ニンジン色の男 (朝の作文2017.10.4)

 ニンジン色の男は改造人間だった。実際は人間を改造したのではなくニンジンを人形にしたものだった。
 ニンジン色の男がスクランブル交差点を歩いていると、信号を無視して黒いワゴンが進入してきた。ニンジン色の男はよけきれずに頭が取れてしまった。頭を修理して、去っていった。
 次の日、黒いワゴンの男とニンジン色の男は裁判所にいた。
「この人は僕の頭をとったんです。」
 ニンジン色の男の一言で、男は有罪となった。
 ニンジン色の男が散歩をしていると、ウサギがよってきてニンジン色の男を食べ始めた。ウサギの中で分解されたニンジン色の男はすぐに合体してウサギを内側から突き破った。そこへニンジン色の男を作った人がやってきて、ウサギの死体を改造してニンジン色のウサギを作った。そしてニンジン色の男のペットになった。

おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?