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パラメータ(能力)とステータス(状態)

今日は、診断ツールでは見えない部分のお話。

なんで上手くいかないのか?

今まで様々な場所で、たくさんのセッションや研修の中を行いました。
ストレングスファインダー等の診断ツールを使い、その人の才能や特性を見ていく中で「理論上は上手くいくはずなのに、中々思うように強みを活かし合える状態にはならなかった事」が多々あります。

十分必要な要素は揃っていて、才能も知識も技術も経験も環境もある。
その人が強みを活かせないはずがない。
その組織が、強みを活かし合えないはずがない。

でも実際はうまくいかない。

なぜなのか?

それは、人間の特性を理解する上でストレングスファインダーなどの診断ツールでは測定されていない(考慮されていない)要素があったからでした。

僕はそれを「パラメータ」と「ステータス」と呼んでいます。

パラメータ(能力)

多くの診断ツールで基本的に測定することが可能なのは「パラメータ」です。
これは、その人の持っている能力値や特性を指します。

僕が好きなドラクエの様なRPGゲームでいえば「ちから」とか「すばやさ」とか「かしこさ」とか「みのまもり」などの数値のことや、「戦士」や「僧侶」や「魔法使い」などの職業のことです。
これは、人それぞれ様々な傾向があり、伸びやすいモノ・伸びにくいモノが全然違います。
才能として向いていないことをするのはMP0の武闘家が必死で魔法を覚えいるようなもので、ダメな訳ではないのですが、努力の割には成果に結びつきにくい非常に非効率なことになります。

ステータス(状態)

対して「ステータス」はその人の今の状態を指します。

結果成果は、その人の持つ力と今の状態の掛け算になります。
例えば、モンスターとの戦闘シーンで100のちからをもった勇者が攻撃すると、モンスターには100のダメージが入るとします。
しかし、その勇者が戦闘中に「攻撃力半減」の呪いを受けていたならば、ダメージは50になるでしょう。
逆に「ダメージ倍増」の支援魔法を受けていたならば、ダメージは200になるでしょう。
そして、もし「石化の呪い」を受けていたならば、その戦闘中に勇者は動けず何もすることができません。

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つまり、どれだけ能力があっても今の状態が良くない限り力を発揮することは出来ない。
逆に状態が良ければ、能力を大きく超えたとんでもない結果を出すこともあります。

ポイントは「状態は常に変化する」ということ。
日によって、なんなら時間によってすら容易に変化します。
それをどうやってコントロールするのか。これは強み診断の大きな核の1つですので、また改めて書きます。
ただ、在籍しているチームや組織、周囲にいる人達によって良い状態や悪い状態に変化する傾向が出るのは間違いないでしょう。

まとめ

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診断ツール等で示される結果だけを見て判断することは、片手落ちであると言えます。
理論上は上手くいくはずなのに、そうならないのは「ステータス(状態)が悪い」からです。
そのままどれだけ「理屈」を押し付けたとしても、その人が力を発揮することはないでしょう。
まずはバットステータスを改善し、いい状態にしてからでなければ能力を活かすことも出来ません。

この「状態」は「OK,NOT OK」「健全度」「視座」「認知レベル」などなど様々な理論や呼び方で詳細に掘り下げることが出来ますが、それはまた今度。

その人を見る時に「パラメータ」と「ステータス」を両方意識して見てみて下さい。
何か今までの疑問が解消されるかもしれませんよ。

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