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美術館に行くと、今までと違うものが見えるようになるか? その9

三国志展 東京国立博物館 2019年8月7日

近年の米中の関係悪化に伴い、中国のなかにも日本との関係をある程度良好に保った方が良いよいと考える方がいて、一昔前にはあり得なかったような国宝級の文化財が中国から日本にやってくるようになったとの噂を聞きました。

東京国立博物館で開催中の三国志展も、その一貫と思われます。

中国にも文化財の格付けがあって、一級文物とは日本の国宝にあたるようで、多数の一級文物が展示されていました。

今日の一枚は、関羽像。明の時代に作られた青銅製の大型の像。緻密に作られています。典型的な関羽のイメージが出来上がる前に作られた像なんだそう。台北などの関帝廟にあるような関羽とはだいぶ違って、あまりデフォルメされていないように感じます。それでも、チョー強いという迫力が漂っております。

この展覧会は、中国の文化財に加え、日本で語られてきた三国志の要素がちりばめられていて、吉川英治の小説の一説が出てきたり、漫画の三国志の原画らしきものも飾られてました。また、私の世代には馴染みが深いNHKの人形劇三国志の人形も。孔明の顔と扇子が懐かしい。

しかし、中国の文化財は、なかなかその良さがわからない。特に、俑と漢字。これが一級文物かと思って見ても、どの辺が素晴らしいのか、どうにも分かりませんな。

9月16日(月祝)まで。

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