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会うことは暴力である ~両親の訪問を終えて思うこと~

今年のゴールデンウィークを久しぶりに明るい気持ちで迎えたいろうたです。

そのGW初日から三泊四日で私の両親が遊びに来ていました。相変わらずお騒がせな両親でいきなり呆れてしまうエピソードはあったものの、まだまだ元気そうで安心したのでした。

今回お伝えしたいのは両親と過ごした楽しい四日間の話……ではなく、両親の滞在前後でいろうたが感じたことについてです。

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さて、この元気な両親をバス停で見送ってまず感じたのが「疲労感」。自分の両親なので気疲れではないなぁと思って色々考えてみたのですが、どうやら原因は「両親のおしゃべり」にありそう。

とにかく、読書中以外は口が動いてるような二人。沈黙が嫌いなのかもしれないし、思ったことをしゃべらずにはいられないのかもしれませんが、いずれにしてもこちらは普段以上に聞き役に徹するしかない状態。話を聞いているときにはこちらも聞く姿勢でいるため気がつかなかったのですが、四日目にほっと一息ついたら、睡眠時間は足りているはずなのに夕方頃まで頭が働きませんでした。

◇◇◇

折しも両親と会う直前に読んだ本「なぜ人に会うのがつらいのか」(佐藤優・斉藤環 共著)によると、「会うことは暴力性をはらんでいる」とのこと。つまり会ったが最後「逃げられない」し、どんなに相手が優しい言葉をかけてくれていたとしても、自分の領域が侵されることには変わりがないため、人によってはしんどいと感じる、と言うわけです。

一方で、人に会うことは「欲望」(物欲に限らず、生きる意欲や向上心のようなものと理解しました)をもつのにも一役買っているため、どれだけ人付き合いが苦手な人でもまったく人に会わない生活を続けるのは危険だ、とのことです。

たしかに、こと両親は今回の訪問で私が使っているPCグッズや、スマートスピーカーの説明を聞いては欲しがっていましたから、かなりの刺激を受けたのでしょう。私も両親からあれこれ教えてもらったことを実践したり、購入してみようかなと思ったり……。こういう変化を客観視してみると、人は人との交流を通して見聞を広げ、成長・発展してきたんだなぁと思うのでした。

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押しの強い両親。HSP気質の私にとっては非常にエネルギーを吸われる相手ではあるのですが、別の視点から見てみると、七十前後まで元気でいられる秘訣はこの押しの強さだ、とも言えそうです。

押しが強い=「自分はこう思う」という信念がある証拠(頑固だとも言えるのですが)。

やりたいことはやる、嫌なものは嫌、欲しいものは手に入れる。そういうのが割とはっきりしていて、パッと言っちゃう。よく言えば内側に溜め込まず、上手にストレスを発散・ガス抜きしているので、心が健康=身体も元気、なのでしょう。

もちろん、自己主張が強い(相手の考えを受け容れにくい性格)ので衝突することもしばしばのようですが、両親ともタフな心臓を持っているので、過去にはそれこそ「暴力的」に相手を言い負かしてきたようなところがあるようですが……。

◇◇◇

私の娘も同じような気質で、こっちが何をしていようがお構いなくぐいぐい話しかけてきます。そういうときは、親子であっても「この子は私の領域に土足で上がり込んでくる。不快だ」と感じてしまいます。(発育期なので避けては通れないのかもしれませんが……)

娘を見ていると、両親との共通点が見えてきます。

三人に共通するのは、
「分かって欲しい。自分と同じであって欲しい」
なんですよね(見て! 聞いて! ってやつです)。

こういう気持ちが強くでている。

こと日本人は「同じである」ことに安心感を持つところがあります。そうでなくても身内に対しては「同じ価値観を持つ者の集まりだからわかり合える」と無意識に感じている節はあるでしょう。

しかし両親が、意識が外に向いていて外からの刺激を受けることに快感を覚える人であるのに対し、私は逆で、意識が内側に向き、自分と向き合うことに快感を覚える人間なのでそもそもわかり合えない。両親も私の性格は分かっているはずですが、だからって放っておいてはくれないですよね。

私も大人だし、これまでの人生を生きる上で身につけた社会性を駆使すればそういう人とも表面上は付き合えますが、長続きはしないし、できれば避けたい気持ちが今は強いです。

◇◇◇

五月に入り、人の流れが以前のように活発になれば、私のような内向き思考の人間は再び外向きの人たちの「暴力性」に巻き込まれてしまうような気がしています。

ただ、これまでは対面や言葉の「暴力性」に従うことが生存戦略(身体を守ること)だった私も、これからは「断る」ことで自分の気持ち、心を守ろうと思っています。

相手が、対面で話すことによって恐怖を与え付き従わせようとするなら、こちらもこちらでさらりと受け流す。正面から受け止めないことで生きていく術を身につけていきたいものです。

…………

色々と書きましたが、いつも喧嘩ばかりしていた両親が、ずいぶん互いの欠点を許容出来るようになっていたのでそこはよかった点かな。ジジババは孫と交流できたし、おとなはお酒を酌み交わせたし、総合的には楽しい四日間でした。

大型連休で帰省されている方もいるかと思います。

もしこの記事を読んでいるあなたがそうであるなら、一度ご両親との関わり方や性格について考えてみてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれません😊


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