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イチロー選手の引退に寄せて

昨夜、布団に入って眠ろうかとした際に、ふとイチロー選手の引退に関するニュースを読みたくなってiPhoneを手に取った。引退することを決めた、ということは家族から聞いていたので知っていたのだけど、その事実を自分でも確かめたくなったのだ。

すでに夜中の12時を回っていたが、ポータルサイトを開いてみると今まさにイチロー選手が引退会見を行なっているとの表示が。僕は慌ててその中継動画へアクセスすると、結局そこから1時間半、彼の表情や言葉のひとつひとつをただ食い入るように見聞きしたのだった。「お腹がすいちゃって」とおどけながら記者会見の場を後にしたイチロー選手を見届けてしまうと、僕はえも言われぬ感覚とともに眠りについた。

この世界にいる数多の人たちと同じように、僕もイチロー選手からたくさんの感動、そして生きる上で大切なことについて学ばせてもらった一人だとあらためて思う。どんなご縁だろうか、2005年に(マリナーズの本拠地である)シアトルへの留学を決めた僕は、日本を発つ前に「イチロー 夢をつかむ262のメッセージ」という本を買い、何度も読み返しては自分を奮い立たせた。留学中は、(その前年にMLB年間最多安打を更新し)名実ともにスーパースターとなった彼の試合を観に、ワクワクしながらセーフコ・フィールドまで足を運んだことを今でも忘れない。

そのイチロー選手が、現役を引退する。思えばこの20年弱ものあいだ、僕が仕事を辞めたり音楽をやったり、また違う場所で働いたり再び大学に戻ったりと人生に右往左往しているあいだ、彼はずっとずっと、プロ野球選手として一流であり続けるための努力を自身に課していたのだ。しかも、それを遠い外国の地で。それが一体、どれだけ厳しく心身に負担のかかることであるのか?いくら鈍感な自分の脳みそだって、文字通り「想像を絶するもの」であることは容易に想像できる。昨夜の会見で「僕は我慢ということができない人間なので、やりたいことだけをやってきた」と話している姿を見て、もうただすごい...と感嘆せざるを得なかった。

どのような言葉を使っても、彼から与えてもらった刺激や感動を的確に表現することは叶わない。野球選手としてだけでなく、未開の地を切り開くひとりの偉大な挑戦者として、イチロー選手から受けた影響が甚大なものであったことを僕はけっして忘れない。

彼のプレー集を定期的に観ることが生活のルーティンとなっている僕は、これからも同じように観続けるだろう。そしてイチロー選手の今後の人生にも、ひきつづき刺激をもらえたら嬉しいなと思っている。

最後に、僕が一番好きなイチロー選手の言葉を記して終わります。

「小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道」(MLB年間安打数記録を更新した時のコメント)

本当におつかれさまでした。そして感動をありがとうございました。

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Ikkei Oyama 大山一慶

医学生。9年ぶり2回目の大学生活。元リクルート、元バンドマン、元...と色々続きますが、基本は今を生きることをモットーにやっています。生涯現役。 ■twitter: kkym6yrs ■Youtube: https://youtu.be/a8I5xIJhT3I
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