見出し画像

【エッセイ】温もりを感じて。

こんばんは。


「ぬいぐるみ」
皆さん持ってますか?

私の人生において、ぬいぐるみは私を支えてくれるものの1つ。
もちろん、今も。


子供の頃、売り物のぬいぐるみを離さなかったことがあるらしい。
手のひらサイズの、小さな猫のぬいぐるみ。
当時は両手で持ってたのかな。

親曰く、あまり物をねだる子ではなかったようで、潔く買ってあげたそうだ。
泣かずわめかず、ぬいぐるみをずーっと離さない。
「どうしても欲しい!」と態度で示したのはこの時くらいだったとか。

そのぬいぐるみは、今もしまってある。
ひげの刺繡が取れてしまったり、縫い目がほつれてたり、もうボロボロだけど。
「思い出」として残してある。

・・・

大人になっていく今、たくさんの「嫌」「苦痛」を感じてきた。

学校生活は好きじゃない。
言葉が飛び交って、巡り巡って誰かに傷を負わせる。
それは止まらない。止められない。
私が傷つけることもあった。
会社もこんな感じなのかな…?
やだな。

「やるせない」

そんな感情を抱えながら、夜を迎える。

その気持ちにやり場はない。
心臓をくりぬかれたような感覚。

苦しくて眠れない。

そんな時に、ぬいぐるみを抱えるようになった。
あたかもその空洞を隠すように。

ふわふわで、柔らかい。
冷たいけれど、だんだんと自分の体温が移ってくるから、温もりを帯びる。

その温もりで眠りにつく。

・・・

自分の温もりを、自分で感じ取る。
たぶん、これで「ちゃんと生きてるんだ」って理解しようとしているんだろうね、私は。

そういうわけで、布団にはいつもぬいぐるみが置いてある。
毎日ではないけど、抱えて寝てる。


今は「学生」っていうレッテルが付いてるから、まあいいんじゃない?って思ってる。

大人になったらどうしようか。

いい歳した大人が、
「ぬいぐるみないと寝れません!」
って言うんですよ?

それはそれで面白い?


「自己制御」ができるのなら、それでいいのかも。
誰かが傷つくわけではないし。
「お前、そんなやつなのか…」と思われるかもしれないけど。

とにかく今は手一杯で、心の余裕がない。
余裕ができたら考えよう。

・・・

ちなみに…

サメ・イルカ・ペンギンなどの海洋生物のぬいぐるみは、曲線状のフォルムでストレスなく抱えられておすすめ。
サイズはお腹から肩の長さくらいのものがちょうどいいです。





⇩エッセイ・振り返り


⇩サイトマップ





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?