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オーストラリア🇦🇺 スワンヒル遠征レポート

はじめに

こんにちは。乾祐一郎です。
久しくnoteを更新していなかったのですが、今年は遠征の様子などをまとめるものを作りたくて、このnoteを使って遠征レポートを投稿していきたいと思っています。
Twitterの140文字や、Instagramのストーリーに載せる短い文章は書く機会があると思っているのですが、長文となると書くのが久しぶりで、はじめのうちは読みにくい文章になってしまうと思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

今遠征の概要

今回、オーストラリアのスワンヒルという場所で行われる、ITF大会に2大会出場してきました。
大会グレードはM25という、賞金総額$25000の大会です。
特徴はなんといってもサーフェスがグラスコート(天然芝)という点です。
ATP以上の大会では、ウィンブルドンとその前2週間の期間、グラスコートシーズンが設けられていますが、ITF大会の中でグラスコート開催の大会は、全世界で年5大会あるかないかといったところで、非常に珍しい大会でした。
スワンヒルは、メルボルンから北に約320km、車で3時間半ほど行ったところにある、のどかな街です。

スワンヒルの街並み
夕陽が綺麗で、好きな街になりました。

熊本からスワンヒルまで

今回、羽田発シドニー行きが朝8:40発ということで、前の日までに熊本から羽田へ移動して空港近くのホテルに宿泊し、朝シドニー行きに備えるというスケジュールで向かいました。
シドニーに着いたのは現地の22時ごろ。

シドニー空港


その日はシドニー空港近くのホテルに宿泊し、翌日朝1番の飛行機でメルボルンに向かうつもりでした…
しかし、朝5時前に起きると、乗ろうと思っていた便が欠航に。
自動的に1時間半後の便に振り替えられていました。
そこで1つ問題が…
メルボルンに着いた後、電車でスワンヒルに行こうと思っていたのですが、振り替え後の飛行機だと、その便に間に合わないことが確定してしまいました。
更に、スワンヒル行きの電車は、午前1本夜1本の1日2便のみ…
夜の便に乗るとだいたい日を越すかどうかくらいの時間に到着するようなスケジュールになってしまいました。
遅くなってしまうのは避けたかったので、いろいろな代替プランを考えました。
タクシー、ウーバーは高過ぎて現実的ではない…
空港でレンタカーを借りて自分で運転しようかと思いましたが、乗り捨てができないので2週間借りっぱなしになり、1人だと割高に…
結局腹を括って夜の便に乗りました。
電車に乗ってからは、割と空いていましたし、暗くなっていく車窓を見ながらひたすら4時間電車に揺られ、23:55ごろ、スワンヒルに到着しました。
ということで、最初からトラブル満載の道中でした。

嘆きのInstagramストーリー

人生初のグラスコート

到着した翌日、昼から練習でした!
グラスコートでのプレーは、今回が人生初でした。

綺麗なグラスコート、30面以上ありました。


ワクワクしながらのミニラリーのファーストヒット、ボールが弾まずにフレームに当ててネットしたのを覚えています。
しかし、ロングラリーやポイント練習になると、意外にも普通に跳ねてくれることに気付きました。スライス以外は…
スライスのボールが、今までにないくらい低く伸びてきて、初めは全然返せませんでした。
練習パートナーに頼んでスライスの返球のラリーをさせてもらったりしていたら徐々に返せるようになってきて、逆に自分が有効的に使える余裕も出てきました。
サーブもフラットサーブより少しスライス成分足したくらいのサーブが1番伸びていく感じがしたりと、徐々に適応できてきた気がします。
ただ、いつもと違うフットワークの負担のかかり方なのか、足の裏に大きな水ぶくれができてしまいました。

水を毎日抜いて、違和感なくなるまでには1週間半かかりました。

試合について

試合結果を先に書いていこうと思います。

1週目シングルス
1回戦 vs Ethan Cook  7−6(4) 1−6 7−6(6) 勝ち
2回戦 vs Thomas Fancutt[2]4−6 3−6 負け

2週目シングルス
1回戦 vs Luke Saville[7]3−6 4−6 負け

2週目ダブルス
1回戦 vs Thomas Fancut・Ajeet Rai[3](ペアAdam Talor)4−6 4−6 負け
という感じでした。

まずはじめに初めてのグラスコートの試合で、ポイントを持って帰って来れたというのは大きなことだと思っています。
1週目1回戦は、相手のサーブが良かったというのもありますが、私のリターンがポンコツすぎて、1度もブレークできないのに勝ってしまうという珍しい試合でした。(トータルポイントも相手の方が10点以上多く取っていました。)
1週目の2回戦、2週目1回戦に関しては、シード選手との対戦で、序盤気負ってしまい、良いスタートが切れないことが最後まで響いてしまいました。
また、リターンが苦手なのが顕著に出ていて、リターンゲームでのチャンスの数が圧倒的に足りないことが、ブレークの数が少ないことに繋がっていると感じました。
ここに関してはサービスゲームより圧倒的に伸び代があるので、強化に着手していきたいです。

大会中の生活について

今回の遠征は、日本人男子が1人だけというタフな状況でした。
練習やウォームアップ相手の確保にどれだけ神経を使ったか…
とにかく、練習相手は数多く聞くことが大事なので、私はこんなことに気をつけていました。
①目があったらとりあえず声をかける
日本人の感覚だと、目があっても言葉を交わすことはそんなにないような気がします。
海外、特にオーストラリアでは、目があったらとりあえず一言交わすことが多いと感じます。(私が日本人で珍しいと思われているのかもしれませんが。)
2〜3日挨拶を交わせば、いざという時に練習に誘えるくらいの雰囲気は作れているなと感じました。

②顔を上げておく
当たり前のことですが、顔を上げていないと、目が合うことも少なくなりますよね。
自分がうつむいていることがもったいなく感じてしまいました。
まあ、日本でもうつむいている人よりも前を向いて歩いている人の方が話しかけやすい感じがありますよね。

それらを意識していたおかげか、練習も1度も困ることはありませんでしたし、通っていたベトナムレストランの店員さんからフルーツをサービスしてもらったり、良いことも起きていたような。

ベトナム料理屋さん



今回は、初めて最初から最後まで1人の遠征でしたが、日本人の選手仲間やコーチなどは居るに越したことがないなと強く感じました。
自分の英語力がネイティブレベルでないことが原因でもありますが、日本語で気兼ねなく話せるというのは日常のストレス軽減に役立っているのではないかと思います。
ただ、ホテルのおじちゃんと試合のことについて話すのは楽しかったし良い経験でした。

スワンヒルから東京

ということで2週間の大会が終わり、帰国したのですが、ここでもまたイレギュラーなことが起きました。
まず、行きに乗ってきた電車がメンテナンスで動いておらず、振替のバス輸送に変更になっていました。
電車は6両くらいあったのでガラガラでしたが、バスは1車両のみで、補助席まで使うほどの混雑…
人がたくさんいるのとバスの揺れで、めちゃめちゃ酔ってしまいました。

続いてはまたも国内線のフライトのキャンセルで、勝手に次の日に振り替えられてえいました。

僕の元々の便だけ唯一欠航に…
シドニーまでの便が多くて助かりました。


別で取った国際線に乗り継ぎがあったので、交渉して元のフライトより前の便に変更してもらいました。
最後には、無事日本に到着できたので、一安心でした。

最後に

ということで、なんとなくスワンヒル遠征の雰囲気は伝わったでしょうか?
個人的には選手生活をここまで続けてきて、初めてのサーフェスということで、とても楽しかったですし、少しながらポイントも加算できたし、色々な経験ができて良かったです。
今後も試合の切れ目でこのように報告レポートみたいなものを通じて、皆様にシェアしていければと思いますので、応援のほどよろしくお願いします!

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