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ご相談一件500円で受けますという事

先日Twitterにて「どなたの質問でもどんな内容でも500円で伺います。」と宣言しました。



これについて少しだけ解説したいと思います。


僕はスキンケア(主にシャンプーについて)のセミナー講師として全国の獣医師、プロトリマー、一般の飼い主様からご質問を頂く事がかなり多くなってきました。そこで問題となったのが


「え?今日のセミナーの何を聞いてたの?」

「ちょっとまて質問多すぎじゃね?」

「その相談解説するのに5時間くらいかかるんだけれど・・・」


というような質問が来る事。


トリマーさんにわかりやすく言うと


お客様がフードの相談してきたときに一時間近く必死に説明したのに「ありがとうございますそれネットで買いますね」と言われたらどう思いますか?

もしくは「この子の爪切り無料でお願いしますねー」って言われたらどう思いますか?



僕にも生活があります。普段トリマーとして週5店頭に立ち、トリミングをし、接客をしています。それが終わった後にシャンプーの梱包、納品書の作成、宛名書き。自分の勉強。セミナーの資料作成。プライベート。



一回セミナーするだけで簡単な質問が30件以上来ることもあります。全部に返信するのは正直しんどいです。晴れた日に洗濯物を干したら夕立が来たときのような感覚。


セミナー講師の方と懇親会や個人的なメッセージのやり取りで仲良くなれば許される事だとも思うんです。気軽に聞いたり相談したり。ただ僕の場合は「あまり多人数としゃべる事が難しい」という性格をしています。例えばセミナーの後の懇親会も得意ではありません。その時間があったらやりたいことが山のようにあるから。これは懇親会や飲み会を否定するわけではなく単純に僕が苦手です。というだけのものなので勘違いしないでください。 


あとは単純に今は独身ですが結婚した際や子供が産まれた場合に毎日できるだけ早く家に帰りたい。という思いもあります。結婚して付き合いが悪くなったとか子供ができてあいつ変わったよなとか言われたくない。未来の妻や子供を悪者にされたくないと考えています。

「遅くなると妻が怒るので」

これもいやです。飲み会の欠席理由を僕は愛する人間のせいにしたくありません。「僕が望んで早く帰る」という状況を今のうちから作っておきたい。そう思っています。


そういった事情もあり、同じ立場でセミナーをしている方々に失礼ながら相談させて頂いたりするのですが雑多な質問多すぎ問題については皆同じような事を考えている事がわかりました。


それを解決させるため。


「相談15分3000円」という設定でご説明させていただくようになりました。


結果相談は激減。僕は楽になりました。


皆が求めているものは安く(無料)で価値のある情報であり、有料で価値のある相談ではなかったんです。


そうすることによって自分は楽になったしご相談を受ける事もやぶさかではなくなったのですがもうふたつ、すごく大事な問題が起こりました。



「同じ質問に何度もこたえなければならない」



という問題。

これも頭を悩ませる事になりました。同じ質問に何度も答える事により僕の説明する情熱が徐々に失せてくるという事。そうするうちに解説が雑になったり簡易的になったりして僕自身がこれでいいのかなと悩むようになりました。


「またこの質問がきた・・・・・・・」


そしてもう一つ問題が起こりました。


「安価な執筆依頼」


これはインターネットでの記事の執筆依頼と、書籍での執筆依頼どちらも共通しての事なのですが総じて「極悪な低単価での仕事依頼」だったのです。


僕はもっと雑誌に寄稿したりネットに文章を書くことは単価の高いお仕事だと思っていたのですがそんなことはありませんでした。


残念ながらかかる時間にまったく見合わない提示金額なのです。


特にペット業界に限ったことではあると思うのですが


あなたの宣伝になることも考えて無料(低価格)でお願いします


という提案です。

正直これには辟易しています。もしこれを見られている業界関係者の方々は雑誌やネット関連で記事の依頼を僕にする際はそれ相応のものをご用意ください。札束でビンタしてくださいお待ちしています。

僕は自分が積み上げてきた経験や知識を安売りする必要はないと考えています。日本で僕というトリマーは唯一無二だと思っているから。そしてこれを読んでいる人全員が唯一無二の人間だと思っています。

どうしても僕が出たいものに関してはこちらから低価格でもいいのでお願いしますと頭を下げる場合もあるかもしれません。しかしそれは現時点ではありえません。

低単価で引き受けられているトリミング業界の先輩方もおられると聞いています。それはその方がその金額に見合った内容であると判断されての事かと思いますので批判する気もありません。ただその雑誌に載って何かそれ以上のものが得られたのかな?という気はしています。


これらをまとめると問題点が浮き上がってきます。


・人の時間を考えずに安易に質問をする人が多い。無料の知識ゲット人間と思われる。

・同じ質問が何件も来てしまう。そのたびに同じことを説明する。つらい。

・低単価での執筆依頼。これは仕事ですか?


まとめるとこの三点です。


さて、これをどうしようか。


そうだ。noteですべて解決だ。

めちゃくちゃわかりにくい図を描きました。ええ。10秒で。


一人の方の質問に答えることによって同じような疑問を持った方にもそれを見てもらえるという事。noteを使う事によって一人に対しての質問は500円でお答えができるという事です。それについて興味がある方が20人見てくれるだけで僕としては一万円のお仕事になるわけです。それを想定すると通常のお仕事で僕は一時間10000円で設定しているのでその記事に一時間たっぷりかけられます。


一人のご質問に対してじっくり考えてそれだけの文章量と質でお答えできればそれは関わる人間全員にとってもいい事なのではないかなと思います。


興味のないものは買わなければいい。興味のあるものは500円で見てみてください。


これは同業の方だけではなく一般飼い主様、トリマーの卵の学生さんのご質問も同様に考えています。一人のために一生懸命お答えする事により、他の飼い主の方の目にとまってくれたらそれでいい。


質問者さんにとって僕の回答が救いになったり勉強になったりしてくれたらいいなと思います。もし内容がよければシェアして頂けると嬉しいです。 


僕のスタンスは「人間は批判しない。内容やモノは批判する。いいものはいい。よくないものは良くない。」その際には客観的なデータを。とれるものはすべてエビデンスベースで。一方通行な思い込みや感情論にはあまり流されないようにしています。わからないものはわからないと正直に。ただ僕の考えをそのときは記事にしていこうと思います。


ご相談はTwitterのDM又はFacebookのメッセンジャーにて受け付けております。 


返信に2週間ほどいただく場合もございますので気長にお待ちください。


あなたの「わからない」がほかの人のためにもなる。どんな些細な事でもかまいませんのでご相談ください。


あなた1人のためだけに。全力でお答えします。

取材費や研究費に使わせて頂きます。おなかがすいたらぼくの晩ごはんがアップグレードします。