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遺跡レポ:キトラ古墳壁画体験館と飛鳥寺で感じる古代の息吹

【写真20枚】

 京都駅から近畿日本鉄道でおよそ1時間半。日本人の心の故郷といわれる飛鳥がある。石舞台古墳に触れたあと(下にリンクあり)、キトラ古墳【キトラ古墳壁画体験館】と飛鳥寺におじゃました。

■information
「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」
入場時間:9:30~17:00(3月~11月)
     9:30~16:30(12月~2月)※入室は30分前まで
休業日:水曜(祝日の場合は翌平日),年末年始
    4,7,11,2月の第2月曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料:無料
アクセス:近鉄吉野線 飛鳥駅より徒歩30分
    :自転車なら6分ほど
所在地:奈良県高市郡明日香村大字阿部山67
HP:https://www.nabunken.go.jp/shijin/index.html


古墳内部への入口

入口は階段を降りたところに!

 階段を降りてゆくと、遺跡を探検している気分になる。受付横には、床を自動で清掃するロボットのお出迎えも。

ソフトバンクが開発した「Whiz i(ウィズ・アイ)」

 キトラ古墳発掘の歴史や壁画、古代の暮らしを体験できる、まさに体感型施設。(期間限定で壁画の実物公開もあるそう。残念ながら期間外)

古墳内部の天文図が再現されている
下に立つとこんな感じ

 床の長方形は棺の大きさ。そこに立つと、キトラ古墳に埋葬された気がしてくる。

キトラ古墳壁画

原寸大の石室模型

 内部の壁画は、本格的な天文図や方角をつかさどる四神、動物の頭と人間の体をもった十二支などが描かれいるという²。
 剥落した部分まで精緻に再現されている。

もちろんレプリカだが、このクオリティ!

疑似体験できちゃう

古墳の作り方ビデオを観つつ体験できる[石室パズル]
石室に描かれた壁画の解説、ついボタンを押してしまう

 被葬者はまだわかっていないが、50代男性らしき人骨が発掘されているという。年代などから天武天皇の皇子、もしくは側近の高官ではないか¹と言われている。

ショップや広場がある

本物はこちら

解説をみてから古墳へ

 ぽっこりと、山肌が膨らんでいる。

なんだか愛らしい

 当時、古墳を建造することは、社会秩序の維持としての役割があったという。律令制が整備されていくと、古墳は作られなくなってゆく。

飛鳥寺へ

 今回の最終目的地「飛鳥寺」へ。

人生初の電動自転車に乗って移動(めっちゃ楽でした)。

■information
「飛鳥寺」
入場時間:09:00~17:30 ※受付は15分前まで
     10月~3月は17:00まで
休業日:無休(4月7~9日は休業)
拝観料:境内自由
(本堂拝観350円、中・高生250円、小学生200円)
アクセス:近鉄吉野線 飛鳥駅より自転車で10分弱
     明日香周遊バス「飛鳥大仏前」下車 徒歩1分
所在地:奈良県高市郡明日香村飛鳥682
TEL:0744-54-2126

日本仏教、始まりの地

建物は江戸時代のもの

 推古天皇に聖徳太子と蘇我馬子らが初願し、609年に完成したとされる³。

写真撮影OKとのこと

 これまでに2度の火災に遭い、長年のあいだ雨ざらしであったという。
 江戸時代に再建されたが、飛鳥大仏は誕生からずっと同じ場所にいらっしゃるという³。

 お体のほとんどは後世に修復された。だが、仏身に使われている銅の多くが飛鳥時代当初のものだという³。

寺宝もあるよ

深沙大将

鐘をついてみる

「上は有頂天より 下は奈落の底まで
響けよかしと念じて 静かに一度」

 撞かせていただく。ええぇ音ぉぉ~~~
 奥の壁に「連打禁止」とありました。

蘇我入鹿の首塚

飛鳥寺の西門そばに、蘇我入鹿の首塚がある

 645年、大化の改新で暗殺された蘇我入鹿の首塚(とされる)。中臣鎌足と中大兄皇子に殺された入鹿の首が500m離れた飛鳥寺まで跳んだという伝説があるんだとか。

すっかり日が暮れていた

ソース;
¹:松本弥『[畿内]古墳探訪ガイド〈改訂版〉』メイツ出版、2019
²:拝観券裏面「キトラ古墳と古代飛鳥を知る」国営 飛鳥歴史公園
³:NHKテキスト「趣味どきっ![仏像の世界]」NHK出版、2022

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