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しゃべれどもしゃべれども / 佐藤多佳子

いやーーー、面白かった!
この方の本を読むのは2回目だけど。

読んでる最中もずっと面白くて、読後感も異常に良い!
ずっと、涙が止まらない中で爆笑しちゃう、みたいなのも、同じ感じ。
で、解説でも書いてあるんだけど、出てくる登場人物がみんな、すごい現実味があって、キラキラしてて。
特に、三つ葉のおばあちゃんがカッコいい!
茶道を教えているおばあちゃんなのだけど、三つ葉が一門会で「茶の湯」をやるって。

それに対して、お茶会も落語の一席も一期一会だ、なんてしんみり話しながら、それでも、落語の「茶の湯」は失敬で嫌いだから、見に行かない、と。
それのたとえで
「マクラでばあさんの話をするぞと脅すと、それなら、なおさら、霊柩車が軍艦マーチを鳴らして迎えに来ても行かないと肩をそびやかした。」
とか笑
まぁ、改めて書き出してみると、普通に、軍艦マーチを鳴らした霊柩車には乗りたくないけれども笑
まあとにかく、会話も粋で、面白くて、感動して泣いてるのに笑っちゃう、っていう。
そして、ラブストーリーでもあるのだけど、この人が書くと、本当に、詩的というか、きれいな情景として書くなぁ、と。
いやー、面白かった!
この方の他の作品、読みたくなった!

ちなみに、落語を題材とした好きな漫画が、「昭和元禄落語心中」、これも大好きなのだけど

おお、期間限定で10/22まで、3巻までは無料で読める!

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