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140字小説【ルール】

ビルとビルの間に一人がやっと通れる細い抜け道があった。左へ一回折れた先にはルールに縛られることを嫌う父がモツ鍋の店を営んでいる。すれ違いできないので合図する。手を叩く人。口笛を吹きながら進む人。歌う人。でもある日、合図した、してないと揉める客を見た父は呟いた。「合図を統一しよう」

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