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【2022秋ドラマいち推し】『推しが武道館いってくれたら死ぬ』

今回はkayserが担当します。
2022年の秋ドラマ。この10月、各局のドラマがスタートしました。その中でも、筆者が特に注目しているのが朝日放送テレビの「推し武道」こと『推しが武道館いってくれたら死ぬ』です。原作は、平尾アウリの漫画作品で、2020年にはテレビアニメも放送されました。2022年満を持して、ついにテレビドラマ化。ますます「推し武道」の世界が広がっていきます。今回は、この「推し武道」のドラマを中心にその魅力をお伝えしていきます。

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』とは

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』は、「月刊COMICリュウ」にて連載中の漫画作品です。2015年8月よりスタートし、2022年で連載7年目を迎えました。原作は平尾アウリ。13歳という若さで漫画家デビューを果たした逸材です。

「推し武道」の舞台は岡山ですが、作者の故郷も岡山。なおかつ作者自身も女性アイドル好きであることから、「推し武道」は平尾自身の体験も反映されているのでしょう。そんな「推し武道」の主人公も女性です。

フリーターのえりぴよは、岡山で活動をしている地下アイドルグループの「ChamJam」の熱狂的なファン。そのメンバー舞菜をひたすら推しています。リーダーれお推しのくまさ空音推しの基とともに、推し活に励むChamJamファンの姿を描いた物語が『推しが武道館いってくれたら死ぬ』です。

2020年にはTBS系にてテレビアニメが放送されました。その完成度の高さにアニメファンからも好評を博した作品。2022年には局を変えて、朝日放送テレビにてテレビドラマもこの10月から放送が始まったばかりです。この秋、ますます「推し武道」に注目が集まるに違いありませんね。

「推し武道」の魅力

原作の魅力を広く知らしめたアニメ化

筆者が「推し武道」を初めて知ったのは、テレビアニメがスタートした時でした。しかもたまたまた目にした作品だったのです。原作の存在も前情報も一切ないにも関わらず、一度観ただけですっかり作品の虜に。その際、特に心に残ったのは、エンディングテーマでした。

えりぴよの声優を担当しているフィールズあいが、キャラクター名義が歌う『♡桃色片想い♡』えりぴよの心情とこの曲の持つ「誰かを想う」という気持ちがリンクし、オタクでなくとも共感できるものとなっています。

この制作サイドの演出の素晴らしさに惚れ、その後もアニメを鑑賞。えりぴよのひたむきさ、ChamJamの可愛さ、オタクの純粋さに惹かれていきました。

もちろん、漫画も読破し、平尾アウリの描くアイドルのキュートさにも心奪われました。そして、このオタクとアイドルを面白おかしく描くコメディ作品であることもプラスに働き、笑いあり、涙ありのエンターテインメント作品になっています。

劇中の楽曲の完成度

「推し武道」がアニメ化された時に、注目されたもののひとつにChamJamが歌う楽曲があります。その楽曲の完成度の高さも作品の世界観を表現する上で大事な要素となりました。

今回のテレビドラマ化でも、なんとアニメで使用された楽曲と同じものが使われています。ChamJamのメンバーのことを歌った『ずっとChamJam』をドラマのキャストも歌うことに。

アニメでも人気のあった楽曲だからこそ、原作ファンもアニメファンもドラマに取り込むことができ、作品の世界観の統一にもなります。まるで、メディアミックスが最初から決まっているかのような展開は、「推し武道」にとってプラスに働くことになるでしょう。

キャスティングも秀逸

「推し武道」ドラマ化での魅力のひとつに、キャスティングも上げることができます。主人公のえりぴよには、乃木坂46の元メンバー・松村沙友里。元アイドルがアイドルオタク役を演じるということもあり非常に話題となっています。

松村本人も初めて知るオタクの苦労に思うところもあり演じているようです。そんなところもドラマの演技に活かされていくのではないでしょうか。

またChamJamメンバーもまるで漫画の中から飛び出してきたかのような再現力で、現役のアイドル@onefiveの4名全員がそれぞれキャスティングされています。現役アイドルがアイドルを演じるということにも説得力があります。

えりぴよ以外のオタクたちも個性的なメンバーに。くまさ役に吉本のお笑いコンビ・レインボーのジャンボたかお、基役にメンノンモデルの豊田裕大がキャスティングされています。

アイドル、芸人、モデルとバラエティに富んだ人選もこのドラマの魅力のひとつです。

漫画、アニメに負けないハイテンションと感動シーン

漫画の「推し武道」はコメディ作品。平尾アウリのリアルなビジュアルに、コメディ要素というアンバランスさが笑いを誘います。特に、本来ならどの登場人物よりも美人なはずのえりぴよが赤ジャージでハイテンションに舞菜を応援する姿もシュールで面白いところ。

アニメではフィールズあいが、えりぴよのハイテンションぶりを見事に演じ切っており、漫画の世界観をうまく表現していました。

テレビドラマ化の発表があった際、この原作の持つテンションをそのまま実写でやるのは難しいのではないかと正直思いました。

しかし、テレビドラマ第1話を観たところ、そんな心配はどこか吹き飛びました。なぜなら、ドラマなりのテンションで十分楽しめるものになっていたからです。

実写ドラマでは、原作やアニメよりもさらに登場人物の心情が丁寧に描かれています。よって、感動的なシーンはより感動的に感じることができます。これは、実写ならではなのかもしれません。

まとめ

テレビドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』はまだ始まったばかり。放送時間帯がちょっと深い時間なので、オンタイムでの試聴が難しい場合は、見逃し配信もあります。この記事で興味を持った方がいらっしゃったら、ぜひ一度観てみてください。もちろん、原作漫画、アニメもおすすめです。

最後に、テレビドラマ公式Twitterで見つけたおもしろ動画を紹介します。なかなかシュールな絵面ですね......。

@dramal_abc

ドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」 れお推しがれおパート踊ってみた🕺🏻 「ずっと ChamJam」各音楽配信サービスにてDL・ストリーミング配信中! 皆も踊ってみてね!

♬ ずっと ChamJam(れお・空音・優佳・眞妃 ver.) - ChamJam/ドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」より

kayser







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