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思い込みから逃れる思考法

みなさん、こんにちは。
わたしはとある日本企業のサラリーマンです。所属する部署で、2年前まで管理職に就いていましたが、メンタル不全に陥り管理職を降りました。
気力と体力が回復したら、また管理職に復帰してバリバリと仕事に励もうと志してきましたが、最近自分が就いていた仕事を第三者視点で見ているうちに、「なんて非生産的で、非効率な仕事をしていた、もしくはやらされていたのだろう」と考えるようになりました。果たして自分の仕事のどのくらいに意味があるのか、もしくは自分の働き方が効率的なのか、という視点で日々考え、本を読んで勉強するようになりました。まだまだ勉強中ですが、自分の頭を整理する意味も込めて、noteを使ってアウトプットしていきたいと考え、この記事を書いています。


今回参考にした書籍は鈴木 敏昭氏の「私たちは思い込みから逃れられない」です。本書は身の回りにあふれる様々な思い込み=バイアスについて網羅的に解説しており、多数の文献も紹介してくれている良書です。

ルーレットが20回連続で赤のポケットに入ったら次は黒?

多くの人は、物事にはバランスがあると考え、過去の結果から未来を予測しようとします。しかし、これがすべての事象に当てはまるとは限りません。

賭博者の錯誤という誤認識をご存じでしょうか?
1913年に、モンテカルロのカジノでルーレットの球が「最初の20回連続で赤のポケットに落ちた」という出来事がありました。
そうすると、多くのプレイヤーが21回目には黒に賭けましたが、次に出たのも赤でした。22回目、今度こそはと皆が黒に賭けましたが、なんとまた赤でした。
結局、27回目にやっと赤のポケットに球が落ちたのでした。
つまり大半のプレイヤーが大損をしたわけです。ルーレットと同じことですが、例えば、コインを投げて表と裏のどちらが出るかに大金をかけるとします。それまでに3回裏が出た場合、次は表の確率が高いとつい考えてしまいます。しかし、何回目だとしても確率はあくまで50%です。

独立事象と依存事象の区別

この錯誤が起こる理由は、独立事象と依存事象を区別できていないからです。独立事象とは、過去の結果が未来の結果に影響を与えない事象です。一方、依存事象は、過去の結果が未来の結果に影響を与える事象です。

ルーレットは独立事象であり、過去の結果が未来の結果に影響を与えることはありません。しかし、私たちは無意識のうちに、過去の結果から未来を予測しようとします。これは、人間の脳がパターンを見つけようとする傾向があるためです。
その事象の生起が前の生起と関連があるかないかを見極めることが大切なのだそうです。
私は賭け事はしませんが、この思考法をビジネスや日常生活に役立てられないですかね?


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