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40歳を前に“自分は何をしたいのか”考える

「80代になっても取材に行くおばあちゃんになるのが夢」

先日、今の会社の中途入社同期で、ずっと仲良くさせてもらってるアラフォー女性(Mさんとする)とランチへ行った。その際にMさんが言っていたのが冒頭の言葉。

Mさんは元々編集で、そこから今私が在籍している会社に同じタイミングで転職。私と同職種で数年働いた後、編プロにさらに転職し、その後編集・ライターとして独立しフリーとして活躍中。


フリーになってから結婚・出産を経て今は一児の母になっている。おしゃれブリーチヘアが似合っていて、笑顔がとっても素敵。誰にでも平等で優しい、とっても魅力的な人。


Mさんが徹夜なんてしちゃいながら編プロで働いている間、私はずっと同じ会社で2回の産休・育休を経て今に至っている。


子どもを産んでからは、私にとっては育児が揺るがない最優先事項で、仕事にアクセルを踏み切れない。かといって、手を抜いている訳ではないが、やっぱり仕事には振り切れない状況がずっと続いている。(とは言っても私は子どもがいないとしても、長時間バリバリ働きたい訳ではない。1社目でそういう働き方をして、こういうのは向いてないと悟ったから)


そんな状況に、40歳を前にして、モヤモヤすることも多い。


Mさんは仕事に振り切って、人脈を作りその結果独立。今は子育てと両立しながら仕事を続け、80歳になっても取材ができていたら良いな、と話してくれた。Mさんがおばあちゃんになっても、取材に行っている姿、想像できる。

「めっちゃ良いな~そんな絵が見えました!」

「しばまるさんは書く仕事がしたいん?」

私は書く仕事がしたい、のか?

「う~ん。書く仕事というより、取材をして色んな人の話を聞くのが好きなんですよね。多種多様な考え方に触れるのが楽しい」

「めっちゃわかる~!世界が広がる感じがするやんね。しばまるさんは営業も確実に向いてるよな」

「そうなんですかね~。確かにずっと広告営業やってますしね」

一緒に働いていたからこそ、深く理解してくれているのがわかる。


そうなのだ。私はきっと営業も好きなんだ。


営業で1番大切なのは、相手の話をちゃんと聞くことだと思う。ニーズを掴むまで深く聞き、それを叶える方法を提示し、成功イメージを共有すること。
媒体をもとに自分の興味のある分野にアプローチをして、新しい人間関係を築いていく。企画をカタチにしていくのはやりがいがある。
今の職場は小さい会社なので、個々がプレイヤーでずっと現場仕事なのも良い。

「営業も書くこともできるっていう意味では、今の職場は良いよな~。実績もあるから融通も効くし……。けど、もっと新しいことを……と思う気持ちもわかる!絶対できるしな」

寄り添い背中を押してくれるMさん。

40歳を前に新しいことを始めるなら、今なんじゃないのかな、なんてずっと考えている。今の環境も好きなんだけど、ずっと“できること”しかしていないような気がして。 10年後、20年後を考えた時、自分の選択肢を増やすなら早い方が良いよな。


仕事だけじゃなく、子育ての話なんかもしながら、充実したランチタイムだった。


やってみてダメだったら、まぁ別にそれはそれで良いし。重い腰を上げて、取材ライティングの案件でも探してみようかなぁ、なんて思いながら家路についた。

******


私は話を聞くことは好きだが、自分の話をするのはあまり好きではない(ここまで書いてきて突然なんやねん)。

人が笑っている顔を見るのが好きなので、「これはおもしろいぞ」と思う話なら積極的に話すが、自分のことを色々聞かれるのは苦手。


noteでも何かに触れて心が動いたことならすっと書けるのだが、自分の話だとどこかでふざけないと書けない。私は何もない状態で、自分の中から生み出す文章を書き続けることは、できない。noteを続けて2年とちょっと、そんなことに気が付いた。

書くことが楽しくて、初めは「書きたい!」思いで書いていたのだが、最近は「あら~もう1週間か。いや~書かねば」という気持ちに変わっていた。

勝手に書いてるのに、書かねばってなんや。その状態が嫌なので、とりあえず連続〇週、というのを気にかけるのを辞めることにした。一旦離れると、元々SNSとは距離をとって生きてきた人間なので、途端に「なんで書いてたんや」モードに突入。

けど、noteを始めたからこそ、文章で繋がる心地よさを知ることができた。会ったことがなくても、ちゃんと温かさがある。それをゼロにしてしまうのは寂しい。書くことは好きなので、「書きたい」気持ちになった時だけ、自由に書いていきたい。


いや~この年齢の節目ごとに色々考えてしまう現象ってなんなんだろうか。節目症候群、なんて名前がありそうだと思って調べてみたけど、なかった。

こちとら節目症候群(造語)にかかっているもんで、この秋は新しいことに一歩踏み出す秋にしたいと思う。

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