなぁと思っています。

車間距離を開けることが大切だと分かっていても、それは自分1人で行っていても意味ないですからね。。。

▼関越道 高坂SA、花園IC
サグ部(下り坂が上り坂に変わる箇所)での速度低下が原因で渋滞が起こりやすい

▼東名 大和トンネル入口
トンネルとトンネル内のサグ部での渋滞、合流地点もある。
※大和トンネルのある横浜町田IC~海老名JCT間は、1日の通行量が14万台にも上る高速道路としては日本一交通量が多い区間だそうです。

▼中央道 小仏トンネル
トンネルとトンネル内のサグ部で渋滞、相模湖バス停付近から3車線だが、小仏トンネルの手前でふたたび2車線に減ってしまう点も渋滞となる要因となっています。
上り線では峠越えの手前で長い上り勾配になるところがありあます。

事故渋滞.…

自然渋滞よりも、イライラしてしまうのは事故渋滞ですよ。
自然渋滞を避けるために早起きしたのに事故渋滞って....…
事故渋滞は完全に止まってしまうこともあり、のろのろ運転ができていればまだいいですが、止まってしまうと全然進まなくてつらいですよね。
先日も、新潟方面に行くために余裕をみて5時に家を出たのに事故渋滞で到着希望時間ギリギリに到着ということが1か月に2度もありました。

大きな交通事故になっていないか心配ではありますが、正直、イライラしてしまいすよね、、、
道路工事でもイラっとしますが、道路工事は事前に情報が公開されていたりしますもんね。

高速道路での交通事故

高速道路で事故が起こると車線が減少したり、通行止めになってしまったりと自然渋滞より長い渋滞で通行に時間がかかる印象があります。

どのような事故が多いのか。。。

警察庁のオープンデータ 2019年(平成31年/令和元年)より高速道路での7,094件の事故状況を見てみました。

道路区分とは、交通事故が発生した場所の道路の部分です。
①走行車線-第一通行帯(走行車線のうち最も路肩寄りの通行帯):2,291件
②走行車線-第二通行帯以上(第一通行帯を除く走行車線):2,214件
③追越車線:1,488件
④登板車線:18件
⑤加速車線:36件
⑥減速車線:123件
⑦路肩:80件
⑧ランプウェイ-入路:58件
⑨ランプウェイ-出路:250件
⑩ジャンクション:32件
⑪料金所等付近-本線上:139件
⑫料金所等付近-その他:145件
⑬サービスエリア:93件
⑭パーキングエリア:81件
⑮その他:46件

実は、事故は追越車線より最も路肩寄りの「走行車線-第一通行帯」で起きているようです。

縦断勾配とは、交通事故が発生した場所の道路の縦断勾配です。「平坦」は、縦断勾配が3%未満で、「上り・下り」とは、縦断勾配が3%以上の場合です。
①平坦-1%未満:760件
②平坦-1%以上:123件
③平坦-2%未満:131件
④上り・下り-3%以上:220件
⑤上り・下り-4%以上:68件
⑥上り・下り-5%以上:42件
⑦上り・下り-6%以上:13件
⑧上り・下り-7%以上:0件
⑨上り・下り-8%以上:1件
⑩平坦・該当なし:5,736件

高速道路で起きた多くの事故は平坦な場所で起こっているようです。

事故類とは、交通事故の事故の類型です。「人対車両」は交通事故関与者(当事者A、当事者B)の一方が歩行者となった交通事故です。
①人対車両:71件(1.0%)
②車両相互:6,579件(92.7%)
③車両単独:444件(6.3%)

①の「人対車両」は高速道路上でなかなかイメージイメージし辛いですが、ほとんどの高速道路上での事故は「車両相互」交通事故関与者(当事者A、当事者B)がいずれも車両等である交通事故のようです。

車両相互の交通事故はなぜ起きる?

高速道路上で、車両相互の事故はどうやって起きているのか?下記は内閣府による第1編 陸上交通 第1部 道路交通 第1章 道路交通事故の動向 第2節 令和4年中の道路交通事故の状況では、車両相互は5,201件で全体の92.0%でその内、追突の件数が4,070件の72.0%と高速道路上で起きる車両相互の事故の多くは追突になります。

高速道路上でも追突事故にあった車両が路肩にいる様子を見かける事がたまにあります。追突事故はなぜ起こるのか?高速道路における法令違反別交通事故発生状況の件数でみてみると、データでは、前方不注意で追突しまっているということになります。

▼令和4年 高速道路における法令違反別交通事故発生状況
①前方不注意:2,444件(43.6%)
②動静不注視:1,314件(23.5%)
③安全不確認:844件(15.1%)
④ハンドル操作不適:229件(4.1%)
⑤ブレーキ操作不適:269件(4.8%)
⑥安全運転義務違反 その他:178件(3.2%)
⑦進路変更禁止違反:80件(1.4%)
⑧車間距離不保持:65件(1.2%)
⑨最高速度違反:58件(1.0%)
⑩その他:120件(2.1%)

「前方不注意」と一言でいえばそういった判断になるのだと思いますが、前方不注意でもどういう状況だったのかということは気になりますよね。

「前方不注意」の状況は、他のことに気を取られて前をみることがおろそかになってしまったということが多いのだと思います。

車内で探し物をしたり、スマートフォンやカーナビなどの画面を見ていたなどの場合が多いのかな、と思います。でも、これは以外とやってしまっていますよね、、、、。

「ながら運転」の厳罰も強化されている…

スマートフォンなどを見ながらの「ながら運転」は令和元年12月1に施工された改正道路交通法によって厳罰化されています!車の運転もスマートフォンの地図アプリを使用して行先を検索している人も多いのでは?

カーナビは走行中の操作ができなくなっていたしますが、スマートフォンは使えてしまうので、ドライバーの意識が重要になってくるところです。

いつも、高速道路の事故渋滞でイライラして、「高速は前を向いて運転するだけなのに、なぜ、事故???」と思いがちですが、自分が当事者になってしまうかもしれない可能性も十分あると怖くなります。

車同時の追突事故が一番多いのは何となく想像していましたが、スピード出しすぎのハンドル操作ミスで追突、というケースを想像していました。皆さんはどうですか?


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