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このまちのなかで、みんなで学んで繋がって~尾倉第四地区社協「思いやりの防災講座」

昨日、北九州市八幡東区の尾倉市民センターにて、
尾倉第四地区社協主催の講座にお声かけいただき、1時間ほどお話をさせていただきました。
主催の地区社協の皆さんはもちろんのこと、講座実施にあたり調整いただいた、区社協、市民センターの皆さんに感謝です。

お聞きするところによると、
年に2回、地区社協主催でのこうした講座を実施しているそうです。

今回は、「防災」をテーマにしたいという地域ニーズがあることと、難しくなく、楽しく学びたいということで、区社協を通じて、ぼくにご推薦いただいたようでした。ありがとうございます。

講座のイメージとして、『大人向けのあそぼうさい』という感じで設計いたしました。
『楽しく学ぶ』。これが重要なテーマとのことでした。

とは言え、子ども達とするように、走り回ったり、動いて回ったりするのは控えておこうとのことで、クイズ形式など、参加型を取入れて進行させていただきました。

防災をテーマにするものの、このまちはハザードマップでは真っ白。
山や川も遠く、目立った災害特性は無いように感じます。

それでも、1時間にわたり、皆さんの視線がしっかりとこちらに向き、頷きや笑い声など、リアクションたっぷりに、お聴きくださっていたのが印象的でした。

「防災講座」なんて言うと、堅苦しいイメージがありますが、
とても、楽しく学びが深められるような場にできたことを嬉しく思います。


1時間ほどの講座設定でしたが、お話したいことは、どんどん膨れ上がって盛りだくさん!!
ゆっくり話している暇はありません!!(笑)

序盤から飛ばします!
ウォーミングアップがてら、8割がた大丈夫だろうゲーム!

8割がセーフ、2割がアウト(災害)という、高確率でセーフなくじ引きゲームなのですが、なんだかハラハラドキドキ。

こんな高確率でセーフでも、ずっとセーフが続くことはありません。
いつかアウト(災害)が出てしまうものです。
そんな心がまえや、「いつか」起きてしまうかもしれないという防災への向き合い方を感じます。

続けて、子ども達に大人気の災害ダーツ。

早めの避難情報は「外れやすい」ということを感じるとともに、
遅く出る情報は、当たりやすい、つまり逃げ遅れるということも感じる遊びです。

(区社協の職員さんがダーツが上手すぎましたが(笑))


これに続き、災害情報を『色』で見分けるお話をさせていただきました。
災害に関する言葉が難しいし、技術は日進月歩、どんどん新しいものも出てきます。
大丈夫です。色で見ましょう!

こんな「知識」よりも、『目線』を養っていくことが重要だと思っています。
そんな話題展開で進めさせていただきました。


続いて、このまちの地形について。

南側に山があり、北側に街が広がっています。
先人たちの土地を見るチカラを感じます。
地形を物語った地名や、神社の位置など、とても合点がいくものばかりです。

このまちは谷にも直撃していないですし、なだらかな土地です。
でも、街並みは何だかデコボコ。上ったり下ったり。

大災害が起きる規模ではないかもしれませんが、家庭単位で言えば、水の流れへの備えは必要だと感じます。

自分たちのまちの、地形や地名。
皆さんの注目度合いはMAXでした!!!



続いて、ダイバーシティかるたのお話を展開しました。
気付きや、『思いやり』に着目して、マークへの視線を持っていきましょう!


この話題に続いて、このマーク。

ぼくたち、認定NPO法人好きっちゃ北九州のロゴですね(笑)
背景に、環境首都のカラーにちなんだ緑色の市域が形どられています。

北九州市のエリアは、ハートのカタチに見えます。

ほら、地形図で見るとこのとおり。
ハートのカタチですね。

正月に能登で地震があり、毎日のニュースを見て、心痛めたり、心配したり、応援したりです。

「北九州市は災害に強い街だ」なんて、おっしゃる市長さんもいらっしゃいますが、地形のとおり、断層があります。しかも、Sクラスです。

赤線は概ねの断層の位置です。詳細には直線ではなかったり、場所が少し違ったりします。

基本的に、断層は、並行に走っているところが多いのですが、北九州は市域の中で、V字に重なっています。
これにより、北九州市のハート型も形成されているのを感じますね。

「災害の無い街」と言ってしまうと語弊があります。これには要注意です。

「災害"にも"強い街」と言えるようにしたいですね。

災害”にも”強い街というのは、
日頃からの備えはもちろん、こうした学びや気付きの場を小規模単位から実施していたり、
地域のコミュニティが豊かであったり、
色んな人が住んでいるなか、多彩な目線や思いやりがあることが重要です。

そんなまちに、もっともっとなっていけたらと思います。


地震や台風や火事への備えについても少しお話させていただきました。

こうした防災のノウハウ的なものに合わせて、お話したかったのは、
やはり『地域コミュニティ』のこと。

日頃の『あいさつ』がいざというときに、とてもチカラを発揮すること。
地域の繋がりが困ったときには最強です。

そして、このまちは地域の皆さんでパトロール活動も熱心に取り組まれておられます。
絶賛作成中の『防犯紙芝居』も2作品、ご披露させていただきました。

防災でも、防犯でも、福祉でも、見守り合い支え合いでも、
地域のなかでの『人のつながり』。
これが最も重要です。

楽しく学ぶ防災講座!
とタイトル設定しましたが、
内容としては、自分たちのまちを見つめ、自分たちの繋がりを今後とも大切にしていってほしいという願いのメッセージを込めました。

足元の悪いなか、こんなに多くの皆さんにご参加いただき、とても良い講座となったと思います。
ありがとうございました。


今日もご覧いただきありがとうございます。



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