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「移民」で多様性は手に入る?

みなさん、こんにちは。
最近、「多様性」に関する書籍を読むことが多いです。なぜ「多様性」が気になるのか、自分でもよくわかりませんが、とにかく気になるのです。
「多様性」と一言で言っても、様々な種類があります。
その中で今回取り上げるテーマは「移民」について、です。

「日本に移民を受け入れる」ことについては、様々な意見があると思います。日本の社会を今後支えるためには必要かもしれないけど、漠然とした不安もある。
そんなタイミングで、よい本に巡り合えたので、皆さんにご紹介したいと思います。


今回参考にした書籍は、谷本 真由美さんの「世界のニュースを日本人は何も知らない」です。本書は、谷本さんご自身が、元国連職員という立場で「世界の中の日本」を知り、そして得た知見を、わかりやすく伝えてくれている良い本です。何より読みやすい。お勧めです。

移民を受け入れるカナダ

皆さんは、「カナダ」という国にどんなイメージを持ってらっしゃいますか?本書によると、カナダは「昔から政治的には、大変リベラルな国」「社会民主主義的な考え方が強い国」「アメリカの隣国でありながら、どちらかというと、イギリスや欧州大陸に社会の仕組みが近い国」だそうです。アメリカとは一線を画す国のようです。
そんなカナダは、近年、移民や難民の受け入れに大変オープンだそう。
ネットで調べると、「2022年11月1日に発表された2023~2025年移民計画では、2023年に46万5,000人、2024年に48万5,000人、2025年には50万人の永住者の受け入れを目指すとしている」
ものすごい数です。その半分ほどは、カナダ政府が発表している、不足している技能職のスキルや経験を持つ人であり、熟練労働者や、高度技能職だそうです。

この受け入れは、カナダ特有の事情と関係があります。
人口が少ない上に、高齢化が進んでいること、さらに寒冷地ということが追い打ちをかけ、好条件にもかかわらず、スキルを持った人材が不足していることなどから、世界各国から、なるべく優秀な人を受け入れたい、という意向が下地になっているのです。
注目したいのは、世界経済フォーラム発行のレポートによれば、カナダは働く人の多様性が、世界で最も高い国であり、同時にマクロ経済政策が世界で最もうまくいってる国の一つだということです。

世界のニュースを日本人は何も知らない

反移民、反難民という方向に進んでいる国も多くありますが、その正反対を行くカナダ。
経済状況が良く、労働の多様化にも成功している要因はおそらく、移民受け入れにあると思います。もちろん、移民を受け入れる過程で、何ら問題がないということはないでしょうし、一つのケースとして、今後のカナダがどうなっていくか見守る必要はあるでしょう。
移民受け入れには、経済的なメリットがありそうです。
本書には移民のデメリットについて、詳細は述べられてませんので、私の考えが大きく揺らぐ、とまではいきませんでした。ですが、興味・関心を持つことができました。
「移民受け入れの是非」については、今後も勉強していきたいと思っています。

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