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#3 東武東上線ゆる散歩旅~下板橋~

年末が近づくにつれて慌ただしくなり
最強寒波なる寒さのせいで気温がどんどん下がり
散歩するには少々…いやけっこうキツい…

そんな師走もあとわずかで終わろうという
2021年の12月のある週末
東武東上線ゆる散歩旅3駅目の「下板橋」へ

ちょうど日曜日ということもあって
今回は夫を巻き込んでの散歩旅となった

普段はもっぱら車に乗るか
趣味の自転車で街を走り回っている夫

電車に乗ること自体が珍しい(笑)

雲ひとつない乾いた青空
そして耳が切れてしまいそうなほど冷たい風

さ…さ寒いっ!!!

コロナ禍で当たり前になったマスクも
こんな日には防寒になってありがたい(苦笑)

かわいい三角屋根の駅舎「下板橋」

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前回の旅で歩いた北池袋とは
かなり近い距離ということもあって
見るところがけっこう被ってる…ので
今回は線路の反対側を散歩することに

寒いからか?日曜日だからか?
通りに人の気配が無い???

その代わり不思議な生き物たちが
散歩道を無言でにぎわしてくれていた

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途中みつけた「くつ修理合カギ」の店先には
首の部分がハゲハゲになっていて
かなりシュールな鳥のはく製も…

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「リサイクルなんでもや中古品買取」って
…コレも売り物なんだろうか???

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そういうどうでもいいコトに気を取られ
フラフラ寄り道をしているから
待てない夫に置いて行かれる…(笑)
そして地味にイラっとする…(笑笑)

10分ほど歩いてたどり着いたのはJR板橋駅

実はこの駅の向こう側に
ちょっと立ち寄りたいと思っていた場所…

新選組のファンならご存じであろう
新選組局長 近藤勇のお墓だ

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慶応四年に板橋宿の刑場で亡くなった
近藤勇の首は京都に送られ
胴体だけがここに埋葬されている

板橋駅の真ん前で
飲食店もいろいろ並ぶ一角にありながら
静かで不思議な空気感が印象的だ

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私たち夫婦以外にも
歴史好きそうな初老の男性が数人いたものの
拍子抜けするほど閑散としている

まっ昼間なのにここだけ夕方っぽい!?

無念のうちにこの世を去った近藤勇

生きていた時には新選組の仲間たちと
楽しく酒を酌み交わすのが好きだったのでは?

もしかするとひっそりとしたこの場所から
会社帰りのサラリーマンたちが
この駅周辺で飲んでご機嫌な様子を
眺めているのが密かな楽しみなのかもしれない

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そんなことを想いながら墓石に手を合わせた

近藤勇のお墓を後にして
板橋駅前の丸十製パンで買った
総菜パンをパクつきながらゆる散歩♪

JRの線路を渡り…首都高速の下をくぐり…

たどり着いたのは「板橋宿」の商店街

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ここは中山道

東海道が太平洋沿岸を辿るなら
こちらは埼玉、群馬、長野、岐阜
そして滋賀を経由して京都へ向かう街道

67か所ある宿場のうち
江戸を出発して最初にあるのが板橋宿だ

この商店街の一角にある
板橋観光センターに立ち寄って
まずは情報収集!?

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館内に一歩入ると
「おおぉぉ!なんとあったかい♡」

もうここに来るまでに
ケータイの地図を開くのが困難なほど
寒さで手がかじかんでいたから

このじんわり暖房の入った施設は
まさに極楽浄土!?(無料だし(笑)

さすが観光センターだけあって
他には見られないぐらいたくさんの
ザ・板橋の資料がわんさか♪
受付のおばちゃまもとっても親切♪

お散歩マップ的なモノをいくつかもらい
冷え冷えの外へ舞い戻って
旧中山道を散策を再開!

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かつては旅人が歩いたであろう歴史ある道
商店街には昔ながらの構えのお店もちらほら…

が!この日は日曜日ということもあって
カフェもパン屋さんも毛糸屋さんも
ちょっと魅力を感じるお店が軒並みお休み


寒くて口も動かすのが面倒になってる夫婦
…特に話すこともないまま
ズンズン商店街を進んでいくと
板橋宿商店街が終わって次の商店街の入口へ

「仲宿」商店街~

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ここに今回の散歩旅で
立ち寄ってみたかったお店がある

「板五米店」

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かつてはお米屋さんだった
築100年の建物は板橋区の有形文化財

ここだけタイムスリップしたかのような
風情のある趣が漂っている

現在は
「板五米店~旅とお結び~」として
ごはんがおいしいカフェとして営業中だ

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「旅とお結び」
なんと心躍るキャッチフレーズ!

ここのおむすびを食べたら
幸せになれるような気さえさせてくれる

店先にはおおきな釜がふたつ
どうやらごはんはこの釜で炊いてるらしい

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ここでおにぎりセットを食べたくて
ろくにお昼もお腹に入れず歩いてきたが…

なんと年末を控えてカフェの営業はしておらず
店先で販売しているお弁当のみと発覚!!!

ふんわりと香るおかずの香り
食べる気満々だった夫婦…放心状態(笑)

ツイてない…とは言いたくないが
寒いわ、あっちもこっちもお休みだわ
ここまで来てお米カフェにもフラれると
ウチら夫婦はとことんツイてない気がしてくる

しかし
そんなことを嘆いていてもしかたないので
ここでは晩ごはん用にお弁当を買うことにした

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「鯖の塩焼き弁当」と「鮭の塩焼き弁当」

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どちらもごはんの上に
たっぷりおかずが乗っていて
ボリュームたっぷりだ

季節が良ければ
公園でピクニックでもしたいところだが
この寒さではピクニックどころじゃない(汗)

私は一刻も早く暖かい場所で
ホッと一息つきたいのだ

とにかく下板橋駅に向かって戻ろう!
ということになり来た道とは違う道を歩く

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そうだ…

下板橋駅の近くに
もう一軒気になるお店があったはず

板橋区の観光ガイドサイトで見かけた
クラフトビールのお店

かじかむ手で店舗情報を検索する

なんとなんと!
こんな明るい時間でも営業中らしい

気持ち足取りも軽く
あんなに寒かったはずなのに
なんだかカラダも温まってきた気が!?(笑)

「TOKYO ALE WORKS」

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下板橋以外に有楽町にも店舗を持つ
クラフトビールのタップルーム

醸造体験も可能な
ワークショップルームも併設されていて
IPAを20リットル仕込むことができるらしい
(お値段は330㎖ボトル48本で約50,000円)

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こんなお店が下板橋に!?

想像していたより広いポップな店舗で
メニューもなかなかアメリカン♪

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まだ14時だったが
すでに3組ほどのお客さんが
クラフトビールを楽しんでいた

夫も私も
普段は昼間から飲むことはないのだが
2021年の終わりにこんな楽しみもアリか…

ということで
クラフトビール4種を選べる
テイスティングセットをオーダーすることに

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サックリ揚がったフレンチフライに
ケチャップをたっぷりつけてほおばりながら
冷えたクラフトビールを流し込むと

個性的な香りとほどよい苦みのビールが
ペコペコのお腹にガツンと来た

おいし~い!
幸せだ~!

ほんのりアルコールで温まり
ここまでの寒さも忘れた至福の時間

ひとり散歩じゃ
クラフトビールの飲み比べセットなんて
飲んだかどうかは分からないが

たまたま日曜日で
仕事が休みだった夫がいたおかげで
ちょっと贅沢な時間が過ごせた

…ん?ウチら夫婦…ツイてる???(笑)

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心地よい酔い加減で店を出ると
店に隣接する扉…

「M’s Tasting Room」

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どうやら酒屋さん???

ちょっと覗くだけ…と扉を開けると
そこには棚にズラッと並ぶウイスキー!?

ここは購入前に
ウイスキーアドバイザーのアドバイスをもらい
試飲ができるというリカーショップ

1本10,000円近いウイスキーも
ショットグラス1杯300円ぐらいから
試飲できるというシステム

実はビールよりもウイスキーが好きという夫

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「次はこっちの店メインで来たいなぁ」と
下板橋での新たな発見に満足の様子

初上陸だった下板橋
終わり良ければすべて良し!?

寒さと空腹のうえに
あちこち休みでどうなるかと思ったが
最後にこんなテンションの上がる
ギフトが待っていたとは♪

晩ごはんも調達できて
あとは帰るだけ…

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帰りの電車の心地いい揺れに
ウトウト幸せな気分で帰路につき
2021年最後の散歩旅が終了

東武東上線の散歩旅は
今年もまだまだ続く…


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