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2022年たくさん聴いたお気に入りアルバム9選

あけましておめでとうございます生きていますいっぴです。
久々の投稿ですがなんとか2023年を迎えられ、安堵しております。

時間があればまた2023年の抱負もしていきたいものですが、
昨年度はありがたいことに、割と時間に追われ続ける毎日を過ごしており、2022年の振り返りもままならないまま2023年に突入してしまいました。
今年は、公私共々いろいろと報告しないといけないようなことがたくさんありますので、存在を気にかけてくださるととても嬉しいです。

さて、本題ですが、標記にもありますとおり、
 2022年に聴いたアーティストの中から、たくさん聴いたお気に入りのアルバムを紹介していきたいと思います。

僕は何か記憶を呼び起こすものとして、音楽が非常に多くの要素を占めていると感じています。
色々あると思うんですが、例えば、ある特定の香水の匂いを嗅げば元カノとの想い出が蘇るとか、このカップ麺を食べれば研究室で缶詰めになっていたあの頃を思い出すとかそんな感じ。まあ俺研究室行かなすぎて留年してるからわからんけど。アセアセ
ともかく、音楽聴いて思い出す記憶ってとても鮮明に思い出されるような気がするんですよね。
実際L'Arc~en~Cielのギタリスト、Kenのソロアルバム『IN PHYSICAL』を聴いていると、当時激ハマりしていたモンスターハンター2Gのナルガクルガを太刀で必死に狩ってるところとか思い出すもん。
まあ個人差はあるかもしれませんが、そんな具合に、音楽の持つ思い出させる機能は一定あると感じております。
そういった中で、こうやって年々記録をつけることが少なくなってはおりますが、この音楽を聴いていたという事実を書き残すことは、自分の生きた記憶を冷凍保存するような感覚に近しく、意味のあることのように思います。
実際、過去のnoteを読んでそのときに記した音楽を聴けば、色んな記憶がフワッと浮かび上がって、記憶の中を遊覧しているような気分にさえなります。
そういうわけで、年々、誰が見てるかもわからんようなこのnoteですが、自分の生きた記憶をタイムカプセルとして埋めるかの如く、今年もたくさん聴いたお気に入りのアルバムを書き記したいと思います。

前置きが超絶長くなりましたが、ここからが本題です。
2022年たくさん聴いたアルバム9選を一つ紹介していきたいと思います。

Nilüfer Yanya『PAINLESS』

ロンドンのSSWニルファー・ヤンヤの2枚目のアルバム。
確か3月くらいにリリースされて、そっから1〜2ヶ月ずっとこのをヘビロテしてたような感じです。
思えばこの時期は仕事が超絶忙しくて、月120時間くらい残業したりしてトンデモ生活送ってたわけなんですけど、このアルバムの微細なざらつき具合、退廃感の中にある微かな希望のようなものが当時の自分の何としてもこの状況を乗り越えてやろうという気持ちを刺激して、力をもらっていたことを覚えています。
特に1曲目の『the dealer』はかなりお気に入りでよく聴いてました。


UlulU『UlulU』

東京都を中心に活動する3人組インディーロックバンド。
今年の5月に初のフルアルバムであるセルフタイトルアルバムがリリースされた今後の活躍がとても楽しみなバンドです。
音源でのバンドアンサンブルの緩急や躍動感が心にくるものがあります。ほんで、とても独特だけどスッと胸に入ってくる歌詞のワードセンスがたまらなく良いんです。
僭越ながら2022年にフェスで共演する機会があったのですが、ライブはもっと躍動感に溢れ、多幸感そのものでした。
音源もアルバムも良い。ほな良いバンドに違いないかぁ〜てバンドです。
今一番ワンマンライブが見たいインディーズバンドかもしれない。
僕のお気に入り曲は、と言っても多すぎて選べないんだけれど、4曲目『イルミナント』と6曲目『Terminal』は何度聴いたかわかりません〜〜〜


Fickle Friends『Are We Gonna Be Alright?』

こちらもUKのインディーポップバンドFickle Friendsの2枚目のアルバム。
前作から気持ちよく踊らせるビート感、メロディの親しみやすさは気持ちよかったのですが、今作ではより多彩なサウンドで、かつその親しみやすさを増したようなそんなアルバムになっているような気がします。そしてなんといっても今にも駆け出したくなるような疾走感にストレス社会にまみれた筆者は食らってしまったわけです。
暗く深い中に光るFickle Friendsという存在がアルバムをとおして手を差し伸べてくれるようなそんなアルバムです。抽象的な表現スマソ
とにかく多彩で疾走感あってキャッチで最高ってことです!ライブもいきたいね!


ゆうらん船『MY REVOLUTION』

東京を中心に活動する5人組バンドの2ndアルバム。
ゆうらん船は2018年に東京でライブをした際に対バンしたのがきっかけで、内村イタルさんのえげつねえ良い声と演奏陣の絶妙なニュアンスの表現力に惹かれて、惚れ込むように聴くようになったバンドです。
今作の『MY REVOLUTION』は当時リリースしたEP『ゆうらん船』からは想像もつかないような空間的広がりの自由さや内在的な世界観を音としてアウトプットしているその完成度の高さに驚かざるを得ない作品で、アルバムをとおしてずっと耳がニコニコしてました、ええ。
もちろん過去の「サブマリン」や「夢見てる」もちょー好き。
なんだけど、今作の国内外問わない、フォークの枠の中であらゆる実験的なサウンドを1枚にまとめてリリースしたゆうらん船というバンドがたまらなくすごくて本当に漢服です。最近はもうバンドも大きくなっちゃって、一緒にする機会はなくなっちゃったんだけど、ライブの機材量もえげつなくなっているらしく、大阪でワンマンある時は必ず観にいきたいと思ってます。


WILLOW『<COPINGMECHANISM>』

誰しもが知る俳優ウィルスミスの娘であり、ロサンゼルスを中心に活躍するSSWのWILLOW(本名:ウィロウスミス)がリリースしたアルバムで、パンクやロック好きな人ならたまらん〜な1枚だと思います。
WILLOW自体は前作『lately I feel EVERYTHING』をバンドメンバーから教えてもらい、その中の1曲『t r a n s p a r e n t s o u l 』にだだハマりしたことにはじまります。
前作よりもロックでメタリックな輝きを見せる1枚になっていて、私が高校の時にはまっていたゴシックメタルバンド"Evanescence"をどこか彷彿とさせるような作品で、どこか懐かしささえ覚えました。
下半期にリリースされてから、狂おしいほど陰鬱とした職場に嫌気がさしていた自分を鼓舞するかのようにWILLOWが叫ぶので、脳内でfxxkを揺らしながら精神状態を保っていたのはむしろ気持ちよかったです。
その清々しいほどのfxxkが聴けるラストソング『BATSHIT!』が特にお気に入りです。


Laura day romance『roman candles 憧憬蝋燭』

東京の4人組バンドの2ndアルバムで今年おそらく最も聴いたであろう作品。
あのセンスが炸裂しすぎなんすよほんまに。
バンドそのものがもう映画のタイトルみたいな?そんな作品で、曲中の随所に散りばめられたハイセンスさに吸収が追いつかんぞ、、、って感じでなんか多幸感超えてしんどくなってくるレベルです。
ドラムのフレージングも無駄を削いだうえで「なんでこんなフレーズになったん?」てのが多すぎてほんと素晴らしさしかないですほんと。
前作もそうだったんだけど、自分の世界を表現することと、そうではない商業的な部分とのギャップって音楽を本気でやっていく中でどうしても折り合いつけていかないといけなかったりすると思うんだけど、そう行ったメタな部分も全てバンドの武器に変えてどんどん大きくなるような気がして本当にアルバムとしても素晴らしいし、バンドそのものの素晴らしさもより大きく感じるようになって素敵なバンドだなと思います。世の中の音楽がこんな素晴らしいバンドの音楽で溢れたら良いのに、、、と思う作品でした。


Louis Cole『Quality Over Opinion』

超人ドラマーとして名高いルイスコールの4年ぶりのアルバムで、20曲入りという大盤振る舞いな1枚(これでもこれでも100曲以上ある中から絞り、繋げたりしたらしい…)。
従来のイメージであるDIY精神変わらず、曲の随所に光るルイスコールの超人ぷりさは健在で、えぐいダブステップやえぐいドラムソロ、えぐい展開のひろがり方、やはりすごいな…と息を巻いてしまいました。
やはりルイスコールの場合は、超絶テクすぎて笑うしかないていうイメージのとおりアルバムも良すぎて笑うしかないみたいな感じでした。その中でもエクスペリメンタルでバチバチのビートが気持ちええ『Bitches』という曲が好きです。


PELICAN FANCLUB『解放のヒント』

PELICAN FANCLUBのライブは確か数年前にみたことがあって、どのフェスだったか忘れちゃったけど、心斎橋のSUN HALLで確か7割くらいフロアが埋まってたような記憶。そのときはかんなり鍛錬された演奏力とライブ運びでこれだけフロアを熱くできるのかっけ〜って喰らったもんです。今はメンバー抜けちゃってエンドウアンリさん(Gt/Vo)のソロプロジェクトになってるようですが、形態が変わっても今後が楽しみです…!
当時のライブの印象のまま、メジャー1stアルバムである今作『解放のヒント』がリリースされて、正直1曲目の「儀式東京」でかなり喰らっていたのですが、16曲トータルでさらに喰らってしまいました。
なんだろ、ライブバンドとしての熱量はさることながら、これまでのバンド活動での様々な苦悩や葛藤を一つにまとめて、一つのアルバムをとおして昇華していくようなそんな1枚に仕上がっているような印象を受けました。
バンドとしての凄みは損なわずとも、"解放のヒント"というワードからもあるように、1枚のアルバムの中で、自分自身をあらゆるジレンマから脱却させるためのカギを見つけ出してやがて丘のようなところに登り着くようなそんな感じ(どんな感じ?笑)。
でも1時間聴き終えた後にはそんなどこかモヤモヤしたつっかえた感情が消え去っているようなそんな気分になって、とても心地よかったです。


Alvvays『Blue Rev』

Alvvays5年ぶりの3rdアルバムである今作。
Alvvays特有の聴くとじわっと嬉しくなる感じは本当になんなんだろか。
前作よりも、情動的でフックの効いたサウンドになってはいるが、Alvvaysだからこそ感じる絶妙な開放感と爽快感が本当にたまらなくよくて最高です。
今年の下四半期は私事ではありますが、転職やツアーなどでかなり心身共に摩耗を極めていたので、ずーっと開放感というか気持ちが素直にオープンになる音楽を常に欲していたように思います。開放しすぎるのではない、絶妙なバランス感覚もAlvvaysの魅力の1つで、今作は曲の起伏の波の中で押し引きが非常に豊かでアルバム通して聴いても全く飽きのこない作品でした。

というわけで以上が2022年お気に入りのアルバム9選でした!
やはりどれも当時の自分との重なりも込みで特別な思い入れのある作品ばかりになりました。
末筆にはなりますが、2023年もたくさんのまだみぬ音楽とたくさんの場所で出会う1年になればいいなと思います。
どうか今年もよろしくお願いしますね!

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