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米大統領選で「トランプ勝利」を予測? 岸田首相と麻生副総裁が微妙な動き


【画像① 日本時間の24日朝、ニューヨークのトランプ・タワーを訪れた自民党の麻生太郎副総裁は、トランプ前大統領と1時間にわたり会談した。メディアは「11月の米大統領選でトランプ氏が再選される可能性に備えた関係構築」だとこぞって報道している。】





◆麻生太郎氏、トランプ前大統領を訪問し会談




自民党の麻生太郎副総裁が連休が始まる前、早々に外遊しニューヨークのトランプ・タワーを訪れた。



「アメリカを訪れている自民党の麻生副総裁は、日本時間の(4月)24日朝、トランプ前大統領と会談しました。秋の大統領選挙でトランプ氏が政権を奪還する可能性も年頭に幅広く関係を構築するねらいがあるものとみられます。…両氏はおよそ1時間、会談し、安全保障や経済の分野をはじめとする日米関係や、国際情勢などについて意見を交わしました」


「麻生氏と会談したトランプ氏の陣営は23日夜、声明を発表しました。…声明によりますと、会談の中で、両者は、日米同盟が両国の経済安全保障やインド太平洋地域の安定などにとって重要であり続けることや、中国と北朝鮮がもたらす課題について意見を交わしたとしています。…また、トランプ氏は日本の防衛費の増額を賞賛したとしています」


(参考)「自民 麻生氏 トランプ前大統領と会談 幅広い関係構築ねらいか」2024/4/24 NHK NEWS WEB

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240424/k10014431371000.html


この記事は、後段で「各国首脳などトランプ氏と相次いで接触」などとして、ポーランドのドゥダ大統領(17日)、英国のキャメロン外相(8日)、ハンガリーのオルバン首相(3月8日)がトランプ前大統領と会談したことにふれ、いずれも「トランプ氏が再び大統領に就任する可能性を視野に入れた動き」とみなしている。麻生氏の動きも、そうしたもののひとつで、岸田文雄首相と諮ってのことであることは間違いないだろう。



◆「トランプ再選の可能性」について、岸田首相「日米同盟揺るがず」~しかし、突如「訪米報告書」を差し替えたのは…




一方、岸田首相は19日、参院本会議での質疑(国民民主党・榛葉賀津也参院議員の代表質問)で「トランプ再選の可能性」について問われたことについて、「日米同盟は揺るがない」とする考えを示した。



【画像② 4月19日、日米首脳会談など訪米に関する報告への質疑に参院本会議で答弁する岸田文雄首相。トランプ氏が再選されても「日米同盟は揺るがず」と答弁した首相だが、実はこの訪米報告についてトランプ再選可能性に関して急遽”修正”を加えたところがあったという。「岸田首相の思いがよく反映している」と永田町の事情通の間で話題になっている。】





「岸田文雄首相は19日の参院本会議で、11月の米大統領選に関し『私も関心を持って注視している』と述べ、バイデン大統領とトランプ前大統領が争うとみられる大統領選の結果に注目する考えを示した。…トランプ氏が再選された場合の備えについて問われた首相は、『日米同盟は揺るぎがなく、その重要性について民主党、共和党を問わず共通の認識が存在しており、大統領選挙の結果が日米関係の重要性に影響を及ぼすことはない』と語った」


(参考)「首相『米大統領選、関心持って注視』 でも『日米同盟揺るがず』」2024/4/19 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20240419/k00/00m/030/425000c


この質疑は、「国賓」として招かれた米国訪問に関する首相報告へのものとして行われた。衆議院では18日、参議院では19日に開かれた本会議でのことだったが、質疑の前々日までに「訪米報告書」が配布された。それに基づいて各党各会派の質問者側からの「質問通告」がされるのだが、今回の質疑直前に、「訪米報告書」が別のものに突然差し替えられる異例の事態が起こった。




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