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【研修が荒れた?】素直じゃない人も素晴らしい

こんにちは!
聴くチカラは育てるチカラ
コーチング・オフィスfumfum
いりさわのりこです。

今日は研修での出来事から
「素直じゃない素晴らしさ」について。

世の中「素直な人」は
褒められることが多いですね。
実際に「素直な人」には
いいことが沢山起こります。

相手の話をよく聴いて
自分のためになることは取り入れ
視野や価値観が広がる。

「まずやってみよう」と行動するから
体験が多く、グングン成長する。

相手の良いところは素直に褒めて、
自分の悪いところは素直に謝るから
人と信頼関係をスムーズに築いて
豊かな人生になる。

周りの人にとっても「素直な人」って
付き合いやすいですよね。

一方で注意も必要で、
しっかりと自分軸を持っていないと
マインドコントロールされたり、
騙されたり、
都合の良い人になったり
自分の気持ちが
わからなくなったりします。

で、「素直じゃない人」は
とかくネガティブに捉えられがち。
「あの人はホント素直じゃないよね」
なんていうふうに。

実際、研修も素直な人たちが集まると
とても有意義な学びの時間になり、
進行もとてもスムーズで
講師としても大変ありがたいものです。

が、素直じゃない人が一人でもいると
研修が荒れることもあります。
ネガティブな意見を言い、
進行を遅らせ、
受講者のモチベーションを
下げてしまう可能性がある。

これ、一見悪いことのようですが
実は違うんですよね。
学びが一層深まるチャンス!!

実際に以前あった
私の研修での出来事。

接客調査の結果を受けて、
今後どのように店舗運営を行うか
行動計画を立てる研修でのこと。

個人ワークの時間に2名の方が
「この調査、意味あります?」
「デパートみたいな接客を
求められても困るんだけど」
と、声をかけてきました。
他の受講者様にも聞こえています。

個人ワークの時間を目一杯使って
私はお二人の気持ちや考えを聴き、
疑問には答えましたが、
100%の納得には至らない様子。
みんなそれぞれ接客調査に対する
受け止めは違って当然だし、
いろんな考え、想いがあるよね。

個人ワークの時間が終わってから
私は会場全体に向けて話しました。

「今、疑問を投げかけてくださった
店長がらいらっしゃいました。
ありがとうございます。
他の皆さんの中にもモヤモヤと
感じている方がいらっしゃるかも
しれませんね」

接客調査の意図を改めて説明。
(研修冒頭でもしていたが)

「でも、私はあーしろ、
こーしろなんて言いません。
だって皆さんのお店のことを、
一番大事に思っているのは
店長の皆さんです。
今より更に店舗を成長させられるのも
店長しかできないことです。
そのために何ができるか、一つでも
考えてみませんか?」

多くの受講者様が大きく頷きます。
異論を唱えたお二人も、さっきより
表情柔らかく、聞いてくれました。

研修後に受講者様から
「改めて自分で自分の店を良くする、
という覚悟を持てました」
「やらされるのではなく、
自分で考える事なんですよね」
「私はせっかくなので調査結果を
活用して施策を立てます」
などのご感想をいただきました。

疑問を投げかけてくれたお二人も
挨拶をして帰られました。

素直じゃない方たちでしたが笑
彼らのおかげで、受講者様の
潜在的なモヤモヤにアプローチできた。
そして、最も重要な
「自分の店を自分が育てる」
という意識を高めることができた。
素直じゃない方たちのおかげです。

「素直じゃない人」は、
自分の気持ちや考えを「素直に」
発信する人であったりします。
大勢が正しいと思い込んでいる事に
違う価値観や捉え方を提示してくれたり、
みんなが気づかない違和感に
フォーカスしてくれたりします。

「素直じゃない人」は
本音で議論を深めたり、
新たな視点をもたらしたり、
斬新なアイデアを出したりして
イノベーションを起こすことも。

「素直な人」も素敵だけど
「素直じゃない人」も素晴らしい!

★これ、子育ても同じ。
素直じゃない子どもは、
親の価値観や視点を広げてくれる
イノベーターってことですよ!

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