ブラームス2番 シューリヒト
こんばんは。
父が急逝したとき、悲しむ時間もなく日常に埋もれていく、やりどころのない気持ちを文章にしようと思って始めたnoteだったけど、あっという間に3回忌も終わりました。
母も落ち着いて30年住んだ家を引き払って人生初の一人暮らしを始めたり、時薬はあるんだな、やりどころのない悲しみにはむしろ時薬しかないのだな、という思いです。気づけば私のざわざわとした気持ちもひろがった澱が川の底に沈んでいくように落ち着いています。
ドイツ生まれのシューリヒト(1880年7月3日 - 1967年1月7日)。戦前の大巨匠です。深い教養を持ち、謙虚で暖かな人柄がその音楽にも表れていて、聴いてとても落ち着きます。
シューリヒトの「ぶら2」は現在以下の5種の録音があります。
・ウィーンフィル(1953年) スタジオ録音
・北ドイツ放送響(1953年) ライヴ録音
・ウィーンフィル(1962年) ライヴ録音
・フランス国立放送管(1963年) ライヴ録音
・シュトウットガルト放送響(1966年) 放送用録音
私が今回聴いていたのは、
■ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1953年)
■シュトウットガルト放送響(1966年)
私が何度も聴きたいと感じたのはシュツットガルト放送響。
特別なことをせずブラームスの曲らしさが流れ、少しアンサンブルが危うい箇所もある気がするけど、私は気にならなかった。もっと大きな何かが流れている。
この2つの録音は13年の時間が流れており、シュトウットガルト放送響の演奏は亡くなる前年のものだ。
演奏時間も約5分もゆったりと演奏されている。そこが好き。
ウィーンフィルの演奏はウィーンフィルらしい、キラキラとしたエネルギッシュさを感じる。
ブラームスの2番が交響曲の中ではパワーが満ちている気がするのですが、それを余すところなく感じられる演奏で、こちらもよいです。
■ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1953年)
■シュトウットガルト放送響(1966年)
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