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寝ちゃう話

時代の進化とともに、原因不明のことがどんどんわかるようになっていったのか
症例データが増え、「病名」が付いたのか
子供だったから、その知識にたどり着けなかったのか
インターネットの恩恵か
さてはて、要因は色々あると思いますが
「日中、抗えない眠気に襲われる病気」というものが、この世には存在することを、最近知りました。

具体的には「過眠症(ナルコレプシー)」とかいう名前が付くみたいなんだけど下記のような症状が当てはまります。

・夜間に十分な睡眠をとっても、日中に強い眠気が起こる
・それらの眠気は、急に来る。抗う暇なく落ちる。授業中とかテスト中とか会議中とか、そんなの関係ねェ。


うわ〜これ、私だ~。

※いまはほぼないけど、20歳くらいまでは突然寝てた。
私の場合、過眠症ではなく、貧血が要因な気もするけど…。
(食べ物から十分な鉄分を吸収できない体質で、定期的に鉄剤を飲む必要あり。ベネズエラ滞在中に発覚。)

いまも生理前は眠気の症状がひどくて、低容量ピルを飲んでホルモンバランスをコントロールしはじめた今年(28歳の年)までは、抗えない眠気と闘っておりました。でもこっちは完全にPMS(月経前症候群)が要因かなー

※どれくらい貧血か※
血清鉄の数値の正常範囲(女性): 48~170μg/dL
20歳ではじめて検査した時   : 15μg/dL
お医者さんに、「立って歩けているのが不思議」と評されました。
そりゃ省エネ人間になるはずだ!
※余談に次ぐ余談※
持久走とか無理すぎて忍者のように木に同化してやりすごしたりしてた。
怠惰な人間なんだと思ってたけど仕方がなかったんだなぁ!
(声を大にして正当化)


閑話休題。

「抗えない眠気に襲われる」症状が起きるようになったのが、小6あたり。
授業参観で、一番前の席で爆睡してた写真が残ってる。笑
笑ってくれる親で良かったよ…

そこから、中学、高校、大学と授業はほぼ聞いてない、というか聞けず。
中学はまだマシだったけど、高校は本当によく寝てたと思う。
一方的に人の話を聞いてるのはただの子守歌で、
「自分で何かをしてる時」は起きてられることもあったから
数学の時間に国語をやり、国語の時間に化学をやり、化学の時間に地理をやり…みたいな感じで、常に前の時間の授業のノートを友達に借りて、
教科書見ながら自己学習するのが私の勉強のスタイルだった。

※興味関心とか、授業の面白さとか、一切関係なく眠気はくるよ

眠気が襲ってきたら、寝るしかないんです。抗えません。10分で目覚める時もあれば、起こされるまでまったく起きないときもあった。
好きな科目とか好きな先生の授業でで寝るのは、結構悔しかった。

テストも寝ちゃう。一番やばいなって思ったのが、センター試験のとき。
人生が決まるテストでも寝てしまうとは。自分でもびっくりした。
英語と地理と国語は寝ました。(文章読む系が眠くなる。シンドイ。)
国語は得意だったので寝ても満点近かったけど、英語がなぁ~悲しかったな~
国立大学の二次試験のときも、数学ⅢC150分、物理Ⅱ90分?(いや120分だったかな?)で数学を受けている途中にオチました。
よく受かったなぁ。

だから、文字を書いたり、まとめたりするのが早いのは、この辺が起因してるかも。とにかく眠気が来る前に全部終わらせないといけないからスピード勝負。
そしてチェックする時間も習慣もないから、ミスはそのまま。
そんな人間になったような…いやどうなのかなぁ、元からなのかなぁ?

そんな私がどのようにして授業内容をキャッチアップしていったかというと、
一言でいえばとにかく自己学習なんだけども、笑
(おかげ様で調べ物の精度とスピード感は速い方だと思う。)

どうしても1人で解決できないことって出てくるんだよね、めっちゃ。
そんな時は、とにかく、
周りの友達や先生に、お願いをして、聞いて回りました。
ずっと同じ人に聞いてたら、その人の負担になっちゃうから、
友達をたくさん作って、
みんなから順番にノートを借り、
みんなに教えてもらい、
みんなに助けてもらえるように、みんなのためになることを自分は代わりに学び、身につけ、還元するように意識してた。
(できてたかは定かじゃない、ごめんやで)

ノートの内容は人それぞれに特性があって、地理は〇〇ちゃんに借りると、国の色分けまで丁寧で見易いな、とか、数学は△△くんに借りると、計算の過程までしっかり書いてくれてるから、わかりやすくていいなとか、
学び方の多様性を知るきっかけにもなったし、みんなのことがよく知れて、好きになるきっかけになった。
厚かましくも職員室に入り浸っていたので、先生達とも仲良くなれた。自分のクラスの担当じゃない先生にも教えてもらえた。

そうか、こうやって私は形成されていったんだなぁ。
なんか今、感動してる。笑
眠いの嫌だなぁって、勉強したいのにできないの、不利だったなぁって思ってたけど、そういうハンデがあったから、人とコミュニケーション取るのが好きで、得意な人になれたんだね。
そして、いろんな人に支えられて生きてきたんだね。改めて。

■ここでちょっとコラム■

「抗えない眠気」について、感じたことがない人も多いと思うので、少しだけ補足をします。

どれくらいのレベルなのか。例えば、高校生の時の私は、こんな対策をしても、全部ダメでした。

level1. 眠気を覚ますツボを押す。余裕で無理。寝る。
level2. 手をつねる。爪で手や腕の肉を強く刺す。痕が残るレベルになっても、無理。寝る。
level3. フリスクを食べる。ピンク→水色→青と、だんだんミント強めのフレーバーに変わる。最終的に1日に1フリスク食べきるようになる。経済的に辛いので破綻。
level4. ならばミンティアにしよう、とミンティアの濃い青色のを1日1ケース食う。だんだん1日2ケースになっていく。経済的に辛いので破綻。
level5. ガムに移行。クロレッツの緑色に行き着く。なかなかコスパが良いことに気づく。
level6. 1週間でボトル1個分噛み切るようになる。虫歯ゼロ。顎の使いすぎで、顎関節症になりかけ、自制するようになる。ミンティアに戻る。梅干しとかもよく食べてた。
level7. ムヒを目の下に塗る。一瞬マジで覚醒する。けどたくさんやるわけにいかず破綻。寝る。
level8. 授業を一時退席して顔洗う。(顔洗ってこいって言ってくれる先生助かる)これはまぁまぁ効果的。けど寝る。サッパリして寝る。

こんなになんだよ!!!(涙)
根は真面目だからさ、ちゃんと授業受けたいのよ。
でも寝ちゃうんだよなぁ。

大人になるにつれ急な眠気に襲われることは少なくなっていき
今はもう、急に寝ちゃうことはほぼないです。

月3〜4000円の課金にて、鉄剤をしっかりととり、低容量ピルでホルモンバランスもコントロールしてるので、基本的に、今は抗える眠気と戦ってます。
(マジで、高校生までは、一切「抗えない」眠気だったのよ。)
えぇ、今が一番強いです。人生最強モードです。

眠気に関わらずお昼寝は大好きなので
いまだにその辺のベンチとかでも寝ますが。

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ということで、
昔悩まされていた不可解な現象の名前を、後から知ることってあるよなって思ったよって話と
そういう事柄も含めて、今の自分が出来てるんだなって気づいた
「寝ちゃう話」でした。

ちゃんちゃん。

<参考>
過眠症とは/田辺三菱製薬株式会社と吉富薬品株式会社さんの合同解説ページ
PMSとは/小林製薬さんの解説ページ


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