いろえんぴつ

芸大美術科卒。就職後にうつになり、現在治療中。 ”幸せ”とは。 気づいたことを忘れな…

いろえんぴつ

芸大美術科卒。就職後にうつになり、現在治療中。 ”幸せ”とは。 気づいたことを忘れないための日記帳。

最近の記事

ものつくり、うなぎのぼり、鬱の轍

前の投稿から随分と時間が経った。 ふと自分が書いていたnoteが気になって、数年かそこらぶりに読むことにした。 noteを描くきっかけになったうつのこと。 眠れない夜に涙を流しながら文字を打っていたなあ、と当時を振り返った。 でも、ひとつだけ毛色の違う投稿があった。 それは、同僚とご飯を食べて、長い長い話をした時のものだ。 この日のことは朧げながら覚えている。が、翌日に何かイベント事に参加した様な気がするが、それが何なのかまでは覚えていない。 つまりはそれくらいの年月

    • 苦しさを分かってもらえない人が、自分で自分を救う唯一の方法

      苦しさを分かってもらえないのが、一番つらい。 そう思った事がある人は、このnoteを読んでいる中で、どれくらい居るのだろうか。 著名人のドキュメンタリーでは、よく、 「△△年間、下積み時代として、苦労の日々を過ごした」 とか、 「起業するために、休む暇もなく働いた。」 という語りがある。 ドキュメンタリーになるくらいなのだから、 その方達は活躍しているか、あるいは注目や期待されている人々なのだが、 苦労を紹介する語りの文に少し疑問を持った。 というのも、その苦労は過去

      • 終わりの事ばかり考えてる

        昼夜逆転の生活が板に着いてしまっている。 午前の起床と、昼間の散歩を勧められているのだが、 仕事に行かねばならぬ日だけ、 それも本当にギリギリに起きることで精一杯なのである。 鬱が酷かった時、 夜が明けなければいいと思っていた。 それが本心だったし、その気持ちは今でも分かる。 でも、今は、日付が変わったら寝るふりをして、 布団にくるまってぼーっとしている。 ……眠たくもないのに、だ。 なので、布団にくるまって、インスタとか、ツイッターとか、ソシャゲだったりをする。

        • うつと向き合う

          …… ……前回の投稿からどれくらい経ったのだろう? 365日をとうに超えた時間が経っている。 ともあれ、うつ病と診断されながらも、何とか生きながらえたので、この投稿をするに至る。 とりあえず現状報告と今のもやもやを綴っていこうと思う。 うつ病は"寛解"に入っている そうだ。 ……「そうだ」というのは、自分ではあまり実感していないので、そう言わざるを得ないのだ。 会社を辞めて約一年は貯金を切り崩しながら、生きていた。でも、貯金には終わりがある。崖っぷちに立たされ首が回ら

        ものつくり、うなぎのぼり、鬱の轍

          「気の弱い大人」の長所

          突飛もないことだが、私は人見知りはしない方だ。 むしろ、初対面の人だと声かけやすいというタイプだ。 だが、付き合いが長くなってくると、色々と見えてこなかった部分が出てくる。 もちろんそれは、自分も、相手も。 ことさら、親密な人付き合いに関しては、かなりの数のトラウマがある。 恥ずかしい話、人との関わり方が不器用、というよりは、生真面目が故に、八方美人になりがちといった具合である。 私は自分自身のこの部分を、 生真面目の弊害の様に思っている。 ………… ………………

          「気の弱い大人」の長所

          今宵の、酔いのままで。

          たまにはつらつらと日記風に。 今日くらいは好きなものを好きなだけ買おう、好きなだけ食べよう、と財布を全く気にせずにふらふらと都内を歩いていた。 途中、元同僚と食事をし、4時間ほど語り尽くした。 話題はもっぱら映画、オタ活、その他人生について。 話の内容は、どれもてんで合わないようでいて、実は全てにも繋がっては続いた。 発見したことを思うがまま語っては、聞き続けた。 会話を故意に弾ませようとはしていないのに、思い出した事を話すだけで、相手がそれに対して知っていることを教

          今宵の、酔いのままで。

          価値ない人=自分だった時

          タイトルからして超ネガティブじゃないか…… とは思ったのだが、 ひょっとすると危ういことをしでかしてしまう(それが自死だったり事件だったり)予兆かもしれないので、今ここに書き留めておこうと思う。 うつ病で闘病中の身だが、ここ最近は気分も上向きの事が多く、日々のリハビリもぼちぼちこなせている。 生活リズムを整えるのが思った以上に大変で、 深夜に寝付けず→昼に起きてしまうズレを治すのが一番苦労した。 ただ、寝付けず朝も起きてしまうことは無くなったので、睡眠時間の確保は出来た

          価値ない人=自分だった時

          生きる軸、をどこに置くか?

          少し昔の話になる。 私の生まれ育った場所は田んぼが広がる盆地。 そこそこ田舎、かといって都会ではない。 いわゆる、ベットタウンである。 日本地図を見た時は、自分の住んでいる街がこんなに小さいのか……と思った。 同時に、トーキョーとか、オーサカとか、アイチとか、フクオカとか、が太平洋ベルトとかいう場所と呼ばれることを学校で知った。 …… ……都会って、いっぱいあるんだなあー。 ……どんな所なんだろう? 小学生のオツムではせいぜい、 会社が沢山あって働く人の多い所、 っ

          生きる軸、をどこに置くか?

          「美術」をする、ということ

          元芸大生、美術について思い起こしてみる。 予備校の先生にはいつも「美術」に向き合え。 と言われてきた。 最初は、この言葉の意味が全然分かってなかったと思う。 予備校で実技対策の時間は、 素描(デッサン)、立体、色彩、着彩、作文、表現、etc……色々な事を教えてくれていた。 この時の私は、ただ課題に向き合う事が「美術に向き合う」事だと思っていた。 しかし、実技のレベルが上がると同時に、 「表現」について問われることが多くなった。 「あなたの色彩からは表現が全然見えてこ

          「美術」をする、ということ

          社会から外れて思ったこと

          私は芸大卒業後、就職をして社会人としての一歩を踏みだした。 最初の職場は男性中心の港工場で、 フォークリフトを使ったりして、トラックから荷降ろしをしたり、倉庫の中のものを出して積み込んだりしていた。 就活の時の配属と違うなあ、とは思いながらも、 最初の職なので、会社とは人事の振り分けでこういう場合もあるのかな、と考え、目の前の仕事を一生懸命頑張った。 ただ、繁忙期になって予感は確信に変わった。 来る日も来る日も山のようなリスト。 リスト通りに倉庫から物を出してくる。

          社会から外れて思ったこと