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オンライン会議で働き方を変えるカギは5G

昨日、ライブ配信でミーティングを行いました。これ自体、それほど珍しくないと思うのですが、規模が50人でやろうということになり、普通のセミナーで50人のオーディエンスがいても、なかなか盛り上がるのが難しいのに、果たして双方向の議論ができるのかと不安な面もありました。

実際にやってみた結果からすると、リアルに集まるより多くの方の意見が聞けたという感触です。

実際にどのように開催したかというと、まず80名程度の申し込み者に対して、zoomのURLを送付。初めは全員顔出しでご挨拶をして、ミーテイングスタート。MCが全体をナビゲートしつつインプットタイム。その後、オーディエンスが質問や要望をTwitterのハッシュタグをつけてどんどんつぶやく。それを、サブMCが拾っていき、MCやゲストが議論を広げていく。必要に応じて、質問をしたオーディエンスも発言する。というやり方でした。

私自身はゲストスピーカーで参加させていただいたのですが、自分が話した内容に対する感想などのフィードバックがつぶやかれて、どんどん差し込まれてくるので、それを読みながら話題を展開するのは決して簡単ではないけれども、タイムリーに取り上げていくと、書いた人も「うれしい」というフィードバックがつぶやかれ、このやり方はいい循環が作れるな、イベントとして会議をするにはこのやり方いいなと感じました。

オンライン会議で働き方は変わるのか?

ところで、当社では毎週勉強会をやっているのですが、基本的にインタラクティブに話しながら進行するのを基本としています。なので、オンラインにすると一方的な説明になってもよいソースについて話すことになるのではないかと恐れていました。勉強なのでそれでもよいという考え方もあるのかもしれないですが、私はそうは思っていません。

「オンラインで会議は十分」といっているビジネスマンを見るにつけ、その方のおっしゃる「会議」というのは誰か一人の説明を多くの人が聞くというスタイルの話をされているのだなと思うわけです。議論が盛り上がるということは、あまりないのでしょう。もちろん議題に対して建設的に意見を言い合うというタイプの会議であればこれでもよいと思います。しかし、議論を盛り上げたい、多様な意見を吸い上げたいという場合はどうでしょう。

多様な考え方を許容し、「誰か」以外の人の意見に触れ、自分自身も意見の違う人にも説明をしていくという習慣をつけることは、長年のコンサルタントの経験を通して、ビジネスマンとしてはとても大事なスキルになると感じております。

このスキルを身に着けるには、MC(講師)はどんどん参加者を指名して、「どう思っているか」「賛成か反対か」「参加者に共有できることはないか」といったあたりを話してもらうことが重要です。誰かが話し始めると、聞く専門の人も「話したい」という気持ちになってくるものです。

しかも、「どう思っているか」「賛成か反対か」については誰でもこたえられるわけで、「共有すること」はそれがありそうな人に話してもらえばよいし、そうすることで議論は飛躍的に盛り上がります。

これを、オンライン会議で実現しようとすると、全員オンラインにして、やるしかないのですが、ここで大きく問題になるのが「ネットワークの遅延」です。

音質が悪かったり、遅延によってタイミングよく意見を差し込めないのはかなりのストレスになります。また、二人が同時に話すと聞いている人は聞きづらいということも起きている状況なので、実際問題リアルと同じだといえるかというと、そうは感じられませんでした。

5Gが普及して、多くの人のネットワーク環境が改善され、遅延なくコミュニケーションが取れる時代が近づいているという意味では、もう2-3年もすれば議論はオンラインでも大丈夫ということになりそうです。


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