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140字小説【存在感がなさすぎて】

「あの、すみません、しやく所ってどこにあるか分かりますか?」「あそこの建物がそうですよ」「いえ…死んだ人が転出の手続きをする死役所の方です」「はあ…僕はよく存在感が無いって言われますけど、まだ生きているので教えることもご一緒することも出来ません…」「え?透けて見えるのに」「……」

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