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2021.8.19 生活に繋がるものが好きになってきた

男性 31歳 会社員

「この喫茶店は学生の頃からあるんですよ。昔から友達と通っていて。

僕たち、携帯ホームページの掲示板が(知り合った)きっかけですよね。ちょうど吉井和哉さんがソロで活動していた時でしたね。僕は結構バンドが好きで。北沢さんもいろいろバンドを聴いたりされていましたよね。

北沢さんはホームページに写真を載せたりしていましたよね。その写真がすごく好きで見ていました。書道もやっていましたよね?

最近、今の会社で正社員になったばかりです。正社員に切り替わるという時に、2人目の子が産まれるかどうかのタイミングで。更に母方の祖父が亡くなって遺産の手続きをするとなった時に、母が若年性アルツハイマーになってしまって。何も情報がないまま、僕が期限が迫っている中で手続きをしないといけなかったんです。母の病気は前からあったんですけど、どんどんできることが少なくなってきています。まだまだ過渡期ですけど、ぼちぼち対応しながら今は落ち着いている感じです。

今の会社がすごく融通が効くところなんです。保育していると時短勤務ができる会社です。会社に行く時に2人の子供も連れて片道1時間半くらいかけて会社の近くの保育園に連れて行きます。17時まで仕事をして帰って夕飯を作って、子供にご飯を食べさせています。今はだいたい僕が作ったりしています。家に帰ったら妻がまず下の子のお世話をして、その間に僕が料理して、上の子とご飯を食べる。そうするとかなりスムーズです。

おかげで料理の腕がメキメキ上がっているんです。作るものは中華…炒め物が多いです。簡単なものです。野菜炒めと汁物と、簡単な副菜とか。うちの妻は『きのう何食べた?』とか、漫画が好きなんです。すごく参考になるんです。面白いし、漫画を読むことでアイディアも出てきます。最近はきゅうりが安いので、きゅうりと梅干しを叩いたものに塩昆布を入れて揉むだけとか。塩昆布が切れているので、今日、帰りに買って帰らないと。

下の子が産まれる時に上の子の面倒を見てくれる人がいなくなるので、そのことを会社に相談したら、在宅で仕事ができるようになりました。テレビも前はバラエティとかをなんとなく見てたんですけど、今はNHKの『きょうの料理』とか、料理番組を気にして見るようになりました。タサン志麻さんという方のローストビーフのレシピがあるんですよ。そのレシピで作ったら簡単においしいローストビーフができたんです。先週末もローストポークを作りました。妻も大好きです。料理を始めてから、スーパーに行った時に旬の野菜を買ってみようかなと思うようになりました。実山椒が売っていたので買ってみたり。山椒醤油はお刺身につけるとすごく美味しいし、山椒味噌にすると魚にすごく合うんです。

これまでの趣味は映画、本、音楽くらいだったけど、今は生活に実直するものも好きになってきました。掃除も好きです。最近だとエアコンの中の羽根の部分。あそこはカビが結構溜まりますね。

北沢さん、活躍していただいているという点では目につきやすくて。長く写真をやっていただいているのはすごく嬉しいですね。最初にお見かけした時は恵比寿で展示をされている時でした。おばあさんの写真を飾られていたのを覚えています。その時に在廊してらっしゃって、話しかける勇気はなかったです。今回DMするのも勇気がいりました。妻には北沢さんのことは前から話しているんです。それ以前に、妻が異性の友達と2人で会うという時に僕が難色を示したことがあったんですね。その経緯があった上で、お前がそれをやるんかい、と。今回、(この取材に)行くか行かないか直前まで2人で話していて。妻は「今後、お互いが異性の友人などと会う時には難色は示さないことにしよう。それがお互いの成長ということになると思う。」と。彼女は年下だけど、すごく大人なんです。お互いにカッとなる時はあったりするけど、後で話し合って、「あの時のあの言葉は良くなかった」「あの態度は良くなかった」という振り返りが冷静にできるので、そういう意味では妻にはすごく助けられています。もう、大好きな人なので。

初めて北沢さんの展示に伺った時、芳名帳に別人の名前を書いたんです。大学時代のサークルの後輩の名前を。恥ずかしかったんです。2回目もあるんですよ。ZINEを買った時。その時に初めて名乗ったんですよ。そうしたら北沢さんの反応は「あ、はい…?」と。あ、やっぱり(自分のことは)分からないかと。一方通行の一ファンのような感じです。このことが話せてよかったです。


先日、証明写真を撮りに写真屋さんに行った時に撮った写真を見ていたら、「あー、ごめんなさい。おでこが光っちゃった。ここ直しておきますね。」と言われて。大丈夫です、直さなくても、と伝えました。髪の毛は段々後退してきています。毎週末自分で1mmに刈っているんです。自分で刈っているとだんだん上手になってくるんですね。」

この記事はBE AT TOKYOのプロジェクト、【BE AT TOKYO DIARY】で制作しました。

※感染症等の対策を十分行った上で取材しています。

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