新司法試験純粋未修から一発合格への道~第2話 覚えるのが先、理解するのは後!~

暗記は悪ではない

司法試験は知識偏重型での試験ではなく、理解が大事だという人がいます。
それはその通りです。
しかし、受験生の皆さんが答練や定期試験でおそらく体験したであろう恐怖は、問題文を目にしたときに
「覚えていない・・・・」「知らない・・・・・」
ということではないでしょうか。
そうです、確かに法律の勉強において、理解することはとても大事なのですが、一番失点につながるのは「覚えていないこと」や「知らないこと」なのです。
ですので、とにかく沢山の知識を早期に身につけることが、大事なのです。

理解不足のリスクと暗記不足のリスクの違い

試験において、重要な条文や規範を忘れていると、そもそも規範定立ができないので、そこから先に書き進めることができません。つまりほとんど0点になります。しかし、条文と規範さえ覚えていれば、なんとかあてはめまで辿り着くことができます。あてはめを間違えても、規範がちゃんと書けていれば0点にはなりません。
そして、条文と判例を正確に暗記できていればいるほど、選択すべき規範を間違えるリスクも減ります。

理解することが先なのか

先生方の中には「やみくもに暗記しないで、理解しながらの方が頭に入る」という人がすくなからずいます。
しかし、本当にそうでしょうか。
みなさん、円周率がなぜ3.15が理解していますか。
一日はなぜ24時間となったのか、理解していますか。
理解していなくても平気ですよね。
そうです。暗記は、理解しているかどうかも多少は関係しているのかも知れませんが、それよりも大事なのは、その情報への接し方なのです。
(効率的な暗記方法については次のnoteで)

また、授業やその予習復習でちゃんと理解したつもりだったのに、定期試験のときにはきれいさっぱり忘れていた、という経験もありませんか。
そうなんです。ちゃんと理解したから暗記できているとも限らないのです。

理解優先、暗記後回しという発想を捨てよう

かつて我妻栄先生は、ある記者からのインタビューにて「どうすれば民法を極めることができるのか」と聞かれ、「まだぜんぜん極めていない」と答えたという逸話があります。
法律学の理解というのは相対的なものであり、完璧な理解などそもそもあり得ませんし、そんなものを目指していたら何年かかっても民法1の教科書が終わりません。司法試験も、我妻先生のようなレベルを受験生に求めてはいません。
むしろ、必要な知識がきちんと頭に入っているか、それが大事なのです。

うんうん考えて悩むより、まずは必要な知識を暗記してしまいましょう。
楽になりますよ。

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