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新しく覚えてもらう行動は最後から教える

僕はずっと飲食店で働いてたんですが

新しいアルバイトさんだったりが入ってくると

教えることが山ほどあるんですね。

教えること自体はとても好きなんですが

同じように伝えても個人差があったして

目標に達成するまでの時間がバラバラになってしまうことが多かった。

飲食店じゃなくても日常の生活で
・子供にこうしてほしいのに言っても伝わらない
・仕事の引継ぎで上手くいかない
などなど

こちらとしては丁寧に教えたとしても

意図しない伝わり方になってしまって

目標をクリアできないことも多いですよね?

そこで今回は新しい行動を覚えてもらうときに

行動分析学で学んだ方法を解説していきたいと思います。

内容は飲食店で新しく入社したアルバイトさんに入り口のお出迎えの流れを覚えてもらうにはどうしたらいいか?

という内容で解説していきます。

自が何か行動するときでも

相手に何か覚えてもらうときでも

とっても有意義な方法です!!

それでは行動の世界へいってみようーーーーー!!!

【問い】
飲食店に新しく入社したアルバイトさんに入り口のお客様のお出迎えの流れを覚えてもらうには?

【答え】
一連の流れを最初から教えるのではなく、最後から教える!

【最後から教えるとは何?】
自分でも自分以外でも新しい行動を覚えてもらうときは、どうやるのか?を確認して順序通り行動することが多いですよね。

飲食店に新しく入社したアルバイトさんに入り口のお客様のお出迎えの流れを覚えてもらう場合は、以下のような流れを教えることが多いと思います。

入り口の外にお客様が見えたらお店の入り口を開ける

挨拶をする

お客様の情報を聞く(何名様ですか?とか)

席にエスコートする

座りやすいように席の椅子を引く

座ってもらう


かなりざっくりですが大体はこんな感じかと思います。

お店の作りたい雰囲気や仕様によって挨拶の仕方なども変わってくるので

そこはお店の個性を出すとこですね。

覚えてもらいたい行動の流れを多くは順序通り伝えていくと思います。

上記の流れであれば

"入り口の外にお客様が見えたらお店の入り口を開ける"

から伝えることになります。

なんですが、行動分析学の最後から教えるという方法では

上記の流れの最後の

"座ってもらう"

ことから始めます。

それができたら

最後から2場面目の

”座りやすいように席の椅子を引く”

を覚えてもらい、次は最後から3番目と移り

最後に一番最初の行動を伝えていきます。

×始めから最後ではなく
〇最後から始めに向かって伝えていく

とスムーズに覚えてもらうことができます。

【なぜ最初の行動ではなく最後の行動から教える?】
それではなぜ最後から始めに向かって伝えていくのでしょうか?

それは伝える側も覚える側も成功する確率が上がるのが大きな利点です。

飲食店の入り口の流れをもう一度確認しましょう。

入り口の外にお客様が見えたらお店の入り口を開ける

挨拶をする

お客様の情報を聞く(何名様ですか?とか)

席にエスコートする

座りやすいように席の椅子を引く

座ってもらう

ざっくりとまとめたながれですが、これでも初めての人にとっては

覚えることが多いと思います。

しかも、挨拶をすると書かれたところではどうやって挨拶するかまだ書かれていないので、お店独自のスタイルを学ばなければいけません。

あー大変。

なるべくであれば、伝える側も覚える側もスムーズにいきたいですよね。

多くの場合、最初から順序良く覚えてもらおうとすると

①入り口の外にお客様が見えたらお店の入り口を開ける

②挨拶をする

③お客様の情報を聞く(何名様ですか?とか)

④席にエスコートする

⑤座りやすいように席の椅子を引く

⑥座ってもらう

①を実行して②を実行してと⑥まで順序通りつなげていきますね。

新しい行動を順序通り覚えてもらう際の行動の注意点は

毎回正解が分からないまま行動すること

です。

覚える側としては、①をクリアして②を初めて実行していくときに

②は未体験なので、手探り状態で行動していきます。

すると多くは間違えることが多くなり

伝える側からの正解を得られません。

頑張って②をクリアして未体験の③にいっても

また手探り状態で行動するので覚えてもらう側も

できないが増えていきます。

伝える側もできるようになる為といえ、できない個所を伝えることが多くなっていきます。

これが順序通り教えていく際の難しい点です。

反対に最後から始めに向かう⑥~①で教えていくと

⑥が完了しているので

⑤→⑥と正解に戻ってこれます。

なので、覚える側も常に正解に戻ってこれるし

伝える側もできる箇所を伝えることだできるようになります。

行動した結果、できないことよりもできることが多くなるので

1つの新しいことをやればいいだけになります。

【どのように最後から教えていく?】
飲食店の入り口対応の流れを最後から始めにすると

⑥座ってもらう

⑤座りやすいように席の椅子を引く

④席にエスコートする

③お客様の情報を聞く(何名様ですか?とか)

②挨拶をする

①入り口の外にお客様が見えたらお店の入り口を開ける

このようになります。

最後の⑥から覚えてもらことで

⑤に入ったとしても

⑥に戻れると常に正解に戻ることができます。

ここで重要なのが

⑥→⑤に進むステップの時に基準が上がります。

基準が上がると覚える側は新しいことをするので

できないことも増えます。

これは順序通り最初から最後の流れを教える時も同じです。

ステップの基準が上がったときに

どの行動で難しそうか教える側が観察する必要があります。

⑥か⑤に進むときは

⑥座ってもらう

⑤座りやすいように席の椅子を引く

このようになりますが

座りやすいように椅子を引くとは

どのゆに引くのか?

が明確になっていません。

エスコートする側はどの位置に立つのか?
椅子のどこに手をつけるのか?
どのくらい椅子を引くのか?
などなど

座りやすいように椅子を引く行動にも

いろいろな行動が集まっているので

行動をすべて分解して

座りやすいように椅子を引く為の

行動のステップに並べ替え

どこで覚えてもらう側がつまずきやすいのか

観察して、

つまずきやすい箇所を流暢に行えるように繰り返しましょう。




ホール

入り口でお客様をお出迎え

こんばんは~お客様ご案内します

どうやって教えていたか

自分が最初から最後までやる

それを見てもらう

やってもらう

出来なかったところでこうだよと伝えて

また最初から途中からやってもらう


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