先日のレオ・バラッカー首相の突然辞任を受け、急遽首相就任したのが、サイモン・ハリス。
前任のバラッカー氏が、就任時38歳であった記録を更新し、アイルランド史上最年少首相として同国政治を牽引します。

メディアは、SNSフォロワーも多くプロモ上手なハリス氏に、すでに「TikTok Taioseach (首相)」というあだ名をつけて注目しています。TTTか。。なんだかなぁ

そんなわけで今日はアイルランドの政治を少し紹介。

アイルランドの政党

アイルランドの二大政党は、フィアナ・フォイル（Fianna Fáil）とファイン・ゲール（Fine Gael）です。アイルランドの政治で長い間中心的な役割を果たしてきました。

フィアナ・フォイル（Fianna Fáil）

アイルランドの政党は、アイルランド語の名称を持っています。「運命の兵士」または「アイルランドの戦士たち」という意味。

フィアナ・フォイルは、いわゆるリベラル派。アイルランド独立戦争後の条約反対派に起源を持つ政党です。経済的自由主義と社会的保守主義を組み合わせた政策を支持していることが多いですが、その立場は時代とともに変化しています。社会保障の拡充や公共サービスの向上を訴え、アイルランドの政治で長らく支配的な力でした。

ファイン・ゲール（Fine Gael）

「部族の子孫」または「ゲール族の家族」という意味。ハリス氏の政党はこちら。いわゆる保守派。こちらもまたアイルランド独立戦争とその後の内戦の歴史を背景に持つ政党です。法と秩序に重きを置き、経済的自由主義と個人の責任を重んじる政策を推進しています。また、EUや国際協力に積極的な立場をとっています。

これら二つの政党は、アイルランドの政治システム内で交互に政権を担当してきました。しかし、伝統的に異なる起源とイデオロギーを持つにも関わらず、政策面での差異は近年縮小していると言われています。2020年の選挙後には、両党が初めて連立政権を組むことになりました。これは、アイルランド政治における新たな局面を示しています。

活躍する俳優やスポーツ選手の多くが自分の年下になってしまいましたが、ついに首相も年下に…。感慨深いです。
若さはパワーだと思っているので、周りのサポーターの知見や協力を活かしながら頑張って欲しいものです。