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#12息子との日々”親子教室へ”~いろはママダイアリー~

こちらはひとりのお母さんのストーリーです。
ぜひ#1から読んでください♡

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「いっちゃん(息子)、自閉症だったらどうする?」

ある日突然母がそんな事を言ってきた。

「どうするもこうするも、ずっと成長が気になってて、こうして今実際に療育いってるんだから、そうなった時は、療育の先生方と相談しながら対応していくよ」

母の切り込んだ質問に対し、私はそう答えた。

私の母は人の世話を焼くのが好きな人だ。
おそらくそういう性分なのであろう。

とても愛情深い素晴らしい人間であるが、その反面とても心配性である。


世話焼きで心配性な母は、息子の様子と私の対応を見ていて、色々と口をはさみたくなってきた様だ。




息子は初めての事に対する不安感が人一倍強い。
なので公園の遊具や三輪車などの乗り物をとても怖がり、それらで遊ぶ事がまだその当時できなかった。

息子本人が興味を持つまで無理強いせず、やりたくなるタイミングを待っているから別に今それをやらせようとは思わないと母に伝えると、

「親が何でも最初から出来ないって決めつけないで、できなくてもいいから、興味を持ちたくなるような環境を作ってあげて根気強く向き合ってあげないと」とか

独特な一人遊びばかりし、
一緒に遊ぼうとしても一切受け付けてくれない息子に対して、

「普段遊んであげる時間をもっととってあげないと。もっと息子と向き合わないと」とか

息子の偏食に対して
「栄養失調にならない?苦手な物や好きじゃなさそうなものは、細かく切ったり煮込んだりして工夫して栄養バランス考えて調理してあげないと」とか

言葉が出ない息子に
「言葉が遅い子には、ちゃんと言葉を引き出せるよう心がけながら、何でも面倒くさがらずに話しかけてあげないと」とか



………母が指摘する上記すべての事は、指摘される前から重々承知である。


母からされたアドバイスはスタンダードに思い付くレベルのものだった為、言われる前からもう既に実行していた。

有効性がないと分かると別の方法を試し、
療育の先生とも話し合いながら息子の成長段階に合わせたアプローチをずっとずっと根気強く、試行錯誤を繰り返しながら私なりに頑張って対応してきた。

本当に、思い付く限りの対応をとってきたのだ。

でもその努力も虚しく息子の状況は何も変わらなかった為、まるで
「息子の成長発達がゆっくりなのは、あなたの努力と工夫が足りない。もっと頑張りなさい。」

と言われているようで、
自分の親としての至らなさを責められているようでとても辛かった。


言っている本人には、おそらくそんな自覚はなかったのであろう。

なぜなら良かれと思って言っているのだから。

「心配」という名の大義名分は時に人をモヤモヤさせる。

このモヤモヤが晴れる日は来るのか……

いつ陣痛が来るかも分からないナーバスな時期にそんな事を言われ、私はずっと鬱々としていた。

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・・・つづく

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