タマネギ火山のひみつ (朝の作文2017.11.16)

 タマネギ火山はタマネギの形の火山ではない。噴火の時に、火山灰の中にタマネギが混じって飛んでくるのだ。
 しかも溶岩の中で燃え尽きることもなく、冷ませば食べられる。そしてある日とんでもないことがわかった。タマネギ火山から飛んでくるタマネギはすべて同じだったのだ。種類の話ではなく、色、形、重さまで完全に同じだったのだ。
 そこで研究員が、同じタマネギの秘密を知るため防熱服を着てタマネギ火山の中に入っていった。
 次の日から後の噴火で出たタマネギには、火山に入った研究員の細胞が含まれていた。犬を火山に入れてみると、タマネギに犬の細胞が加わった。リンゴを落としてみると、タマネギと一緒にリンゴが飛んでくるようになった。この火山は入ってきたものをコピーして飛ばす火山だったのだ。
 果たして火山にタマネギを最初に入れたのは誰だろうか…。

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