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「いま始めたいこと」、なんてタイムリーなお題だと思いました。

映像業界に携わってもう30年以上。現在は、映像作家として活動をしていますが、映像クリエイターのように営業して受注して作業をして…というよりは、映像に限らず自分で企画を立ち上げてその企画をいろんな企業や団体にお話しを持っていったり、自主企画として進めたり、その環境、その状況に応じて、様々な展開をしています。クリエイターというよりはプランナーに近いかもしれません。

何故そういう形態になったかというと、映像業界に入ってから数えきれない程の取材をしてきた中で、いろいろと私なりに想うことがあり、発注のあったものを作るだけでは飽き足らなくなったというか、自分の思ったこと感じたことをもっと発信してゆきたいという気持ちが強くなってきたからでした。

「いま始めたいこと」は、まちおこしやまちづくりに関する企画なのですが、現在考えているのはよくあるグルメ紹介や観光スポット紹介ではなく、ちょっと視点を変えた映像コンテンツを軸とした地域紹介のコンテンツです。

まだ企画を考えている真っ最中なので詳しい事は書けませんが、よくあるような制作会社が作る数十万数百万という費用がかかるものではなく、またテレビ局のようにタレント歩かせて食べて吞んで温泉に入ってというものでもなく、さらに言うなら発注者の自発の情報発信でもない…というもの。

この企画は一気に話題になるようなものではないけれど、ゆっくりジワジワと認知度を向上させてゆくものであり、しいて言うなれば「サブスクまちおこしまちづくり」といったところでしょうか。徐々に仕掛けてゆきますので、数年後をお楽しみに!

さてここでこの企画のきっかけとなった、ここ数年のいくつかの作品をご紹介しましょう。

コチラは2024年1月29日から2月18日にかけて、奈良県高市郡明日香村の近鉄飛鳥駅から国営飛鳥歴史公園高松塚古墳を経由し、キトラ古墳までを往復するルートで行われた「自動運転バス実証実験」を取材してきたものです。

この先数年で自動運転は大きく発展してゆく分野なので、一見地味なニュースですが、実は今後のインフラを考えるにはとても意味のあるコンテンツであり、地域紹介も兼ねたコンテンツになったと自負しております。

コチラは数年前に始めたまちおこしまちづくりPR動画企画「みんなの教科書」の中の1作品です。本来ならもっと煽った方が人気は出るのでしょうが、アーカイブとしての意味合いも考えれば、真面目な感じで正確な情報を詰め込んだ方が、今後何年にも渡って流行り廃りなくご視聴いただけると考えました。

ニュース取材的なコンテンツも増やしてゆこうと思い、2023年6月25日愛知県春日井市にあるTSUTAYAいまじん白揚春日井店にて、ステージ4のがん患者ユニット「HiROmihiro」のファーストアルバムリリースイベントを訪ねてみました。こういう病気の話題はどうしても闘病生活の話だったり、辛い哀しいものになってしまいますが、そうではなくもっと前向きでポジティブな内容にできないものか?と、いろんな取材を通して感じていたので、それを形にしてみました。

名古屋の代表的なお祭りの一つ「にっぽんど真ん中祭り」の中の「テレどまつり」の言う企画の中では、地元で活躍するダンスチーム「AAA瑞穂」のプロモーション映像を担当しました。このように地域で頑張っている人たちを紹介してゆくのも、まちおこしまちづくりには欠かせない要素です。

コチラはシンガーソングライター奥西菓折さんのミュージックビデオ。この方のミュージックビデオを作り出してからもう20年のお付き合いです。文化財とのサブカルチャーのコラボレーションを基本としていて、この回では大正から昭和初期にかけて松坂屋初代社長である15代伊藤次郎左衛門祐民の別荘として覚王山の丘陵地に建設された「揚輝荘」で撮影を行いました。この手法もまちおこしまちづくりの一環として、私の活動の中では大きな意味を持つシリーズです。今年2024年のゴールデンウィークまでには、新作の発表がありますので、そちらもお楽しみに!

新型コロナウイルスの影響を受けたアーティストや制作スタッフなどの活動を支援するべく名古屋市が催した支援企画「ナゴヤ・アーティスト・エイド」では、6人のナレーター・声優の方々やイラストレーターや音楽家の方々のご協力を得て「みんなの教科書 ナゴヤ・アーティスト・エイド篇」を制作しました。たくさんの仲間たちに感謝です。

最後にちょっとオマケでご紹介したいのはコチラ。私は2003年から2014年まで制作していた「The Shadow's TV」の番外編イベント「ぶるぶるきちゃうぜっ!!!」です。私の大病が原因で、この回を最後に「The Shadow's TV」は打ち切りとなりました。「The Shadow's TV」はYouTubeがまだあまり知られていなかったころに、インディーズで活動をするミュージシャンたちにもっと世の中にアピールする場所を作りたいという想いのもと、ケーブルテレビ数社、インターネット放送局数局の協力を得て放送が開始されました。イベント運営、アーティストブッキング、イベント進行、撮影、編集すべて私一人で行いました。私の人生を語る上で、けして外すことのできないコンテンツです。

そしてこの「ぶるぶるきちゃうぜっ!!!」という番外編企画は、健聴者とろう者(聴覚障害者)が、同じ空間で同じ様に「音楽」を楽しむ事を目的としたイベントです。耳が聴こえる聴こえないという壁自体を無くし、ただ単純に共に同じ空間で同じ様に「音楽」を楽しもうというものです。あいにく私は入院中で、主催者不在、カメラマン不在という異常事態でしたが、出演アーティストにの皆さま、ご来場いただいた皆さまに助けられ、無事に開催することができました。

今回進めている企画ではこれら上記の要素を散りばめながら、新たなまちおこしまちづくり企画として、なんとか定着させたいと思っております。「いま始めたいこと」、それはこれまでの経験を踏まえた上での新しい視点で取り組むまちおこしまちづくり企画です。撮影して編集したら完成!という単純なものではなく、まずは地域の方々との交流を深め、その土地ごとの特産名産、伝統芸能伝統文化、そして現在何が問題となっているのか?などのリサーチが最重要事項です。

主旨にご賛同いただけるようなスポンサーも探してはいますが、はたしてどうなりますか。

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いま始めたいこと

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読んでくださりありがとうございます。サポートいただいたものは映像動画コンテンツ制作費用として大事に使わせていただくと共に、昨年の心臓手術、今年の難病発覚と病院代もかさんでいるので、その足しにさせてください。