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リファレンスを集める - Eagleのススメ

皆さんはどのようにリファレンスを集めていますか?
以前私は Behance や Instagram などのいいね機能を使って好きなものを集めていましたが、あまりしっくり来ていませんでした。
あのグラフィックなんだったっけ?と後で探しても、どこに保存しているのか分からない。色んなサイトを行ったり来たりしても結局見つからない。
好きなものに出会ったから保存したけど、それを欲しいときに見直すことが出来ない。勿体ない。
この問題を私は Eagle というサービスを使い解決しました。

Eagle の説明の前にまずリファレンスをなぜ集めるのか、という話から入ります。


リファレンスをなぜ集めるのか?

そもそもなぜリファレンスを集めるのか?と聞かれると
「好きな作品を自分用に貯めておくため」「いざ仕事が来た時に参考として確認するため」などあるかと思います。
実際にデザインをする際に何も手がかりが無いよりも、色んな参考が手元にあると「なるほど。こういう風にやるのね。」と既にある作品の良い点を参考にしながらデザインを考えることができます。

でもずっと集めていると別のものも見えてきます。
それは「自分は何が好きなのか」です。

元々は仕事用に「こういう依頼が来た時にこう返そう。」「今依頼されてる仕事みたいなデザインって何があるんだろう?」
といった意図で集め始めますが、色んなサイトを巡り集めている内に、
「これカッコイイ~!」とか「これめっちゃ好き」とか感覚的に好きなものを収集するようになってくると思います。
仕事の参考もあるけど、日々の集める基準は主観的なところに拠ってくる。
そうして1000個や2000個もリファンレンスを集めてくると、最終的に見えてくるのは「自分が何が好きなのか」ということだと思います。

これは自覚していないことだったりします。
言葉では表現出来ないことだったりします。
自分はこういうルックが好きなんだ。
自分は見た目より技術的な部分に好きがあるんだ。などなど。

自分が何が好きか分かります。
これがリファレンスを集める大事な意味だと考えています。

Eagleでリファレンスを集める

リファレンスを集めるのに X (Twitter) や Pinterest など人によって違うものを使っていると思いますが、僕は Eagle をオススメします。
Eagle にはリファレンスを集める人の欲しい機能が揃っており、SNS を横断して自分だけのリファレンスブックが作れます。

Eagleとはなんぞや?

そもそも Eagle って何?って話なんですが、
Eagle は素材やリファレンスデータを収集、仕分け出来るソフトです。
Windows と Mac それぞれに対応しています。
最初は1か月間無料で使えるので、それを試していただけたらと思います。

購入する場合も 29.95usd なので、だいたい 3000~4000円 程度で買うことが出来ます。サブスクではなく買い切りなのでこの値段だけで済みます。

Eagleを使ってみる

実際に Eagle を使ってみましょう。
Eagle をダウンロードして一通りの使い方を知りたい場合はコチラのドキュメントを見ると良いです。
元は中国の会社なのですが、ドキュメントもしっかり日本語対応されており、知りたいものは大体ここにあります。↓

大抵の使い方はこちらに載っていますが、そもそもUIがめちゃ使いやすいのですぐに慣れます。
次に最も大事なブラウザ拡張機能を入れましょう。
これが本当に素晴らしいです。

拡張機能をブラウザに入れたら、あとは気になる画像をドラッグするだけ。
ドラッグすると Eagle のポップアップが出てきて、そのまま保存先のフォルダまで指定することが出来ます。
もしくは Alt + 2 で指定した範囲だけをスクリーンショットとして保存することも出来ます。

Eagle - ドラッグ&ドロップ

Webサイトや動画サイトの場合は Alt + 0 でURLを保存することが出来ます。URL保存をしても Eagle ではサムネイル表示され、動画の場合はサムネイル上からスクラブ再生することも出来ます。

Eagle - スクラブ再生

これにより色々なSNSやポートフォリオサイトを横断して自分だけのリファレンスブックを作ることが出来ます。

Eagleでリファレンスを仕分ける

リファレンスが集まったら、あとは仕分けます。
フォルダ分けをしてそこに入れていくだけでも良いですが、あとで自分が逆引き出来るようにタグ付けをしておくと便利です。

私の場合はこんな感じでルック、雰囲気、どんなものが映っているのか、などをタグとして記述してあります。

Eagle - タグ付け

タグもフォルダ分けが出来るので、ルック、ムード、オブジェクトなどに分けてフォルダを分けたりしてます。

Eagle - タグフォルダ

こうすることで後々「スマホの画面ってどういうのがあったっけ?」「パステルカラーの色合いの映像ってあったかな?」と逆引きするときに、瞬時に引き出すことが出来ます。
面倒だけど、未来の自分が楽になります。

Eagleを眺める

これで自分のリファレンスブックが完成しました。
あとは仕事に使ってよし、自主制作に使ってよし、眺めてよし、好きに使いましょう。

Eagle - 画面

僕は自分の好きなものだけを集めているので、暇なときにぼーっと眺めたり、Eagle の中で動画を漁ったりします。
半年前に集めたものを案外忘れていたりするので、たまに見返すと面白アイデアや良いルックがあり、気持ちが上がります。😇

総評:
Eagle オススメです。使ってみてください。


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