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これが“最後”だと気づくと、全てが大切で愛おしくなる

息子6歳。今年1年が、最後の保育園生活だ。

息子が通う保育園には娘も通っていたので、もう8年くらい私も送り迎えで通い続けたことになる。

縦割り保育をしている園なので、同じ場所に0歳~6歳までの子が過ごしていることも多い。お迎えに行くと、まだまだ小さい1、2歳の子どもたちが自然に近づいてきてくれる。
おもちゃを見せてくれたり、お母さんじゃないと気づいて寂しい顔をしていたり。ああ、たまらなく可愛い。我が子もこんな時あったなぁ、なんて思いながら、少しお話をしたりする。

園長先生は実は仕事の関係で、私が独身時代からお付き合いがある女性。何を相談しても、ど~んと構えて適切なアドバイスをくれるので、物凄い安心感がある。娘の時は第一子ということもあり、私も色々「これで大丈夫かな?」と心配になることもあった。そんな時も園長に相談すると、大抵スッキリする。「まぁ大丈夫か!」。そう思わせてくれた。

先生たちも、みんな子どもに寄り添ってくれる方ばかり。何の心配もなく働くことができているのは、間違いなく保育園のおかげ。


1年を通して色んな行事がある。

季節ごとの行事や食育、夏祭りに運動会、生活発表会……。
どれもこれも、“最後の”がつく1年。娘の時は、息子もいるからここまで寂しさみたいなものは感じなかったが、今年は無性に寂しい。センチメンタルジャーニー。

いちいち「ああ、これが最後の〇〇か……」なんて、思いを馳せてしまう。

可愛いの塊だった0歳児が、少しずつキッズになる過程を見る機会はもうなくなってしまう。特にこれから来る、運動会、生活発表会の後の心ぽっかり感を想像しただけで、心がキュッとなる。子どもの成長こそ、“愛しさと切なさと心強さと”じゃないですか。保護者として篠原涼子気取りで歌い上げたい気分。


そして、今日からちょうど息子が最後のお泊り保育へ行っている。

遠足をして園でみんなで夕ご飯を食べて、お泊りをして帰ってくる。「最後や~お泊り保育!」と、息子も楽しみにしていた。

昨日、今日と「お泊りで会えない分、思う存分ぎゅ~!」と言いながら、たくさんくっついてきていた。一緒に荷物の準備をして、大きなカバンを持って登園。少し寂しさはあるが、心配は驚くほどない。絶対楽しめる、という確信を持って見送り、私は出社。

娘の時は年少からお泊りがあったので、3月末生まれでまだまだ小さくて、大丈夫かな……とずっと気にしていたことなんかを思い出す。私も母として成長しているのだろうか。


「これが最後」と知ると、全てがこんなにも大切で愛おしいということに気づく。惜しむような気持ちが、ぶわ~っと涌きあがってくる。

けど実は全ての瞬間が、ずっと続く保証なんてないのだ。
そう考えると、何気ない日常が、実はどれほどかけがえのないものなのか思い知らされる。けど、その感覚は薄れ、いつの間にかまた当たり前になっていく。

季節が巡り春が来ると息子は小学生になる。

残りの園生活を目いっぱい楽しんでくれたら良いな。「今日が最後かもしれない」。毎日そう思って生きることは難しいけど、目の前にあることや、一緒にいてくれる人を後悔のないように大切に過ごしていきたいなぁなんて、記事を書きながら改めて感じた。


今日は娘と2人でイタリアンディナー。パン食べ放題なので、食べ過ぎに注意しながら、貴重な2人の時間を楽しんで来ようと思う。

明日息子の笑顔に会うのが楽しみだ。

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