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⑤働きたい妻、家事をしたい夫

こんにちは。
都内でひっそりと生きる専業主夫です。


先日都内で降った大雪もすっかり町から姿を消し、3連休もあっという間に終わりました。

眠そうに目を擦って会社へと向かった妻を見送り、今週も記事を書いていくとします。


前回は、「社会的弱者=コミュ障ではない」という内容でした。


今回は「働きたい女性、家事をしたい男性」についてです。


女性の社会進出や共働きが当たり前とされる今の時代、「妻は専業主婦として家事育児をして、夫は妻や子どもを支えるために身を粉にして働く」という夫婦像は崩壊しました。



令和6年の婚活市場では、共働きを前提に、女性が男性に家事能力を求め、男性も女性に収入を求めることが当たり前となっています。


そして結婚しても、あえて子どもを持たない(持てない)ことや、本当はもっと持ちたいけど諦めざるを得ない夫婦も増えています。

出所:国立社会保障・人口問題研究所(2015年度)


理想は1人以上だが予定子ども数が0人という夫婦では、その差の理由として「欲しいけれどもできない」の選択率が74.0%となっています。

現在の少子化の一因として、不妊治療に多額のお金が必要であるということが背景にあります。


厚生労働省が公表した「不妊治療の実態に関する調査研究」(2020年度)によると、全国の医療機関に尋ねた人工授精の費用は1回平均で約3万円、体外受精は約50万円。

また、同調査の当事者アンケート(20~40代の1,636人)で不妊治療にかかった費用の総額を尋ねると、治療内容によって大きな差がありました。


検査のみやタイミング法の経験者は10万円未満の割合が約7割。一方で、体外受精や顕微授精を経験した人は、医療費の総額が100万円以上の割合が半数を超え、200万円以上を費やした人も3割弱いました。



また、理想を3人以上としている夫婦では、理想通りの子ども数を持たない理由として「お金がかかりすぎる」を挙げる割合がもっとも高くなりました。次いで、「高年齢で生むのはいや」、育児負担「仕事に差し支える」、「家が狭い」等の理由を挙げる割合が高くなっています。


そして、これは2015年の調査結果であることに留意する必要があります。

令和の時代、コロナ禍を経験したZ世代は何を思うのでしょうか。


BIGLOBEが実施した「子育てに関するZ世代の意識調査」(2023年度)で、全国の18歳から25歳までの男女500人が回答しました。


なんと、Z世代の約2人に1人が「子どもがほしくない」と回答しているのです。


では、お金の問題以外で子どもがほしいと思わない理由についてはどうでしょうか。


私が注目したのは、「日本の将来への不安」と、「子どもを持たないという選択も増えているから」という回答です。


「日本の将来への不安」についてですが、従来のマスメディア(テレビや新聞)と異なり、昨今はyoutubeやX(旧Twitter)で忖度なく日本の将来を煽る投稿が相次いでいます。

SNSの利用人口は世界中で年々増加しており、そういった投稿に影響を受けている面も大きいと思われます。そのため、今後そのように回答する人はさらに増えるでしょう。


また、「子どもを持たないという選択も増えているから」については、「②世間体が変わりつつある」でも取り上げましたが、日本は異常なほどに世間体を気にする国です。

そして特に女性の方が、自分の選択がマイノリティなのかどうかを気にする傾向があります。

インターネットの匿名性を活かし、自分の内の中の正直な思いを発信する人が増えており、それに感化される人が多いことも一因でしょう。



以前は、女性は結婚し、子どもを作り、家事育児をする。男性は会社で定年まで勤め上げ、妻や子どもを生涯をかけて支え続けることが世間体でした。しかし今では、


女性としては、


・別に結婚しなくても良い
・仕事が好きなら働けば良い
・子どもは経済的に余裕がある人や欲しい人だけ持てば良い


ということが世間体。そして、

・家に籠もって誰とも関わらずに家事や育児をするより、社会的繋がりを持ちたい(=働きたい)
・お金を稼ぎ、自由が欲しい
・子どもは欲しいが育てる自信がない

と思う人が増えています。


男性(特に、社会的弱者の男性)としても、


満員電車での通勤、上司や組織へのストレス、高額な住宅ローンの返済のために何十年も会社で働き続ける必要は今やありません。


そして男性が家事や育児をすることも当たり前となった今では、組織で働くことよりも、個人で出来る家事や育児にパフォーマンスを発揮する人もいます。



男性(夫)が専業主夫となり、女性(妻)が働いて家計を支えても良いのです。


お互いの得意・不得意分野を補い合う関係というだけなのです。


しかし、世の中の全ての夫婦がこのスタイルに向いていると言えないことも確かです。

夫・妻の性格、お金の価値観、両親との関係、妻の仕事内容などを結婚前に十分に見極め、慎重に決断する必要があります。でないと、


最悪「離婚」となるリスクがあります。



(詳細は、結婚するまでの10人以上との恋愛経験や、5社を転々とした私が仕事上で出会った「結婚してはいけない」タイプの女性との経験談を元にした「専業主夫と相性の良い結婚相手の選び方」にて取り上げます。専業主夫シリーズの集大成の記事となるため、どうぞお待ちくださいませ。)


次回は現専業主夫である私が、「専業主夫に適しているケース、適さないケース」について持論を述べたいと思います。

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