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母が沼ハマりをしている『RRR』を今更ながら観に行った話

私の母は若々しい。

元気に働いているし(年齢で生きてる訳じゃないと言って、正確な年齢は最近教えてくれない)、色んなことに興味を持って溌剌としている。

ちなみにピアスも、60歳を過ぎてから開けていた。


そんな母が昨年末に『RRR』というインド映画を観てからというもの、とにかくドはまりしていた。先月アカデミー賞で歌曲賞も受賞しており、話題の映画なのでご存知の方も多いであろう。



私は実家のまぁまぁ近くに住んでいて、たまに遊びに行くのだが、その度に『RRR』の話をしてくる。パンフレットを見せてきて、こと細やかにあらすじまで説明。

「このシーンが最高で!」「これがナートゥダンス!」「インドの歴史は……」なんて怒涛のマシンガントーク。

初めパンフレットを見せてもらった時の私の感想は「とにかく濃いな……(顔が)」というものだった(私はどちらかというと薄顔好き)。インド映画は今まで『きっと、うまくいく』は観たことはあったが、全然詳しくはない私。


会う度に『RRR』の話。

LINEでも聞いてもないのに『RRR』の話。

WBCの試合を見ている横で(めっちゃ良いところ)、『RRR』に関する動画の紹介。

行く度に熱弁を振るわれるので、正直「見てないから、わからんって」という心境になっていた。


「しばまるも絶対観た方が良い!映画好きやろ!」

と、激オススメしてくる。

そういう母は「また観に行ったわ~」と、3回映画館に足を運んでいた。「まだ行きたい」と、勢いは止まらない。


ここまで言われると、「これは観ないとあかんな……」という気持ちになってくる。しかし、夫が2・3月は激務シーズンで平日はもちろん休日も仕事のことが多く、子どもを置いてはいけないのでなかなか叶わなかったのだ。



そんな中、先日ついに仕事が落ち着いた夫に子どもを任せて、一人で映画館しかもIMAXで観ることができた。


観て思ったことは、シンプルに「これは映画館で観て良かった!」である。

3時間という長い上映時間なのだが、全然飽きない(途中トイレ行きたくならないか不安だったけど。ギリセーフだった)。

クライマックスが何回あんねん、というくらい息を飲むシーンが目白押しだったし、主役の2人も多分3回くらい死んでいてもおかしくなかったけど死なない。蘇り大活躍。強すぎて笑ってしまう。ナートゥダンスが注目を浴びているが、そこがメインではなく、見どころがありすぎた。

訳のわからないパワーに圧倒されて、とにかくインドすげ~これからはインドの時代やな……なんて呟きながら帰った。

「濃いな」と思っていた主役の2人もしっかりかっこよく見えるようになっている。私はラーム・チャラン推し。


母に「勧めてくれてありがとう」という感謝のLINEを送ると、めっちゃ喜んでくれて何よりだった。

母が若いのは、何かに心をときめかせる感度が全然鈍らないからなんやろなぁなんてことを思う。

そして、母親が楽しそうにしている姿を見るのは、母の子どもとして率直に嬉しい。父を亡くしたり、弟の病気だったり、色々あるけど、やっぱり私の母への1番の願いは「充実した人生を送って、楽しそうにしていて欲しい」というものなのだ。元気でできるだけ自由に、長生きして欲しい。



あまりにも『RRR』の話ばかりなので、発見した『RRR』のLINEスタンプを母にプレゼントしていたのだが、観終わった後私も欲しくなったので買った。


「送れる相手が限られる」と言われたスタンプ。母に買ったことを報告。


母とのLINE。パンフレットの写真を撮って送ってくる母。


そして、夫とのLINEでもこのスタンプを乱発していたところ……。


夫も違うインド映画のスタンプを購入。


そして、続けて『RRR』のスタンプも購入した。トークルームの濃さがすごい。


私のお気に入りは下の2つ。友人にも「やっほ~」の意味でこれを送る。
※ただし送る相手は「またやってんな~」と流してくれるか、「なんやねん」と突っ込んでくれるかどちらかやろうな、という友達に限る。


最後、急に『RRR』LINEスタンプの回し者みたいになったが、それとは違いますので悪しからず……。



母が毎晩寝る前に動画で観ているという、話題のナートゥダンスシーン。映画を観る前から、見せられていたけど、観た後に見るとより心が動く。ちなみに子どもたちも、母に会う度見せられていたのでナートゥダンスを家でたまに踊っている。

母の毎日に元気とハリを与えてくれてありがとう、『RRR』。

いや、最近は私もやな。何回も観に行った、母の気持ちが今はめっちゃわかる。全力でオススメしたくれた母に感謝である。


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